【ゼロから始める英文法】
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【ゼロから始める名詞】

ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める名詞

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ゼロから始める名詞(1)
「名詞」は「もの」の名前 先頭へ

名詞ってナニ?

英語の《名詞》は日本語の《名詞》とほとんど違いはありません。人、動物、機械、概念、思想、などの名前です。

やっかいなのは、日本語と違って英語は「数」にやかましいところです。間違えやすい例をいくつか挙げます。《名詞》代名詞の間違えやすい「数の不一致」は別のコーナーにもまとめています→【参照】:『ゼロから始める名詞:名詞の「数」英作文の“ツボ”:「数」の不一致をつぶす!

# 単数で良さそうだが実は複数を使う

【例文】:次の駅で乗り換えだ
【 × 】:We have to change train at the next station.
【 ○ 】:We have to change trains at the next station.
→乗り換えは「乗り物から乗り物へ」なので「乗り物」も二つある

【例文】:握手をしよう。
【 × 】:Let's shake hand.
【 ○ 】:Let's shake hands.
→握手は「二人」で行うので「手」も二本ある

# 数えられそうで実は数えられない名詞

【例文】:この村に住む人々はみんな名字が同じだ。
【 × 】:All the peoples in this village have the same family name.
【 ○ 】:All the people in this village have the same family name.
→"people"の意味は「人々」で複数を表わすが、"s"を付けた複数形は通例不可

【例文】:今日、インターネットを通じてさまざまな知識情報を手に入れることができる。
【 × 】:Today we can gain various knowledges and informations through the Internet.
【 ○ 】:Today we can gain various items of knowledge and information through the Internet.
→"knowledge"も"information"数えられないので複数形は不可、"items of 〜"を使う

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(2)
「名詞」はナニをするのか? 先頭へ

名詞の機能

《名詞》は文の中で「主語」や「目的語」や「補語」として使います。

名詞の機能
  1. 主語
    【例】:Water consists of hydrogen and oxygen.(は水素と酸素から成る)
    →名詞の"water"は文の主語
  2. 目的語
    【例】:The minister handed cash to reporters.(大臣は記者たち現金を手渡した)
    →名詞の"cach"は動詞"handed"の目的語、名詞の"reporters"は前置詞"to"の目的語
  3. 補語
    【例】:Mercury is metal.(水銀は金属です)
    →名詞の"metal"は動詞"is"の補語
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ゼロから始める名詞(3)
「固有名詞」ってナニ? 先頭へ

固有名詞

【目次】:固有名詞

「固有」な名詞
「固有名詞」ってナニ?(1)

日本語で言えば、「水」や「国」は「普通名詞」です。一方、「コカコーラ」や「日本」は「固有名詞」です。英語でもほぼ同じです。"water"や"country"は「普通名詞」ですが、"Coca Cola"や"Japan"は「固有名詞」です。

たいてい、一つしかないものや、独自性が強いものを固有名詞として扱います。「日本(= Japan)」は一つしかありません。「コカコーラ(= Coca Cola)」は缶やペットボトルは無数にありますが、飲料水の中では独自のブランドとして唯一の存在なので固有名詞として扱います。

固有名詞には普通名詞とは異なる特徴があります。

「固有名詞」の特徴
  1. 綴りは必ず大文字で始める
    【例】:Japan(日本), Coca Cola(コカコーラ), San Francisco(サンフランシスコ)
  2. たいてい冠詞(a, an, the)は不要
    【例】:「日本」 【×】:the Japan 【○】:Japan
    【例】:「コカコーラ」 【×】:the Coca Cola 【○】:Coca Cola

固有名詞は普通名詞ではないことを示すために、必ず先頭は大文字で始めます。なので、文の途中に大文字で始まる語句があったら、それは固有名詞である可能性があります。

【例文】:We took overseas students to Sky Tree.
【 × 】:私たちは留学生たちを空の木まで連れて行った。
【 ○ 】:私たちは留学生たちを「スカイツリー」へ連れて行った。
→"Sky Tree"は固有名詞、建物の名前

固有名詞として扱う語句
「固有名詞」ってナニ?(2)

よく見かける固有名詞をまとめます。一部の固有名詞は冠詞(a, an, the)を付けます→【参照】:『例外的に定冠詞(the)を付ける固有名詞』『ゼロから始める冠詞:習慣的に定冠詞を付ける語句:固有名詞

どの固有名詞も必ず先頭は大文字で始めます。冠詞(a, an, the)や前置詞(of, for, etc)、接続詞の"and"などは小文字のままにしておきます。

主な固有名詞
  • 【人名】:Shakespeare(シェイクスピア), Beethoven(ベートーベン), Nobunaga Oda(織田信長), Zeus(ゼウス)
  • 【国名】:the United States of America [USA](アメリカ合衆国), the United Arab Emirates [UAE](アラブ首長国連邦)
  • 【組織】:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization [UNESCO](国連教育科学文化機関、ユネスコ), the Pentagon(アメリカ国防総省)
  • 【地名】:Yokohama(横浜), Greenwich(グリニッジ), Normandy(ノルマンディー), Oceania(オセアニア)
  • 【地理】:Lake Biwa(琵琶湖), the Amazon(アマゾン川), Mount Everest(エベレスト山), the Rockies(ロッキー山脈), Maui(マウイ島), The Izu Islands(伊豆諸島), the Strait of Dover(ドーバー海峡)
  • 【天体】:Mercury(水星), Venus(金星), Uranus(天王星), the Milky Way(天の川)
  • 【月名】:January(一月), September(九月), December(十二月)
  • 【曜日】:Sunday(日曜日), Tuesday(火曜日), Wednesday(水曜日)
  • 【祭日】:Christmas(クリスマス), Easter(イースター、復活祭), Mother's Day(母の日)
  • 【歴史】:World War II(第二次世界大戦), the Civil War(南北戦争), the Magna Carta(マグナカルタ、大憲章)

小文字で始めると違う意味になる固有名詞
「固有名詞」ってナニ?(3)

小文字で始めると普通名詞の意味を持つ固有名詞があります。たとえば、大文字で始める"China"は固有名詞、意味は「中国」です。ところが、小文字で始める"china"は普通名詞、意味は「陶磁器」です。

【例文】:My grandpa collects old china.
【 × 】:私の祖父は古い中国を集めている。
【 ○ 】:おじいちゃんは古い陶磁器を集めている。
→小文字で始める"china"の意味は「陶磁器」

"Japan"も大文字で始めると固有名詞なので意味は「日本」です。小文字で始めると普通名詞となり、"japan"の意味は「漆器」です。

例外的に定冠詞(the)を付ける固有名詞
「固有名詞」ってナニ?(4)

固有名詞は普通名詞ではないので、たいてい冠詞(a, an, the)を付けません。ただし、常に定冠詞(the)を付ける固有名詞もあります。定冠詞(the)自体は固有名詞の前に付けますが、文頭を除きそのまま小文字で始めます。

定冠詞(the)を付ける固有名詞のくわしいリストは別のコーナーにまとめています→【参照】:『ゼロから始める冠詞:習慣的に定冠詞を付ける語句:固有名詞

定冠詞(the)を付ける主な固有名詞
  • the United States of America(アメリカ合衆国), the States(アメリカ合衆国), the United Kingdom(イギリス), the United Nations(国際連合)
  • the Renaissance(ルネサンス), the Internet(インターネット), the Industrial Revolution(産業革命)

【例文】:自由の女神はフランス国民からアメリカ合衆国への贈り物です。
【 × 】:The Statue of Liberty was a gift to The United States of America from the people of France.
【 ○ 】:The Statue of Liberty was a gift to the United States of America from the people of France.
→"the United States of America"は固有名詞、文頭ではないので"the"は小文字で始める

もともとは普通名詞だけど、歴史的な出来事などを表わすときや、国名や組織名の中に普通名詞が入る場合は、定冠詞(the)を付けることが多いようです。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(4)
「集合名詞」ってナニ? 先頭へ

同じ種類が集まって一つ

同じ種類の人や動物や物が集まった集団、組織、団体、集まり、集合、群れを表わす《名詞》を特に「集合名詞」と言います。

代表的な集合名詞
  • 【人間】:people(人々), police(警察), staff(職員、部員、係員、スタッフ)
  • 【動物】:cattle(飼牛)
  • 【その他】:funiture(家具類、調度類), clothing(衣類、衣服、衣料品), trash(家庭ゴミ、くず), data(資料、情報、データ)

集合名詞は「数」の扱いで普通名詞や固有名詞とはちょっと違う特徴があります。

「集合名詞」の特徴
  1. 意味的には複数を表わす
    【例】:the class(クラスの生徒全員), baggage(持っている手荷物全部)
  2. しかし、複数を表わす"s"はたいてい付けない
    【例】:私のクラスの生徒全員
    【×】:my classes
    【○】:my class
    【例】:私が持っている手荷物全部
    【×】:my baggages
    【○】:my baggage

集合名詞のリストと「数」の扱いは別のコーナーにくわしくまとめています→【参照】:『名詞の「数」:集合名詞の「数」

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(5)
名詞の“性”ってナニ? 先頭へ

名詞の男女

実は英語の《名詞》でもときどき男女を区別します。代名詞で言い換えるとき、船や車などの乗り物や国を"she, her"で受けることがあります。多少親しみを込めた表現です。

【例文】:このタイプの艦は駆逐艦と呼ばれ、戦艦や空母の護衛をしていました。
【英訳】:This kind of ship was called a destroyer and it guarded battleships or carriers.
【英訳】:This kind of ship was called a destroyer and she guarded battleships or carriers.
→船員など船に愛着ある人は"she"を使うことがある

【例文】:日本は長い伝統と高度な科学技術で有名な国です。
【英訳】:Japan is famous for its long tradition and high technology.
【英訳】:Japan is famous for her long tradition and high technology.
→"her"を使うと多少親しみが出て来る

「通性」の"it"

「赤ちゃん(= baby)」や「子供(= child)」などの性別が不明の場合は、男女どちらもOKの「通性」として"it, its"を使うことがあります。日本語では「赤ちゃん」を「それ」と表現すると失礼に当たりますが、英語の"it"にはそんなニュアンスはないようです。

【例文】:My wife is three months pregnant and we hope it will be a boy this time.
【和訳】:家内は妊娠三カ月です。今度は男の子がいいですね。
→現時点では赤ちゃんの性別が不明なので"it"を使う

姿は見えるけれど誰なのか不明な人物や誰なのか確信が持ていない人物を指すときに"it"を使うことがあります。

【例文】:「向こうにいるのは誰」「ジョン・トーマスだよ」
【 × 】:"Who is that over there?" "He's John Thomas."
【 ○ 】:"Who is that over there?" "It's John Thomas."
→外見で男性とわかっていても"he"は使わない

【例文】:「この写真に写っている子は誰ですか」「妹のジェーンです」
【 × 】:"Who is this girl in this picture?" "She's my sister, Jane."
【 ○ 】:"Who is this girl in this picture?" "It's my sister, Jane."
→見た目で女性とわかっていても"she"は使わない

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「名詞's」は名詞の所有格

ゼロから始める名詞(6)
「名詞's」は名詞の所有格 先頭へ

所有や所属を表わす「所有格」

"cat's"(猫の)や"today's"(今日の)など名詞の「所有格」について意味と使い方をまとめます。

【目次】:名詞の所有格
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ゼロから始める名詞(7)
「名詞's」は名詞の所有格(1)
「所有格」ってナニ? 先頭へ

所有や所属を表わす「格」が「所有格」

「格」とは、文の中で《名詞》代名詞がどんな意味を持つかです。主語を表わす「〜は、〜が」なら主格、目的語を表わす「〜に、〜を」は目的格、所有を表わす「〜の」は所有格です。

【例文】:Thomas borrowed his brother's car.
【和訳】:トーマスは彼のお兄さんの車を借りた。
→"his brother's car"の意味は「兄さんが所有している車」

【例文】の場合、"Thomas"(トーマス)は主格、"his brother's car"(彼のお兄さんの)は目的格、"his"(彼の)と"brother's"(お兄さんの)が所有格です。"borrowed"以外の単語の品詞は《名詞》代名詞ですが、文中で置く位置や"'s"を付けるか付けないかで意味が変化します。

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ゼロから始める名詞(8)
「名詞's」は名詞の所有格(2)
所有格の作り方 先頭へ

所有格の作り方

名詞は所有格を作ることができます。

たいてい"'s"を語尾に付ける
所有格の作り方(1)

たいてい、《名詞》の語尾にアポストロフィ(') + "s"を付ければ所有格ができあがります。

【例】:our dog's house(飼犬の家), penguin's food(ペンギンの餌)

"s"で終る単語の場合
所有格の作り方(2)

元の語句の語尾に複数を表わす"s"が付いている場合は、アポストロフィ(')のみを付けます。

【例】:our dogs' house(飼犬たちの家), penguins' food(ペンギンたちの餌)

元の語句が複数形ではないけれど"s"で終る場合は、アポストロフィ(')のみを付けることがあります。ただし、"s"も付けて"James's dream"(ジェイムズの夢)と書くほうが普通です。

【例】:ジェームズの夢、トーマスの小説、パリの人口
【△】:James' dream, Thomas' novel, Paris' population
【○】:James's dream, Thomas's novel, Paris's population
→"'s"を付けるほうが普通

複数形が"s"で終わらない単語の場合
所有格の作り方(3)

複数形が"s"で終らない語句もアポストロフィ(') + "s"を付けます。うっかり単数形にそのまま"s'"を付けないように。

【例】:子供たちの靴、男性の帽子、女性の口紅
【×】:childs' shoes, mans' hats, womans' lipstick
【○】:children's shoes, men's hats, women's lipstick
→"child"の複数形は"children"、"man"の複数形は"men"、"woman"の複数形は"women"

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ゼロから始める名詞(9)
「名詞's」は名詞の所有格(3)
所有格の意味 先頭へ

「名詞's」の意味は「〜の」

所有格の「名詞's」はよく「〜の」と和訳します。実際には、「所有」だけではなくいろいろな意味を表わしますが、日本語の「〜の」も同じくらいいっぱい意味があるので、所有格の「名詞's」は「〜の」と和訳しておけばたいていOKです。

【例】:the president's arrival
【訳】:大統領の到着(= 大統領が着いたこと)
→所有格の"president's"は意味的には主語を表わす
【例】:Mark Twains' novles
【訳】:マーク・トウェインの小説(= マーク・トウェインが書いた小説)
→所有格の"Mark Twain's"は意味的には主語を表わす

【例】:suspect's arrest
【訳】:容疑者の逮捕(= 容疑者を逮捕すること)
【例】:hostages' release
【訳】:人質の解放(= 人質を解放すること)
→所有格の"hostages'"は意味的には目的語を表わす

【例】:girls' high schools
【訳】:女子高等学校(= 女子向けの高等学校)
→所有格の"girls'"は意味的には用途、目的を表わす
【例】:children's menu
【訳】:子供のメニュー(= 子供向けの食事のメニュー)
→所有格の"children's"は意味的には用途、目的を表わす

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ゼロから始める名詞(10)
「名詞's」は名詞の所有格(4)
「名詞 + of + 名詞's」の形 先頭へ

所有格の次の名詞が欠ける表現

【目次】:「名詞 + of + 名詞's」の形

《名詞》の所有格(名詞's)を使う表現で"a friend of my brohter's"があります。

of + 所有格の意味
「名詞 + of + 名詞's」の形(1)

"a friend of my brother's"の意味は「(兄さんの友達は複数いるけれど)その中の一人の友達」です。"one of my borther's friends"もほぼ同じ意味を表わします。複数いる友人の中の誰か一人を指します。

ちなみに、"my brother's friend"は「特定の人物」を指します。意味は「私の兄さんのたった一人の友人」あるいは「すでに話に出て来た私の兄さんの友人」です。

# a friend of my brother's = one of my brother's friends(数人いる兄さんの友人のうちの一人)

【例】:私の兄さんの友人の中の一人
【×】:a my brother's friend
→「a/an + 名詞's + 名詞」
【○】:a friend of my brother's
→「a/an + 名詞 + of + 名詞's」
【○】:one of my brother's friends
→「one of + 名詞's + 名詞」

"a friend of my brother's"は所有格で終るのでやや奇妙に見えますが、"a friend of my brother's friends"の"friends"を省略した表現と考えられます。

"a my brother's friend"は不可
「名詞 + of + 名詞's」の形(2)

「私の兄さんの友人うちの一人」は"a my brother's friend"ではなく"a friend of my brother's (= one of my brother's friends)"です。「不定冠詞(a) + 所有格の代名詞(my) + 名詞の所有格(brother's) + 名詞(friend)」の語順は文法的に不可です。

同様に、人称代名詞の前に定冠詞(the)や指示形容詞(this, these, that, those)、不定代名詞(some, any, etc)などを置くのは文法的に不可。代わりに「of + 所有格」を使います。

【例】:私の兄さんの友人の中ですでに話題に出て来た特定の一人
【×】:the my brother's friends
【○】:the friend of my brother's
→"the my brother's"の語順は文法的に不可、"of my brother's"を使う

【例】:私の兄さんの友人の中のこの一人、私の兄さんの友人の中のあの一人
【×】:this my brother's friends, that my brother's friends
【○】:this friend of my brother's, that friend of my brother's
→"this/that my brother's"の語順は文法的に不可、"of my brother's"を使う

【例】:私の兄さんの友人の中のこの人たち、私の兄さんの友人の中のあの人たち
【×】:these my brother's friends, those my brother's friends
【○】:these friends of my brother's, those friends of my brother's
→"these/those my brother's"の語順は文法的に不可、"of my brother's"を使う

【例】:私の兄さんの友人の中のある人たち、私の兄さんの友人の誰でも
【×】:some my brother's friends, any my brother's friends
【○】:some friends of my brother's, any friends of my brother's
(= some of my brother's friends, any of my brother's friends)
→"some/any my brother's"の語順は文法的に不可、"of my brother's"を使う

"the friend of my brother's"や"some friends of my brother's"は所有格で終るのでやや奇妙に見えますが、"the friend of my brother's friends"や"some friends of my brother's friends"の"friends"を省略した表現と考えられます。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(11)
「名詞's」は名詞の所有格(5)
所有格の次の名詞を省略する場合 先頭へ

意味的にすぐわかる名詞を省略する

アポストロフィ(')の次の《名詞》を省略することがあります。たいてい建物を表わす《名詞》を省略します。

よく省略する名詞
  • home(家), house(家), office(会社), shop(店), store(店), church(教会), cathedral(大聖堂), chapel(礼拝堂)

【例文】:I stayed at my brother's yesterday.
(= I stayed at my brother's house yesterday.)
【和訳】:昨日、兄さんの家に泊まった。
→アポストロフィ(')の次の"house"あるいは"home"を省略

【例文】:I bought these donuts at Kirk's.
(= I bought these donuts at Kirk's shop.)
【和訳】:このドーナッツはカークの店で買った。
→アポストロフィ(')の次の"shop"を省略

【例文】:We're going to St Paul's.
【和訳】:セント・ポール大聖堂へ行くところです。
(= We're going to St Paul's Cathedral.)
→アポストロフィ(')の次の"Cathedral"を省略

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(12)
「名詞's」は名詞の所有格(6)
「名詞's」を使うべきか「of 〜」を使うべきか 先頭へ

"'s"は生物、"of"は無生物

【目次】:"'s"と"of"の使い分け

所有格の「名詞's」と「of 〜」はほぼ同じ意味を表わすことがあります。

【例】:my friend's address = the address of my friend(私の友人の住所)

ただし、いくつか使い分けの原則があります。原則として、「生物」は「名詞's」を使い、「無生物」は「of 〜」を使います。

# 「名詞's」→ 生物の所有を表わす【例】:the man's name(その男性の名前)
# 「of 〜」 → 無生物の所有を表わす【例】:the name of the dish(その料理の名前)

「名詞's」が普通の場合
「名詞's」を使うべきか「of 〜」を使うべきか(1)

人や動物など「生物」の場合は「名詞's」が普通です。

【例】:子供たちの箸、男性用の帽子、鳥の巣
【△】:the chopsticks of children, hats of men, the nest of a bird
【○】:children's chopsticks, men's hat, bird's nest

組織や集団、国など「人の集まり」の場合は「名詞's」も「of 〜」も使えます。

【例】:会社の駐車場、日本の首都、国連の活動
【○】:the parking lot of a company, the capital of Japan, actitities of the UN
【○】:company's parking lot, Japan's capital, the UN's activities

「of 〜」が普通の場合
「名詞's」を使うべきか「of 〜」を使うべきか(2)

物や概念など「無生物」は「of 〜」が普通です。

【例】:車の速度、自然の破壊、そのダムの水位
【△】:car's speed, nature's destruction, dam's water level
【○】:the speed of a car, the destruction of nature, the water level of the dam

必ず「of 〜」を使う場合
「名詞's」を使うべきか「of 〜」を使うべきか(3)

《名詞》形容詞分詞関係代名詞がくっついて長くなるときは「of 〜」を使います。

【例】:姉の息子
【○】:my sister's son
【○】:the son of my sister
【例】:イギリスに住んでいる姉の息子
【×】:my sister's who lives in the UK son
【○】:the son of my sister who lives in the UK
→"my sister who lives in the UK"長いので"of 〜"を使う

【例】:人々の平均所得
【○】:all the people's average income
【○】:the average income of all the people
【例】:この国に住む人々の平均所得
【×】:all the people's living in this country average income
【○】:average income of all the people living in this country
→"all the people living in the country"は長いので"of 〜"を使う

「無生物」なのに「名詞's」が可能な場合
「名詞's」を使うべきか「of 〜」を使うべきか(4)

「時」を表わす《名詞》は「名詞's」が可能です。

【例】:明日の天気、昨夜の火事、昨日の試合
【○】:tomorrow's weather, last night's fire, yesterday's game
【○】:the weather of tomorrow, the fire of last night, the game of yesterday

【関連トピック】
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名詞の意味を補足する

ゼロから始める名詞(13)
名詞の意味を補足する 先頭へ

名詞の意味を補足するもの

《名詞》の前や後ろに置いて《名詞》の意味を補足する語、句、節をまとめます。

名詞の意味を補足する語、句、節
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ゼロから始める名詞(14)
名詞の意味を補足する(1)
名詞の前に置くもの 先頭へ

名詞の前に置いて意味を補足するもの

【目次】:名詞の前に置いて意味を補足するもの
  1. 【形容詞】:spicy curry(辛いカレー)
  2. 【名詞】:cheese cake(チーズケーキ)
  3. 【名詞の所有格】:cat's eyes(猫の目)
  4. 【代名詞の所有格】:my bike(私の自転車)
  5. 【動名詞】:a sleeping bag(寝袋)

《名詞》は前や後ろに形容詞やほかの《名詞》などを置いて《名詞》の意味を補足することができます。ここでは《名詞》の前に置いて《名詞》の意味を補足する表現をまとめます。

【形容詞】:spicy curry(辛いカレー)
名詞の意味を補足する(1)名詞の前に置くもの(1)

たいていの形容詞《名詞》の前に置きます。

【例文】:I've never eaten such a spicy curry in my life.
【和訳】:こんなに辛いカレーは生まれて初めてだ。
→"spicy"は形容詞、意味は「辛い」

《名詞》の前にも後ろにも置くことができる形容詞もあります→【参照】:『名詞の前にも後ろにも置けるもの:一部の形容詞……a available bike, a bike available(使用可能な自転車)

【名詞】:cheese cake(チーズケーキ)
名詞の意味を補足する(1)名詞の前に置くもの(2)

《名詞》をほかの《名詞》の前に置いて形容詞として使うことがあります。

日本語でも「チーズとケーキ」なら二つは別々の食べ物ですが、「チーズケーキ」と言うとケーキの一種になります。

【例文】:We already ordered two slices of cheese cake.
【和訳】:もうチーズケーキを二つ頼んだよ。
→"cheese"は形容詞として使った名詞、"cake"は「数えられない名詞」

【関連トピック】

【名詞の所有格】:cat's eyes(猫の目)
名詞の意味を補足する(1)名詞の前に置くもの(3)

特に生物が持っているものを表わす場合、所有格の「名詞's」を《名詞》の前に置きます。

【例文】:Why do cat's eyes glow in the dark?
【和訳】:なんで猫の目は暗い所で光るの。
→"cat's"は名詞の所有格

【関連トピック】

【代名詞の所有格】:my bike(私の自転車)
名詞の意味を補足する(1)名詞の前に置くもの(4)

代名詞の所有格"my, your, his, her, its, their"も《名詞》の前に置きます。不定代名詞の"someone, somebody, anyone, anybody, everyone, everybody, no one, nobody"も"'s"を付けて《名詞》の前に置くことができます。

【例文】:Your father and my mother are siblings.
【和訳】:あなたのお父さんと私のお母さんはきょうだいです。
→"your, my"は代名詞の所有格

【例文】:Animals may have their own way of communication.
【和訳】:動物たちには独自の意思疎通の方法があるのかもしれない。
→"their"は代名詞の所有格

【例文】:I'll borrow someone's bike.
【和訳】:誰かの自転車を借りよう。
→"someone's"は不定代名詞の所有格

【例文】:It's nobody's fault.
【和訳】:それは誰の責任でもないよ。
→"nobody's"は不定代名詞の所有格

【関連トピック】

【動名詞】:a sleeping bag(寝袋)
名詞の意味を補足する(1)名詞の前に置くもの(5)

動名詞《名詞》の前に置いて形容詞のように使うことがあります。

【例文】:I've put our sleeping bags in the car.
【和訳】:寝袋はもう車に積みました。
→"sleeping"は動名詞

同じ"sleeping"でも分詞として使うとたいてい《名詞》の前にも後ろにも置くことができます。

【例文】:The sleeping cat is so cute.
【和訳】:寝ている猫はすごくかわいい。
【例文】:The cat sleeping in a cardboard box is so cute.
【和訳】:ダンボール箱の中で寝ている猫はすごくかわいい。
→"sleeping"は現在分詞、名詞"cat"の前にも後ろにも置くことができる

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(15)
名詞の意味を補足する(2)
名詞の後ろに置くもの 先頭へ

名詞の後ろに置いて意味を補足するもの

【目次】:名詞の後ろに置いて意味を補足するもの
  1. 【to不定詞】:the ability to speak(話す能力)
    1. 主に不定詞:duty to pay(支払う義務)
    2. 前置詞句も可能:right to vote, right of voting(投票する権利)
  2. 【前置詞句】:lunch with drink(飲み物付きの弁当)
    1. "to 〜ing":the key to unlocking the mystery(謎を解明する鍵)
    2. "of 〜ing":the danger of exploding(爆発する危険)
  3. 【形容詞句】:a car capable of 300 km/h(時速三百キロで走る車)
  4. 【同格のthat】:the idea that humans live on Mars(人類が火星に住むという考え)
  5. 【関係代名詞】:forests which purify air(空気を浄化する森)
  6. 【関係副詞】:the place where we lived(昔住んでいた所)

《名詞》は前や後ろに形容詞やほかの《名詞》などを置いて《名詞》の意味を補足することができます。ここでは《名詞》の後ろに置いて《名詞》の意味を補足する表現をまとめます。

【to不定詞】:the ability to speak(話す能力)
名詞の意味を補足する(2)名詞の後ろに置くもの(1)

【目次】:後ろにto不定詞を置く名詞

to不定詞形容詞として使うときは《名詞》の後ろに置きます。

【例文】:Some creatures except human beings have the ability to speak.
【和訳】:人間以外の生物も話す能力を持つものがある。
→to不定詞"to speak"は形容詞として"ability"を補足説明する

"for 〜"を使って、文全体とは異なるto不定詞独自の主語を置くこともできます。

【例文】:It's a duty for parents to supervise their children.
【和訳】:親には自分たちの子供を監督する義務がある。
→"for mons and dads"は"to supervise"の意味上の主語

【関連トピック】

主に不定詞:duty to pay(支払う義務)
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの:【to不定詞】(1)

後ろにto不定詞を置いて意味を補足する名詞の中でよく見かけるものをまとめます。

後ろにto不定詞を置く主な名詞
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:ability(能力)

【例文】:笑う能力は人間にしかない。
【 × 】:The ability of laughing is peculiar to humankind
【 ○ 】:The ability to laugh is peculiar to humankind.
→"ability of + 〜ing"は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:appointment(会う約束)

【例文】:社長が弁護士と会う約束は私がしました。
【 × 】:I made an appointment for the president of seeing the lawyer.
【 ○ 】:I made an appointment for the president to see the lawyer.
→"appointment of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:decision(決定)

【例文】:店主は店をたたむことを決意した。
【 × 】:The storekeeper made the decision of closing his store.
【 ○ 】:The storekeeper made the decision to close his store.
→"decision of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:desire(願望)

【例文】:今のところ結婚願望はまったくありません。
【 × 】:I have no desire of getting married now.
【 ○ 】:I have no desire to get married now.
→"desire of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:duty(義務)

【例文】:お年寄りを助けるのは私たちの義務だ。
【 × 】:It is our duty of helping elderly people.
【 ○ 】:It is our duty to help elderly people.
→"duty of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:effort(努力)

【例文】:水道の復旧に向けて全力を尽くします。
【 × 】:We will make every effort of restoring the water supply.
【 ○ 】:We will make every effort to restore the water supply.
→"effort of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:freedom(自由)

【例文】:ケーキは好きなだけ食べてもいいよ。
【 × 】:You have the freedom of eating as many cakes as you want.
【 ○ 】:You have the freedom to eat as many cakes as you want.
→"freedom of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:obligation(義務)

【例文】:親は子に教育を受けさせる義務がある。
【 × 】:Parents have an obligation of educating their children.
【 ○ 】:Parents have an obligation to educate their children.
→"obligation of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:promise(実行の約束)

【例文】:父さんは新しいサッカーボールを買ってくれる約束を忘れていた。
【 × 】:My dad forgot his promise of buying me a new soccer ball.
【 ○ 】:My dad forgot his promise to buy me a new soccer ball.
→"promise of + 〜ing"は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:time(時間)

【例文】:そろそろ薬を飲む時間だ。
【 × 】:It's time of taking pills.
【 ○ 】:It's time to take pills.
→"time of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:will(意志)

【例文】:アルコール依存症から抜け出すには鉄のような意志が必要でした。
【 × 】:It took me an iron will of beating my addiction to alcohol.
【 ○ 】:It took me an iron will to beat my addiction to alcohol.
→"will of + 〜ing"は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:wish(希望)

【例文】:世界一周旅行をしたいという強い希望があります。
【 × 】:I have a great wish of traveling around the world.
【 ○ 】:I have a great wish to travel around the world.
→"wish of + 〜ing"は通例不可

前置詞句も可能:right to vote, right of voting(投票する権利)
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの:【to不定詞】(2)

to不定詞のほかに、前置詞の"for"や"of"などが作る前置詞句を後ろに置いて意味を補足する名詞の中でよく見かけるものをまとめます。

後ろにto不定詞や前置詞を置く主な名詞
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:ambition(野望)

【例文】:大臣なら誰でも総理大臣になる野望を持っている。
【 ○ 】:Every minister has an ambition of becoming Prime Minister.
【 ○ 】:Every minister has an ambition to become Prime Minister.
→"ambition"はto不定詞も「of + 〜ing」も可能

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:capability(能力)

【例文】:我々人類は自然と共存する能力を失いつつあるのかもしれない。
【 ○ 】:We human beings may be losing the capability to live in harmony with nature.
【 ○ 】:We human beings may be losing the capability of living in harmony with nature.
→"capability"はto不定詞も「of + 〜ing」も可能

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:capacity(能力)

【例文】:うちの犬は確実に人間の言葉を理解する能力を持っている。
【 ○ 】:I'm sure my dog has the capacity to understand human language.
【 ○ 】:I'm sure my dog has the capacity for understanding human language.
→"capacity"はto不定詞も「for + 〜ing」も可能

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:chance(可能性、機会)

【例文】:飲酒運転は事故を起す可能性を増大させます。
【 ○ 】:Drunk driving increases the chance of causing a crash.
→"chance"の意味が「可能性」(= possibility)のときは「of + ing形」を使う
【例文】:パンデミックの最中、多くの人が自分の家族や友人と会う機会を失った。
【 ○ 】:During the pandemic, lots of people lost the chance to see their family and friends.
→"chance"の意味が「機会」(= opportunity)のときはto不定詞を使う

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:opportunity(好機)

【例文】:パンデミックが原因で多くの音楽家が演奏の機会を奪われた。
【 ○ 】:Due to the pandemic lots of musicians lost opportunities to perform.
【 ○ 】:Due to the pandemic lots of musicians lost opportunities of performing.
→"opportunity"はto不定詞も「of + 〜ing」も可能

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:plan(予定、計画)

【例文】:総理大臣の職を辞するつもりはまったくありません。
【 ○ 】:I have no plan to resign as Prime Minister.
→"plan"の意味は「予定、計画」、to不定詞を使う
【例文】:洪水や地震などから人々を守るための適切な計画が必要だ。
【 ○ 】:We need proper plans for protecting people from disasters such as floods and earthquakes.
→"plan"の意味は「計画」、成し遂げるべき目標や目的のニュアンスを強調するときは「for + ing形」を使う

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:responsibility(責任)

【例文】:六年生は学校で飼っているウサギにエサを与える責任があります。
【 ○ 】:Sixth graders have their responsibility of feeding the rabbits at their school.
【 ○ 】:Sixth graders have their responsibility to feed the rabbits at their school.
→"responsibility"はto不定詞も「of + 〜ing」も可能

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【to不定詞】:right(権利)

【例文】:幸せに暮す権利は誰にでもある。
【 ○ 】:Everybody has the right of living a happy life.
【 ○ 】:Everybody has the right to live a happy life.
→"right"はto不定詞も「of + 〜ing」も可能

【関連トピック】

【前置詞句】:lunch with drink(飲み物付きの弁当)
名詞の意味を補足する(2)名詞の後ろに置くもの(2)

【目次】:後ろに前置詞句を置く名詞

前置詞の作る句が《名詞》を後ろから補足説明することがあります。

【例文】:We can buy lunch with drink at stations.
【和訳】:飲み物付きの弁当は駅でよく売っています。
→前置詞句の"with drink"は形容詞として"lunch"を補足説明する

【例文】:Recently an electric fan without fans has been sold.
【和訳】:最近、羽根のない扇風機が売られています。
→前置詞句の"without fans"は形容詞として"fan"を補足説明する

【関連トピック】

"to 〜ing":the key to unlocking the mystery(謎を解明する鍵)
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの:【前置詞句】(1)

後ろに前置詞"to 〜ing"を使う《名詞》の中でよく見かけるものをまとめます。"to"の次に使う動詞to不定詞ではなく、必ずing形を使います。

後ろに「to + ing形」を置く主な名詞
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"to 〜ing":aversion(嫌うこと)

【例文】:シャワーを浴びるのが苦手でした。
【 × 】:I had an aversion to take a shower.
【 ○ 】:I had an aversion to taking a shower.
→「aversion + to不定詞」は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"to 〜ing":key(鍵、キー)

【例文】:バイオテクノロジーは食糧危機を打開する鍵となるかもしれない。
【 × 】:Biotechnology might be a key to solve food crisis.
【 ○ 】:Biotechnology might be a key to solving food crisis.
→「key + to不定詞」は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"to 〜ing":objection(反対)

【例文】:あなたが一緒に来るのは一向にかまわない。
【 × 】:I have no objection for you to come with us.
【 ○ 】:I have no objection to you coming with us.
→「objection + to不定詞」は通例不可

名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"to 〜ing":solution(解決策)

【例文】:学校での銃乱射事件を防ぐ解決策は銃規制しかないだろう。
【 × 】:There would be no other solution to stop school shootings than gun control.
【 ○ 】:There would be no other solution to stopping school shootings than gun control.
→「solution + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】

"of 〜ing":the danger of exploding(爆発する危険)
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの:【前置詞句】(2)

後ろに前置詞"of 〜ing"を使う《名詞》の中でよく見かけるものをまとめます。"of 〜ing"の代わりにto不定詞を使うのは通例不可です。

後ろに「of + ing形」を置く主な名詞
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":danger(危険)

【例文】:いくつかの河川は梅雨時になると毎年氾濫の危険がある。
【 × 】:Some rivers are in danger to flood every year during the rainy season.
【 ○ 】:Some rivers are in danger of flooding every year during the rainy season.
→「danger + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":experience(経験)

【例文】:私は実家暮らしの学生で一人暮らしの経験はありません。
【 × 】:I'm a student living at home and have no experience to live alone.
【 ○ 】:I'm a student living at home and have no experience of living alone.
→日常生活での「経験」は「of + ing形」を使う、「experience + to不定詞」は通例不可
【例文】:三年間タンクローリーを運転していた経験があります。
【 × 】:I have three years experience to drive a fuel tanker.
【 ○ 】:I have three years experience in driving a fuel tanker.
→熟練の技術に基づく「経験」は「in + ing形」を使う、「experience + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":hope(希望)

【例文】:免疫学を学ぶことを志して大学院へ進みました。
【 × 】:I have entered graduate school with the hope to study immunology.
【 ○ 】:I have entered graduate school with the hope of studying immunology.
→「hope + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":likelihood(可能性)

【例文】:別の山火事が発生する可能性がある。
【 × 】:There is likelihood for another wildfire to occur.
【 ○ 】:There is likelihood of another wildfire occurring.
→「likelihood + for 〜 + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":possibility(可能性)

【例文】:この地区は竜巻に襲われた可能性がある。
【 × 】:There was a possibility for a tornado to hit this area.
【 ○ 】:There was a possibility of a tornado hitting this area.
→「possibility + for 〜 + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":probability(可能性)

【例文】:このテストで全員が満点を取る可能性は非常に低い。
【 × 】:The probability for everyone to get full marks in this test is very low.
【 ○ 】:The probability of everyone getting full marks in this test is very low.
→「probability + for 〜 + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】
名詞の意味を補足する:名詞の後ろに置くもの【前置詞句】"of 〜ing":risk(危険性)

【例文】:さらに余震が発生すればそのビルは倒壊する恐れが高い。
【 × 】:There is a significant risk for the building to collapse if there is another aftershock.
【 ○ 】:There is a significant risk of the building collapsing if there is another aftershock.
→「risk + for 〜 + to不定詞」は通例不可

【関連トピック】

【形容詞句】:a car capable of 300 km/h(時速三百キロで走る車)
名詞の意味を補足する(2)名詞の後ろに置くもの(3)

形容詞が作る句を《名詞》の後ろに置くことがあります。

特に「形容詞 + 前置詞句」や「形容詞 + to不定詞」のように形容詞句が長くなると、たいてい形容詞句全体を《名詞》の後ろに置きます→【参照】:『形容詞を置く位置:名詞の後ろに来る場合:通常の形容詞

【例文】:A car capable of 300 km/h seems extremely low mileage.
【和訳】:時速三百キロで走るクルマなんてさぞかし燃費が悪いだろうね。
→形容詞句"capable of 300 km/h"は前の"car"を補足説明する

【例文】:People unable to swim should try aqua aerobics in the next pool.
【和訳】:泳げない人は隣のプールで水中エアロビクスに挑戦してみて下さい。
→形容詞句"unable to swim"は前の"people"を補足説明する

【関連トピック】

【同格のthat】:the idea that humans live on Mars(人類が火星に住むという考え)
名詞の意味を補足する(2)名詞の後ろに置くもの(4)

"idea"(考え)や"belief"(信じること)などごく一部の《名詞》同格のthatを取ることができます。同格のthat《名詞》の後ろに置きます。

同格のthatについては別のコーナーでくわしくまとめています→【参照】:『ゼロから始める同格のthat

【例文】:The idea that humans live on Mars may come true in this century.
【和訳】:火星に人が住むという考えは今世紀中には実現するかもしれない。
→"that"以下は同格節、前の"idea"を補足説明する

【例文】:We can live safe in the knowledge that this house is earthquake-proof.
【和訳】:この家は耐震性があることを知っているので安心して暮らせる。
→"that"以下は同格節、前の"knowledge"を補足説明する

【関連トピック】

【関係代名詞】:forests which purify air(空気を浄化する森)
名詞の意味を補足する(2)名詞の後ろに置くもの(5)

関係代名詞《名詞》代名詞の後ろに置いて《名詞》である先行詞の意味を補足します。

関係代名詞については別のコーナーでくわしくまとめています→【参照】:『ゼロから始める関係代名詞

【例文】:In Japan there are many forests which purify air.
【和訳】:日本には空気を浄化してくれる森林がたくさんある。
→"which"以下は関係代名詞節、前の"forests"を補足説明する

【例文】:Is there any energy which doesn't pollute the environment at all?
【和訳】:環境を一切汚染しないエネルギーは存在するのか。
→"which"以下は関係代名詞節、前の"energy"を補足説明する

【関連トピック】

【関係代副詞】:the place where we lived(昔住んでいた所)
名詞の意味を補足する(2)名詞の後ろに置くもの(6)

関係副詞《名詞》代名詞の後ろに置いて《名詞》である先行詞の意味を補足します。

関係副詞については別のコーナーでくわしくまとめています→【参照】:『ゼロから始める関係副詞

【例文】:The place where we lived is now under water due to the dam.
【和訳】:私が昔住んでいた所はダムのせいで今は水の底です。
→"where"以下は関係副詞節、前の"place"を補足説明する

【例文】:Tell me the reason why the airplane was delayed by three hours.
【和訳】:飛行機が三時間も遅れた理由を説明して下さい。
→"why"以下は関係副詞節、前の"reason"を補足説明する

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(16)
名詞の意味を補足する(3)
名詞の前にも後ろにも置けるもの 先頭へ

名詞の前にも後ろにも置くことができるもの

《名詞》は前や後ろに形容詞分詞などを置いて意味を補足することができます。ここでは《名詞》の前にも後ろにも置くことができるものをまとめます。

名詞の前にも後ろにも置くことができるもの
  1. 【一部の形容詞】: a available bike, a bike available(使用可能な自転車)
  2. 【現在分詞】: a cat sleeping, a sleeping cat(寝ている猫)
  3. 【過去分詞】: a rebuilt temple, a temple rebuilt(再建された寺)

【一部の形容詞】
名詞の意味を補足する(3)名詞の前にも後ろにも置けるもの(1)

日本語と同様に、英語でもたいていの形容詞《名詞》の前に置きます→【参照】:『名詞の前に置くもの:形容詞……spicy curry(辛いカレー)

英語には《名詞》を後ろから補足説明する形容詞があります。"available"(使用できる), "imaginable"(考えうる), "possible"(ありうる)の三語は、《名詞》の前にも後ろにも置くことができます→【参照】:『形容詞を置く位置:名詞の後ろに置く場合:通常の形容詞

【例文】:今、自由にできるお金がほとんどありません。
【英訳】:Now I have little available money.
【英訳】:Now I have little money available.
→"availabe"(使用できる)は"money"の前にも後ろにも置くことができる

【例文】:人間は考えうるありとあらゆる場所のほとんどに住んでいる。
【英訳】:Humans live in nearly every imaginable place on earth.
【英訳】:Humans live in nearly every place imaginable on earth.
→"imaginable"(考えうる)は"place"の前にも後ろにも置くことができる

【例文】:母親は息子がなぜ部屋に閉じこもっているのかありとあらゆる理由を考えた。
【英訳】:The mother thinks of every possible reason why her son is locking himself in his room.
【英訳】:The mother thinks of every reason possible why her son is locking himself in his room.
→"possible"(ありうる)は"place"の前にも後ろにも置くことができる

ごく少数の形容詞《名詞》の前に置くか後ろに置くかで意味が変化します→【参照】:『形容詞を置く位置:名詞の後ろに置く場合:通常の形容詞

【現在分詞】
名詞の意味を補足する(3)名詞の前にも後ろにも置けるもの(2)

形容詞として使う現在分詞の位置は《名詞》の前も後ろも可能です。

【例文】:A sleeping kitty is very cute.
【例文】:A kitty sleeping is very cute.
【和訳】:眠っている子猫はすごくかわいい。

現在分詞副詞前置詞がくっついて長くなったときはたいてい《名詞》の後ろに置きます。

【例文】:土鍋の中でスヤスヤと眠っている子猫はすごくかわいい。
【 × 】:The sleeping peacefully in the earthware cooking pot kitty is very cute.
【 ○ 】:The kitty sleeping peacefully in the earthware cooking pot is very cute.
→"sleeping peacefully in the earthware cooking pot"は文字数的に長いので"kitty"の後ろに置く

【関連トピック】

【過去分詞】
名詞の意味を補足する(3)名詞の前にも後ろにも置けるもの(3)

形容詞として使う過去分詞の位置は《名詞》の前も後ろも可能です。

【例文】:The delighted dog is wagging his tail very fast.
【和訳】:喜んだ犬は尻尾をちぎれんばかりに振っている。
【例文】:The dog delighted is wagging his tail very fast.
【和訳】:喜んだ犬は尻尾をちぎれんばかりに振っている。

過去分詞副詞前置詞がくっついて長くなった時はたいてい《名詞》の後ろに置きます。

【例文】:新しい犬小屋を見て喜んだ犬は、尻尾をちぎれんばかりに振っている。
【 × 】:The delighted with his new house dog is wagging his tail very fast.
【 ○ 】:The dog delighted with his new house is wagging his tail very fast.
→"delighted with his new house"は文字数的に長いので"dog"の後ろに置く

【関連トピック】
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名詞の「数」

ゼロから始める名詞(17)
名詞の「数」(1)
日本語の名詞の「数」 先頭へ

日本語は数えられるかどうかに無関心
日本語の名詞の「数」(1)

たとえば、日本語で「サンドイッチを食べたい」と言うとき、サンドイッチが数えられるのか、数えられないのかはまったく意識しません。

何個食べたいのかは、それまでの話から想像するか、その後の話で本人の口から聞くか、こちらから尋ねるかになります。話の最初から最後まで「サンドイッチが何個なのか」まったく触れないこともよくあります。

また、日本語には冠詞が存在しないので、《名詞》単独の「サンドイッチ」という表現が何ら不自然ではありません。その上、日本語には「名詞の複数形」という概念が希薄なので、《名詞》単独の「サンドイッチ」のみで一個の「サンドイッチ」も十個の「サンドイッチ」も表現可能です。

日本語の名詞は単数と複数で同じ形
日本語の名詞の「数」(2)

日本語では《名詞》が数えられるか否かに対しては無関心ですが、《名詞》の表現対象が一個なのか、二個以上なのかは表現可能です。「一個のサンドイッチ」や「十個のサンドイッチ」とします。ただし、《名詞》自体の形は単数でも複数でもたいてい同じです。

「サンドイッチ」の複数形は「サンドイッチ」でOK。「サンドイッチたち、サンドイッチら」も可能と言えば可能ですが、「サンドイッチ」を擬人化した特殊な言い回しです。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(18)
名詞の「数」(2)
英語の名詞の「数」 先頭へ

名詞を使うたびに区別する

日本語では《名詞》の「数」にかなり無関心です→【参照】:『日本語の名詞の「数」

英語では《名詞》を使うたびに数えられるか、数えられないかを毎回判断します。

たとえば「サンドイッチを食べたい」と言うとき、英語では「サンドイッチ」が「数えられる名詞」なのか「数えられない名詞」なのか瞬時に判断して、"sandwich"に不定冠詞(a, an)の"a"を付けて"I want to eat a sandwich."と表現します。あるいは、"sandwich"を複数形にして"I want to eat sandwiches."です。

"I want to eat sandwich."ではありません。"sandwich"(サンドイッチ)は「数えられる名詞」なので冠詞なしの単数形は文法的に不可。

一方、「パンを食べたい」と言うとき、英語では"I want to eat bread."です。"I want to eat a bread."ではありません。"I want to eat breads."もペケ。"bread"(パン)は「数えられない名詞」なので不定冠詞(a, an)の"a"は不要、複数形も不可です。冠詞なしで単数形のまま使います。

英語を使うときには、《名詞》を使うたびに「数えられるのか、数えられないのか」を毎回判断する必要があります。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(19)
名詞の「数」(3)
「数えられない名詞」ってナニ? 先頭へ

主な「数えられない名詞」

日本語からの判断だと、英語の「数えられない名詞」には意外なものがいっぱいあります。

水や空気などの液体や空気が数えられないのはなんとなくわかります。しかし、チーズや肉も普通は「数えられない名詞」として扱います。正直なところ、判断基準が不明です。そもそも日本語では「数えられる、数えられない」をいちいち判断する習慣がありません。

そこで、《名詞》が数えられるか否かを見分ける目安として、意味を基にして「数えられない名詞」を分類します。いずれの「数えられない名詞」もたいていの場合、不定冠詞(a, an)は使わず、複数形も不可です。

代表的な数えられない名詞
人や物に固有の名前(固有名詞)
  • Japan(日本), John(ジョン), Mars(火星), Pepsi Cola(ペプシコーラ), the Internet(インターネット)
実体のない概念や思考を表わす名詞
  • advice(忠告), experience(経験), information(情報), knowledge(知識), music(音楽), news(ニュース), research(研究), labor(肉体労働), work(仕事), homework(宿題), housework(家事)
金属や材料などを表わす名詞
  • metal(金属), money(お金), copper(銅), paper(紙), sand(砂), silk(絹), wool(羊毛)
液体や気体などを表わす名詞
  • air(空気), blood(血液), water(水), tea(お茶), oxygen(酸素), carbon-dioxide(二酸化炭素)
食べ物や食材を表わす名詞
  • food(食べ物), butter(バター), margarine(マーガリン), mayonnaise(マヨネーズ), cabbage(キャベツ), cheese(チーズ), meat(肉), salt(塩), sugar(砂糖)
自然物を表わす名詞
  • nature(自然), cloud(雲), crystal(水晶), grass(草), rain(雨), rock(岩), snow(雪), hail(あられ、ひょう), sleet(みぞれ)
いろいろな物の集りを一つのグループと見なす名詞(集合名詞)
  • furniture(家具), fish(魚、魚類), baggage(荷物), luggage(荷物), garbage(生ゴミ), rubbish(家庭ゴミ、くず), trash(家庭ゴミ、くず), litter(放置ゴミ、ポイ捨てゴミ)
科学や学問の分野の名前
  • science(科学), mathematics(数学), chemistry(科学), physics(物理学), medicine(医学), philosophy(哲学), linguistics(言語学), literature(文学)
スポーツの名前
  • baseball(野球), soccer(サッカー), tennis(テニス), volleyball(バレーボール), curling(カーリング)
病気の名前
  • cancer(癌), measles(はしか), diabetes(糖尿病), tuberculosis(結核), leukemia(白血病), asthma(ぜんそく), flu (= influenza)(インフルエンザ), COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

同じ《名詞》でも意味の違いによって「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の両方が可能な場合があります。"experience"は漠然と経験全体を指すときは「数えられない名詞」、個別の具体的な経験を指すときは「数えられる名詞」として扱います。

【例】:私の経験からすると、人間に忠実なのは猫より犬です。
【×】:In my experiences, dogs are more faithful than cats.
【○】:In my experience, dogs are more faithful than cats.
→"experience"は漠然と経験を表わす、数えられない名詞なので複数形は不可

【例】:被災地でのボランティア活動は決して忘れられない経験です。
【×】:A voluteer activity in the disaster area is experience I'll never forget.
【○】:A voluteer activity in the disaster area is an experience I'll never forget.
→"experience"は個別の具体的な経験を表わす、数えられる名詞なので不定冠詞"an"が必要

「病気の名前」の中で、"cold"(風邪)や"headache"(頭痛), "backache"(腰痛)のように"ache"で終るものは「数えられる名詞」として扱います。

【例文】:I've caught a cold.
【和訳】:風邪をひいています。
→"cold"(風邪)は数えられる名詞、前に不定冠詞"a"が必要
【例文】:Washing hands can prevent colds and flu.
【和訳】:手洗いは風邪やインフルエンザの予防に効果があります。
→"cold"(風邪)は数えられる名詞、複数形が可能

【例文】:Many Japanese people are suffering from backaches.
【和訳】:多くの日本人は腰痛に悩まされている。
→"backache"(腰痛)は数えられる名詞、複数形の"backaches"が可能

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(20)
名詞の「数」(4)
実は数えられない名詞 先頭へ

複数形ではあまり使わない名詞

実は「数えられない名詞」なのに「数えられる名詞」と勘違いして複数形にしてしまう、不定冠詞(a, an)を付けてしまうものをまとめます。

実は「数えられない名詞」

抽象的なもの(work, data, etc)
実は数えられない名詞(1)

【目次】:実は数えられない名詞:抽象的なもの

work, labor
実は「数えられない名詞」:抽象的なもの(work, data, etc)(1)

いろいろな「仕事」をひとまとめに指す"work"と"labor"は「数えられない名詞」です。個々の「仕事」や「作業」(= task, job)は「数えられる名詞」です。

"work"を含む複合語の"homework"(宿題)や"housework"(家事)、"fieldwork"(野外作業)、"footwork"(フットワーク)、"overwork"(過労)、"teamwork"(チームワーク)なども「数えられない名詞」です。

【例文】:今日は仕事を三つ片づけないといけない。
【 × 】:I have to do three works/labors today.
【 ○ 】:I have to do three pieces of work/labor today.
→"work, labor"は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:午前中に片づけないといけない仕事がまだ三つもある。
【 × 】:I still have three piece of job/task to do this morning.
【 ○ 】:I still have three jobs/tasks to do this morning.
→"job, task"は「数えられる名詞」なので複数形が可能

【関連トピック】

data, experience, knowledge, information, news
実は「数えられない名詞」:抽象的なもの(work, data, etc)(2)

いろいろな種類の情報をひとまとめに指す"data"(データ), "experience"(経験), "knowledge"(知識), "information"(情報), "news"(ニュース)は「数えられない名詞」です。

【例文】:コンピューターはたくさんのデータや情報を扱うことに長けている。
【 × 】:Computers can deal with many data and information.
【 ○ 】:Computers can deal with much data and information.
→"data, information"は「数えられない名詞」なので"many"は不可、"much"を使う

【例文】:読書をすることによって何らかの知識や経験を得ることもある。
【 × 】:We may gain some knowledges or experiences from reading a book.
【 ○ 】:We may gain some knowledge or experience from reading a book.
→"knowledge, experienc"は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:ネット上にニュースはあふれかえっているが、信用できないものもたくさんある。
【 × 】:Although there is too many news on the Internet, many items of it are unreliable.
【 ○ 】:Although there is too much news on the Internet, many items of it are unreliable.
→"news"は「数えられない名詞」なので"many"は不可、複数を表わすときは"items of 〜"を使う

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music
実は「数えられない名詞」抽象的なもの(work, data, etc)(3)

芸術のジャンルとしての「音楽」(= music)は「数えられない名詞」です。一つ一つの「曲」(= tune, song, melody)は「数えられる名詞」です。

【例文】:いろいろなタイプの音楽を聴くのが好きです。
【 × 】:I like listening to various musics.
【 ○ 】:I like listening to various kinds of music.
→"music"は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:卒業式を思い出す曲が何曲かあります。
【英訳】:Some tunes remind me of graduation ceremonies.
【英訳】:Some songs remind me of graduation ceremonies.
【英訳】:Some melodies remind me of graduation ceremonies.
→"tunre, song, melody"は「数えられる名詞」なので複数形が可能

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time
実は「数えられない名詞」:抽象的なもの(work, data, etc)(4)

時の流れとしての「時間」(= time)は「数えられない名詞」です。時、分、秒(hour, minute, second)に区切ると「数えられる名詞」です。

【例文】:昼御飯を食べる時間がほとんどない。
【 × 】:I have few times to take lunch.
【 ○ 】:I have little time to take lunch.
→"time"は「数えられない名詞」なので複数形の"times"は不可、"few"の代わりに"little"を使う

【例文】:三時間は百八十分、あるいは、一万八百秒に相当する。
【 ○ 】:Three hours are equal to 180 minutes or 10800 seconds.
→"hour, minute, second"は「数えられる名詞」なので複数形が可能

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具体的なもの(furniture, clothes, etc)
実は「数えられない名詞」(2)

【目次】:実は数えられない名詞:具体的なもの

furniture
実は「数えられない名詞」:具体的なもの(furniture, clothes, etc)(1)

さまざまな「家具の集まり」を表わす"furniture"(家具、調度品)は「数えられない名詞」です。個別の家具を表わす"desk"(机), "sofa"(ソファ), "bookcase"(本棚)などは「数えられる名詞」です。

"furniture"(家具、調度品)は集合名詞の一つです→【参照】:『「集合名詞」ってナニ?

【例文】:寮に住んでいた先輩たちからいくつかの家具を譲り受けました。
【 × 】:The seniors who had lived in the dormitory gave me some furnitures.
【 ○ 】:The seniors who had lived in the dormitory gave me some pieces of furniture.
→"furniture"(家具)は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:家具類は椅子、机、書棚を含みます。
【英訳】:Furniture includes chairs, desks and filing cabinets.
→個々の家具(chair, desk, filing cabinet)は「数えられる名詞」なので複数形が可能

【関連トピック】

clothes, clothing
実は「数えられない名詞」:具体的なもの(furniture, clothes, etc)(2)

さまざまな種類の「衣服の集まり」を表わす"clothes, clothing"(衣類、衣服、衣料品)は「数えられない名詞」です。個々の種類の衣服を表わす"shirt"(シャツ), "skirt"(スカート), "jacket"(上着)などは「数えられる名詞」です。

"clothes"と"clothing"とほぼ同じ意味です。「衣類、衣服、服全般」を表わします。二つとも集合名詞の一つです→【参照】:『「集合名詞」ってナニ?

【例文】:床に散らかっている服を片づけなさい。
【 × 】:You have to put away some clotheses on the floor.
【 × 】:You have to put away some clothings on the floor.
【 ○ 】:You have to put away some articles of clothes on the floor.
【 ○ 】:You have to put away some articles of clothing on the floor.
→"clothes, clothing"(衣類、衣服、衣料品)は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:上着とコートの補整をしてもらいました。
【英訳】:I got my jackets and coats fixed.
→個々の衣類(jacket, coat)は「数えられる名詞」なので複数形が可能

【関連トピック】

luggage, baggage
実は「数えられない名詞」:具体的なもの(furniture, clothes, etc)(3)

さまざまな種類の「荷物の集り」を表わす"luggage, baggage"は「数えられない名詞」です。個々の「荷物」を表わす"suitcase"(スーツケース), "bag"(鞄), "backpack"(バックパック), "handbag"(ハンドバック), "purse"(ハンドバック、財布), "trunk"(トランク)などは「数えられる名詞」です。

"luggage"と"baggage"はほぼ同じ意味。イギリス英語では主に"luggageを使い、アメリカ英語では"baggage"を使います。二つとも集合名詞の一つです→【参照】:『「集合名詞」ってナニ?

【例文】:乗客の荷物の持ち込みは二つまでです。
【 × 】:Passengers are only allowed two luggages.
【 × 】:Passengers are only allowed two baggages.
【 ○ 】:Passengers are only allowed two pieces of luggage.
【 ○ 】:Passengers are only allowed two pieces of baggage.
→"luggage, baggage"(荷物)は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:バッグやバックパックのような荷物はロッカーに預けることができます。
【英訳】:You are allowed to leave your baggage like bags or backpacks in the lockers.
→個々の荷物(bag, backpack)は「数えられる名詞」なので複数形が可能

【関連トピック】

garbage, rubbish, trash, litter
実は「数えられない名詞」:具体的なもの(furniture, clothes, etc)(4)

さまざまな種類の「ゴミの集り」表わす"garbage"(生ゴミ), "rubbish"(家庭ゴミ、くず), "trash"(ゴミ、くず), "litter"(放置ゴミ、ポイ捨てゴミ)は「数えられない名詞」です。

"garbage"(生ゴミ), "rubbish"(家庭ゴミ、くず), "trash"(ゴミ、くず), "litter"(放置ゴミ、ポイ捨てゴミ)はいずれも集合名詞の一つです→【参照】:『「集合名詞」ってナニ?

【例文】:このゴミ箱に生ごみを絶対に捨てるな!
【 × 】:You don't put any garbages in this rubbish bin!
【 ○ 】:You don't put any garbage in this rubbish bin!
→"garbage"(生ゴミ)は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:毎週、火曜日と金曜日が燃えるゴミの日です。
【 × 】:Every Tuesday and Friday, we can take out burnable rubbishes.
【 × 】:Every Tuesday and Friday, we can take out burnable trashes.
【 ○ 】:Every Tuesday and Friday, we can take out burnable rubbish.
【 ○ 】:Every Tuesday and Friday, we can take out burnable trash.
→"rubbish"(家庭ゴミ、くず), "trash"(ゴミ、くず)は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【例文】:生徒は各自十個以上のゴミを拾うこと。
【 × 】:Each student must pick up ten or more litters.
【 ○ 】:Each student must pick up ten or more pieces of litter.
→"litter"(放置ゴミ、ポイ捨てゴミ)は「数えられない名詞」なので複数形は不可

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(21)
名詞の「数」(5)
【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞 先頭へ

使える冠詞や複数形など

【目次】:数えられる名詞と数えられない名詞の構文

【構文】:基本構文
名詞の「数」(5)【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞(1)

「数えられる名詞」と「数えられない名詞」が作る構文の基本的な構文をまとめます。

【基本構文】

数えられる名詞
数えられない名詞
冠詞なしの単数形
不可
【×】:I have dog.

【○】:I have bread.
不定冠詞(a, an)

【○】:I have a dog.
不可
【×】:I have a bread.
複数形

【○】:I have dogs.
不可
【×】:I have breads.
these, those

【○】:I have these dogs.
不可
【×】:I have these bread.
多い少ないの表現
many, few
【×】:I have much dogs.
【○】:I have many dogs.
much, little
【×】:I have many breads.
【○】:I have much bread.
一つ、二つと数える表現
one, two, etc
【○】:I have two dogs.
a piece of, two pieces of, etc
【○】:I have two pieces of bread.

定冠詞(the)代名詞の所有格、"some"と"any"などは「数えられる名詞」と「数えられない名詞」のどちらでも使うことができます→【参照】:『【構文】:「定冠詞(the) + 名詞」』『【構文】:「代名詞の所有格 + 名詞」』『【構文】:「some/any + 名詞」

「数えられる名詞」の数え方には、"one, two, three ..."(一個、二個、三個……)のほかに、"a box of 〜, two boxes of 〜, three boxes of 〜 ..."(一箱の〜、二箱の〜、三箱の〜……)などもあります→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc)

数えられない名詞」を数えるときは"a piece of 〜"などを使います→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc)

【関連トピック】

【構文】:「不定冠詞(a, an) + 名詞」
名詞の「数」(5)【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞(2)

不定冠詞(a, an)はたいてい「数えられる名詞」に付けます。

たとえば、「このサンドイッチ」や「あのサンドイッチ」と限定せずに漠然と「サンドイッチ」と言うとき、英語の"sandwich"は「数えられる名詞」なので、不定冠詞(a, an)の"a"を付けるか、あるいは、《名詞》自体を複数形にします。

【例文】:サンドイッチを食べたい。
【 × 】:I want to eat sandwich.
【 ○ 】:I want to eat a sandwich.
【 ○ 】:I want to eat sandwiches.
→"sandwich"は数えられる名詞、無冠詞単数形は不可

同様に、「このパン」や「あのパン」と限定せずに漠然と「パン」と言うとき、英語の"bread"は「数えられない名詞」なので、不定冠詞(a, an)を付けずに単数形のままにしておきます。もちろん、複数形も不可。

【例文】:パンを食べたい。
【 × 】:I want to eat a bread
【 × 】:I want to eat breads
【 ○ 】:I want to eat bread
→"bread"は数えられない名詞、無冠詞単数形が可能

【関連トピック】

【構文】:「定冠詞(the) + 名詞」
名詞の「数」(5)【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞(3)

定冠詞(the)は話し手も聞き手もすでに知ってることを表わします。なので、「数えられる名詞」にも「数えられない名詞」にも付けることができます。

【例文】:I picked up a stray kitten yesterday, but I can't keep the kitten.
→"kitten"は「数えられる名詞」
【和訳】:昨日、野良の子猫一匹を拾ったけど、家では飼えない。
【例文】:I picked up three stray kittens yesterday, but I can't keep the kittens.
→"kitten"は「数えられる名詞」
【和訳】:昨日、野良の子猫を三匹拾ったけど、家では飼えない。

【和訳】:コーチのありがたいアドバイスをもらった。そのおかげでゲームに勝つことができた。
【例文】:My coach gave me helpful advice. Owing to the advice I won the game.
→"advice"は「数えられない名詞」

【関連トピック】

【構文】:「代名詞の所有格 + 名詞」
名詞の「数」(5)【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞(4)

代名詞の所有格"my, our, your, his, her, its, their"は「数えられる名詞」にも「数えられない名詞」にも付けることができます。

【例文】:I tell my children to wash their dishes themselves.
→"child"(子供)と"dish"(皿)は「数えられる名詞」
【和訳】:お皿は自分で洗うように子供たちには言いつけています。
【例文】:The volcano has begun erupting and magma flowed out of its top.
→"top"(山頂)は「数えられる名詞」
【和訳】:その火山は噴火を始め、山頂から溶岩があふれ出た。

【例文】:You don't realize the importance of your health until you lose it.
→"health"(健康)は「数えられない名詞」
【和訳】:健康のありがたみは失ってみて初めてわかる。
【例文】:Put cream in my coffee.
→"coffee"(コーヒー)は「数えられない名詞」
【和訳】:コーヒーにはクリームを入れて下さい。

【関連トピック】

【構文】:「some/any + 名詞」
名詞の「数」(5)【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞(5)

【目次】:【構文】:「some/any + 名詞」

"some"と"any"は「数えられる名詞」と「数えられない名詞」のどちらでも使うことができます。二語とも基本的なニュアンスは「ゼロではない〜、何らかの〜」です。数や量を厳密には明示せずに、漠然と「いくつか、いくらか」を表わします。

"some"はたいてい肯定文、"any"はたいてい疑問文否定文で使います。肯定文の"any"は「どんな〜でも、いかなる〜でも」を表わし、一種の「条件」を表わします。

【関連トピック】

「some + 数えられる名詞」
名詞の「数」:【構文】:「some/any + 名詞」(1)

「数えられる名詞」の場合はたいてい「some + 名詞の複数形」で使います。"some"のニュアンスは「ゼロではない〜、二三の〜、数個の〜」です。"several"や"a few"や"a couple of"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I still want to eat some burgers.
(= I want to eat several/a few/a couple of burgers.)
【和訳】:もう二三個ハンバーガーを食べたいな。
→"burgers"は「数えられる名詞」

「some + 名詞の単数形」で使うと、ニュアンスは「よくは知らないが何かの〜、くわしくはわからないが何らかの〜」です。

【例文】:Some fool stole my umbrella.
【和訳】:どっかのアホがオレの傘を盗って行きやがった。
→"fool"は「数えられる名詞」

【関連トピック】

「some + 数えられない名詞」
名詞の「数」:【構文】:「some/any + 名詞」(2)

数えられない名詞」の場合は必ず「some + 名詞の単数形」で使います。"some"のニュアンスは「ゼロではない〜、いくらかの〜、少しの〜」です。"a little"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I accidentally dropped some water on the paper.
(= I accidentally dropped a little water on the paper.)
【和訳】:うっかりして書類に水をこぼしてしまった。
→"water"は「数えられない名詞」

【関連トピック】

「any + 数えられる名詞」
名詞の「数」:【構文】:「some/any + 名詞」(3)

"any"の場合、疑問文否定文のときはたいてい「any + 複数形の名詞」で使います。ニュアンスは「(数や種類を限定しないで)何か〜、どれか〜〜」です。

肯定文ではたいてい「any + 単数形の名詞」です。ニュアンスは「(数や種類を限定しないで)どんな〜、いかなる〜、どの〜」です。

【例文】:Are there any questions?
【和訳】:何か質問はありますか。
【例文】:I don't have any questions.
【和訳】:質問はまったくありません。
【例文】:Any question is welcome.
【和訳】:どんな質問でも歓迎します。
→"question"は「数えられる名詞」

【関連トピック】

「any + 数えられない名詞」
名詞の「数」:【構文】:「some/any + 名詞」(4)

数えられない名詞」の場合は必ず「any + 名詞の単数形」で使います。ニュアンスは「(数や種類を限定しないで)何か〜、どれか〜〜」です。

肯定文のときのニュアンスは「(数や種類を限定しないで)どんな〜、いかなる〜、どの〜」です。

【例文】:I don't put any sugar in my coffee.
【和訳】:コーヒーには砂糖を一切入れません。
【例文】:Do you put any sugar in your coffee?
【和訳】:コーヒーに砂糖を入れますか。
【例文】:Any sugar in your coffee will make you gain weight.
【和訳】:どんな種類の砂糖でもコーヒーに入れると太るよ。
→"sugar"は「数えられない名詞」

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(22)
名詞の「数」(6)
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc) 先頭へ

単数と複数で意味が変化する「名詞」

単数形と複数形では意味が違う《名詞》をまとめます。単数形の場合は「数えられない名詞」、複数形になると「数えられる名詞」になるものもあります。

単数形と複数形では意味が違う名詞
anxiety
  • 【単数形】:anxiety(心配している様子、不安である状態)
  • 【複数形】:anxieties(心配の種、不安の原因、悩み事)
worry
  • 【単数形】:worry(心配している様子、不安な状態)
  • 【複数形】:worries(心配の種、不安の原因)
arm
  • 【単数形】:arm(腕、片腕)
  • 【複数形】:arms(武器、兵器、両腕)
custom
  • 【単数形】:custom(慣習、習わし、個人の習慣)
  • 【複数形】:customs(税関、慣習、掟)(慣習、習わし、個人の習慣)
glass
  • 【単数形】:glass(ガラス、グラス)
  • 【複数形】:glasses(眼鏡)(グラス)
good
  • 【単数形】:good(便利、利益、長所、役に立つこと、価値、善)
  • 【複数形】:goods(商品、製品)
look
  • 【単数形】:look(見ること、目つき、顔つき、表情)
  • 【複数形】:looks(見た目、外見、見目、姿形、容姿、容貌)(顔つき、表情)
manner
  • 【単数形】:manner(方法、やり方、要領、態度、物腰)
  • 【複数形】:manners(行儀、マナー、作法)
moral
  • 【単数形】:moral(寓話、教訓)
  • 【複数形】:morals(モラル、道徳)(寓話、教訓)
pain
  • 【単数形】:pain(肉体的な痛み、精神的な苦痛)
  • 【複数形】:pains(骨折り、苦労、手間、努力)(肉体的な痛み、精神的な苦痛)
relation
  • 【単数形】:relation(物事の関連、関係、親戚)
  • 【複数形】:relations(人と人のつながり、人間関係)(親戚)
saving
  • 【単数形】:saving(節約、倹約、お得)
  • 【複数形】:savings(貯金、預金)(節約、倹約、お得)
time
  • 【単数形】:time(概念としての時、時間、特定の時、機会、回数)
  • 【複数形】:times(特定の時期、時代、〜倍)(回数)
value
  • 【単数形】:value(価値、値うち、重要性、有用性)
  • 【複数形】:values(価値観、価値基準)
work
  • 【単数形】:work(仕事、作業、職業、仕事場)
  • 【複数形】:works(芸術作品、著作)
【関連トピック】

anxiety
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(1)

【単数形】:anxiety(心配している様子、不安である状態)
【複数形】:anxieties(心配の種、不安の原因、悩み事)

【例文】:Some of the students just before graduation may feel anxiety.
【和訳】:卒業間近の生徒の中には不安を感じている子がいるかもしれない。
→"anxiety"の意味は「不安である状態」(数えられない名詞)

【例文】:Students have many anxieties such as schoolwork, bullying, and their future.
【和訳】:学生たちは勉強やいじめ、自分の将来のことなど心配事がたくさんある。
→"anxieties"の意味は「心配事、悩み事」(数えられる名詞)

worry
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(2)

【単数形】:worry(心配している様子、不安である状態)
【複数形】:worries(心配の種、不安の原因、悩み事)

【例文】:Worry and stress can affect mental health.
【和訳】:不安やストレスが心の健康に影響を及ぼすことがある。
→"worry"の意味は「不安である状態」(数えられない名詞)

【例文】:Parents have worries about their children's future.
【和訳】:親御さんたちは自分の子供の将来に対して不安を感じている。
→"worries"の意味は「心配事、悩み事」(数えられる名詞)

arm
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(3)

【単数形】:arm(腕、片腕)
【複数形】:arms(武器、兵器)(両腕)

【例文】:I held a koala in my arm.
【和訳】:片腕でコアラを抱っこした。
→"arm"の意味は「片方の腕」(数えられる名詞)

【例文】:I held a koala in my arms.
【和訳】:両腕でコアラを抱っこした。
→"arms"の意味は「両方の腕」(数えられる名詞)
【例文】:Three men were arrested for carrying arms illegally.
(= Three men were arrested for carrying weapons illegally.)
【和訳】:武器の不法所持で三人の男が逮捕された。
→"arms"の意味は「武器」、複数形で使う

custom
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(4)

【単数形】:custom(慣習、習わし、個人の習慣)
【複数形】:customs(税関)(慣習、習わし、個人の習慣)

【例文】:Every country has every custom.
【和訳】:それぞれの国にはそれぞれの慣習がある。
→"custom"の意味は「慣習、習わし」(数えられる名詞)
【例文】:It's my custom to take out my contact lenses before taking a bath.
【和訳】:風呂に入る前にコンタクトを外すのが習慣です。
→"custom"の意味は「個人の習慣」(数えられる名詞)

【例文】:You need to go through customs before boarding the plane.
【和訳】:飛行機に搭乗する前に税関を通る必要がある。
→"customs"の意味は「税関」、複数形で使う
【例文】:Customs differ in every country.
【和訳】:慣習はそれぞれの国によって異なる。
→"custom"の意味は「慣習、習わし」(数えられる名詞)

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glass
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(5)

【単数形】:glass(ガラス)(グラス)
【複数形】:glasses(眼鏡)(グラス)

【例文】:This rose is made of glass.
【和訳】:このバラはガラス細工だ。
→"glass"の意味は「ガラス」(数えられない名詞)
【例文】:There's a tiny goldfish in the glass.
【和訳】:グラスの中にちっちゃな金魚がいる。
→"glass"の意味は「グラス」(数えられる名詞)

【例文】:I can't see one meter without glasses.
【和訳】:眼鏡がないと一メートル先も見えない。
→"glasses"の意味は「眼鏡」、複数形で使う
【例文】:All of the glasses are full of beer.
【和訳】:すべてのグラスにはビールがなみなみとつがれている。
→"glasses"の意味は「グラス」(数えられる名詞)

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good
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(6)

【単数形】:good(便利、利益、長所、役に立つこと、価値、善)
【複数形】:goods(商品、製品)

【例文】:Televisions and refrigerators do no good without electricity.
【和訳】:テレビも冷蔵庫も電気がなければ何のにも立たない。
→"good"の意味は「役に立つこと」(数えられない名詞)
【例文】:Each of us need to judge between good and evil.
【和訳】:我々一人一人がと悪を区別する必要がある。
→"good"の意味は「善」(数えられない名詞)

【例文】:The store sells houshold goods such as towels and detergents.
【和訳】:その店ではタオルや洗剤などの家庭用品が売られています。
→"goods"の意味は「用品、商品」、複数形で使う

look
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(7)

【単数形】:look(見ること、目つき、顔つき、表情)
【複数形】:looks(見た目、外見、見目、姿形、容姿、容貌)(顔つき、表情)

【例文】:Take a close look at this photograph. Actually it's a painting.
【和訳】:この写真をよく見て下さい。実は絵です。
→"look"の意味は「見ること」(数えられる名詞)
【例文】:The cat gave me an asking look.
【和訳】:その猫は何かをして欲しそうなでこちらを見ていた。
→"look"の意味は「目つき」(数えられる名詞)
【例文】:The boy had a happy look on his face.
【和訳】:その男の子はうれしそうな表情をしていた。
→"look"の意味は「顔の表情」(数えられる名詞)

【例文】:Our looks change as we age.
(= Our appearance change as we age.)
【和訳】:年を重ねれば見た目も変化します。
→"looks"の意味は「見た目、外見」、複数形で使う
【例文】:All the members of the rescue team had weary looks on their faces.
【和訳】:救助隊の隊員はみんな疲れ果てた表情を浮かべていた。
→"looks"の意味は「表情」(数えられる名詞)

【関連トピック】

manner
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(8)

【単数形】:manner(方法、やり方、要領、態度、物腰)
【複数形】:manners(行儀、マナー、作法)

【例文】:You should speak in an efficient manner.
【和訳】:要領良くしゃべりましょう。
→"manner"の意味は「要領、やり方」、単数形で使う
【例文】:It's hard to say "no" in a polite manner.
【和訳】:丁寧な物腰でお断わりするのはむつかしい。
→"manner"の意味は「物腰、態度」、単数形で使う

【例文】:It is considered bad manners to stab food with chopsticks.
【和訳】:食べ物をはしで突き刺すのはお行儀が良くないと考えられています。
→"manners"の意味は「行儀、マナー」、複数形で使う

【関連トピック】

moral
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(9)

【単数形】:moral(寓話、教訓)
【複数形】:morals(道徳、モラル)(寓話、教訓)

【例文】:The moral of the old story is more haste less speed.
【和訳】:この昔話から得られる教訓は急がば回れです。
→"moral"の意味は「教訓」(数えられる名詞)

【例文】:One who has no morals can't teach morals.
【和訳】:道徳をわきまえない者が道徳を教えることはできない。
→"morals"の意味は「道徳」、複数形で使う
【例文】:There are some morals behind the story.
【和訳】:この話には複数の教訓が秘められている。
→"morals"の意味は「教訓」(数えられる名詞)

pain
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(10)

【単数形】:pain(肉体的な痛み、精神的な苦痛)
【複数形】:pains(骨折り、苦労、手間、努力)(肉体的な痛み、精神的な苦痛)

【例文】:I have a pain in my throat.
【和訳】:喉に痛みがあります。
→"pain"の意味は「肉体的な痛み」(数えられる名詞)
【例文】:I think mental pain hurts more than physical pain.
【和訳】:自分としては肉体的な痛みより精神的な痛みのほうがつらい。
→"pain"の意味は「肉体的な痛み、精神的な痛み」(数えられない名詞)

【例文】:It took great pains to remove rubble.
【和訳】:がれきの撤去には大変な手間がかかった。
→"pains"の意味は「手間、苦労」、複数形で使う
【和訳】:何年もの間首と右ひじの痛みに悩まされています。
【例文】:I have suffered from pains in my neck and right elbow for years.
→"pain"の意味は「肉体的な痛み」(数えられる名詞)

relation
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(11)

【単数形】:relation(物事の関連、関係)(親戚)
【複数形】:relations(人と人のつながり、人間関係)(親戚)

【例文】:There is relation between smoking and lung cancer.
【和訳】:喫煙と肺癌は関係がある。
→"relation"の意味は「関係、関連」(数えられない名詞)
【例文】:I'm a distant relation of a certain famous movie star.
(= I'm a distant relative of a certain famous movie star.)
【和訳】:ある有名な映画俳優が遠い親戚にいます。
→"relation"の意味は「親戚」(数えられる名詞)

【例文】:The relations between the two countries improved.
(= The relationship between the two countries improved.)
【和訳】:二国間の関係は改善した。
→"relations"の意味は「関係」、複数形で使う
【例文】:Some of my relations live in the neighborhood.
(= Some of my relatives live in the neighborhood.)
【和訳】:数人の親戚が近所に住んでいます。
→"relations"の意味は「親戚」(数えられる名詞)

【関連トピック】

saving
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(12)

【単数形】:saving(節約、倹約、お得)
【複数形】:savings(貯金、預金)(節約、倹約、お得)

【例文】:If you buy three, you will make a saving of fifty yen.
【和訳】:三つ買えば五十円お得です。
→"saving"の意味は「お得、経済的なこと」(数えられる名詞)

【例文】:I spent all my savings on a high-end bicycle.
【和訳】:貯金をすべてはたいて高級自転車を買った。
→"savings"の意味は「貯金、預金」、複数形で使う
【例文】:Bulk buying sometimes offers you a lot of savings.
【和訳】:まとめ買いが非常にお得な場合もある。
→"savings"の意味は「お得、経済的なこと」(数えられる名詞)

time
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(13)

【単数形】:time(概念としての時、時間、特定の時、機会)(回数)
【複数形】:times(特定の時期、時代、〜倍)(回数)

【例文】:No one can stop the flow of time.
【和訳】:の流れを止めることは誰にもできない。
→"time"の意味は「概念としての時」(数えられない名詞)
【例文】:It takes a long time for me to memorize English words.
【和訳】:英単語を覚えるのに時間がかかってしまう。
→"time"の意味は「ある程度の長さの時間」、"a time"の形で使う
【例文】:It's time to change chothes for the season.
【和訳】:そろそろ衣替えの時期だ。
→"time"の意味は「時期、特定の時」(数えられない名詞)
【例文】:The first time I watched the movie, I didn't understand the storyline at all.
【和訳】:最初にその映画を見たときはストーリーが何がなんだかわかりませんでした。
→"time"の意味は「時、機会」(数えられる名詞)
【例文】:I one time ate a hundred pieces of sushi by myself.
【和訳】:一だけ一人で寿司を百個食べたことがあります。
→"time"の意味は「度、回数」(数えられる名詞)

【例文】:In ancient times, people believed the Earth was flat.
【和訳】:いにしえの時代、地球は平らだと信じられていました。
→"times"の意味は「時代」、複数形で使う
【例文】:The diameter of Jupiter is eleven times as long as that of Earth.
【和訳】:木星の直径は地球の十一です。
→"times"の意味は「倍」、複数形で使う
【例文】:My family visit Disneyland at least three times a year.
【和訳】:最低年に三は家族でディズニーランドへ行きます。
→"times"の意味は「回数」(数えられる名詞)

【関連トピック】

value
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, value, etc)(14)

【単数形】:value(価値、値うち、重要性、有用性)
【複数形】:values(価値観、価値基準)

【例文】:This shrine has immense historical value.
【和訳】:この神社にはきわめて重要な歴史的価値がある。
→"value"の意味は「価値、重要性」(数えられない名詞)
【例文】:In my opinion, we don't need to study subjects that are of little value in the future.
【和訳】:将来ほとんど価値をもたらさない科目を学ぶ必要はないと私は思います。
→"value"の意味は「価値、有用性」(数えられない名詞)
【例文】:It is eatimated that the total value of the damages caused by the earthquakes is over a thousand million yen.
【和訳】:地震による被害総は十億を超えると見積もられている。
→"value"の意味は「額、金銭的価値」(数えられない名詞)

【例文】:It is difficult to get along with someone that has different values from us.
【和訳】:価値観が異なる人物と付き合っていくのはむつかしい。
→"values"の意味は「価値観」、複数形で使う

work
単数形と複数形では意味が違う名詞(time, work, etc)(15)

【単数形】:work(仕事、作業、職業、仕事場)
【複数形】:works(芸術作品、著作)

【例文】:At last my work is done.
【和訳】:やっと仕事が終った。
→"work"の意味は「仕事」(数えられない名詞)
【例文】:Housecleaning is hard work.
【和訳】:大掃除は大変な仕事だ。
→"work"の意味は「仕事、作業」(数えられない名詞)
【例文】:I started work as a truck driver.
【和訳】:トラックの運転手の仕事を始めました。
→"work"の意味は「仕事、職業、職」(数えられない名詞)
【例文】:I leave for work at 8 p.m.
【和訳】:朝八時に家を出て職場に向かいます。
→"work"の意味は「職場、仕事場」(数えられない名詞)

【例文】:This is the complete works of Mozart.
【和訳】:これがモーツアルトの全作品集だ。
→"works"の意味は「作品」、複数形で使う

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(23)
名詞の「数」(7)
たいてい複数形で使う名詞(circumstances, lyrics, etc) 先頭へ

単数ではあまり使わない「名詞」

単数形ではあまり使わず、たいてい複数形で使う《名詞》をまとめす。

たいてい複数形で使う名詞
【関連トピック】

circumstances
たいてい複数形で使う名詞(circumstances, lyrics, etc)(1)

"circumstance"の意味は「ある物事が発生したときの状況、個人や団体の経済状況」です。いろいろな状況をまとめて指すのでたいてい複数形で使います。

# circumstances(状況、事情、様子、経済状況、財政状況)

【例文】:その火災に関しては不審ながいくつかありました。
【 × 】:There were some suspicious circumstance with the fire.
【 ○ 】:There were some suspicious circumstances with the fire.
→「点、状況」の意味では複数形の"circumstances"を使う

【例文】:いかなる状況においても人種差別は絶対に受け入れられない。
【 × 】:Racism is absolutely unacceptable under any circumstance.
【 ○ 】:Racism is absolutely unacceptable under any circumstances.
→「状況」の意味では複数形の"circumstances"を使う

【例文】:経済的な事情が原因で教育を受けられない子供たちがいる。
【 × 】:Some children cannot get education because of financial circumstance.
【 ○ 】:Some children cannot get education because of financial circumstances.
→「経済的事情、経済的状況」の意味では複数形の"circumstances"を使う

【関連トピック】

lyrics
たいてい複数形で使う名詞(circumstances, lyrics, etc)(3)

"lyric"は「歌詞」の意味ではたいてい複数形の"lyrics"を使います。

# lyrics(歌詞)

【例文】:自分で作作曲をして歌も歌います。
【 × 】:I write lyric and music, and sing songs.
【 ○ 】:I write lyrics and music, and sing songs.
→「歌詞」の意味では複数形の"lyrics"を使う

vegetables
たいてい複数形で使う名詞(circumstances, lyrics, etc)(4)

"vegetable"は「野菜全般」を指す場合はたいてい複数形の"vegetables"を使います。

# vegetables(野菜全般、青物)

【例文】:野菜やくだものは好きだけど肉は嫌いです。
【 × 】:I like fruit and vegetable and don't like meat.
【 ○ 】:I like fruit and vegetables and don't like meat.
→「野菜全般」を指す場合は複数形の"vegetables"を使う

【例文】:アボカドは野菜じゃなくてくだものらしい。
【 ○ 】:I hear avocados are fruit, not vegetables.
【 ○ 】:I hear an avocado is a fruit, not a vegetable.
→単一の品目を指す場合は単数形の"vegetable"も可能

vocals
たいてい複数形で使う名詞(circumstances, lyrics, etc)(5)

"vocal"は「歌声、歌、ヴォーカル」の意味ではたいてい複数形の"vocals"を使います。

# vocals(歌声、歌、ヴォーカル)

【例文】:姉がピアノを弾いて私が歌います
【 × 】:My sister is on piano, and I'm on vocal.
【 ○ 】:My sister is on piano, and I'm on vocals.
→「歌うこと」の意味の場合は複数形の"vocals"を使う

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間違えやすい名詞の「数」

ゼロから始める名詞(24)
名詞の「数」(8)
間違えやすい名詞の「数」 先頭へ

単数扱いなのか複数扱いなのか

複数形なのに単数扱い、単数形なのに複数扱いなど「数」の扱いを間違えやすい表現をまとめます。

間違えやすい名詞の「数」
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ゼロから始める名詞(25)
名詞の「数」(9)
間違えやすい名詞の「数」:単位を表わす名詞の複数形(euros, miles, etc) 先頭へ

単位を表わす名詞の複数形(euros, miles, etc)

【目次】:単位を表わす名詞の複数形

"euro"(ユーロ)や"mile"(マイル)、"day"(日)など通貨や距離、時間などの単位を表わす《名詞》は通例「数えられる名詞」として扱います。複数形が可能です。

【例文】:I changed my dollars into euros at a bank.
【和訳】:銀行でドルユーロに替えてもらった。
→"dollars, euros"は通貨の単位、数えられる名詞
【例文】:The next rest area is five miles away.
【和訳】:次のサービスエリアまで五マイルある。
→"miles"は距離の単位、数えられる名詞
【例文】:It took three days to restore electricity.
【和訳】:電気の復旧に三かかった。
→"days"は距離の単位、数えられる名詞

たいてい単数扱い
名詞の「数」:単位を表わす名詞の複数形(euros, miles, etc)(1)

"dollar"(ドル)や"mile"(マイル)、"day"(日)など通貨や距離、時間など単位を表わす《名詞》を主語として扱う場合、複数形であってもたいてい単数扱いです。受ける動詞は単数形(is, was, has, etc)を使います。

# 度量衡や通貨、時間など単位を表わす名詞の複数形……たいてい単数扱い

単位を表わす主な名詞の複数形(単数扱い)
度量衡
  • 【長さ】:inches(インチ), feet(フィート), yards(ヤード), miles(マイル), millimeters(ミリメートル), centimeters(センチメートル), meters(メートル), kilometers(キロメートル)
  • 【重さ】:pounds(ポンド), ounces(オンス), milligrams(ミリグラム), grams(グラム), kilograms(キログラム), tons(トン), tonnes(トン)
  • 【容積】:pints(パイント), quarts(クォート), gallons(ガロン), millilitres(ミリリットル), centilitres(センチリットル), litres(リットル)
  • 【広さ】:acres(エーカー), hectares(ヘクタール)
通貨
  • dollars(ドル), cents(セント), pounds(ポンド), pence(ペンス), euros(ユーロ), francs(フラン), rubles(ルーブル), yen(円), yuans(元), won(ウォン) [※"yen(円), won(ウォン)"は単数形と複数形が同じ形]
時間
  • hours(時間), days(日), months(月), years(年)

【例文】:三マイルはおよそ五キロメートルだ。
【 × 】:Three miles are approximately five kilometers.
【 ○ 】:Three miles is approximately five kilometers.
→距離の単位を表わす"miles"(複数形)は単数扱い、"is"を使う

"three miles"の場合、一マイルが三個ではなく三マイルをまとめて一つの塊と考えるので単数扱いです。

【例文】:千ドルあれば良いノートパソコンが充分に買えます。
【 × 】:A thousand dollars are enough to buy a good laptop.
【 ○ 】:A thousand dollars is enough to buy a good laptop.
→通貨の単位を表わす"dollars"(複数形)は単数扱い、"is"を使う

"a thousand dollars"の場合、一ドルが千個ではなく千ドルをまとめて一つの塊と考えるので単数扱いです。

【例文】:今の私にとっては千円でも大金です。
【 × 】:Right now a thousand yen are a huge amount of money to me.
【 × 】:Right now a thousand yens are a huge amount of money to me.
【 ○ 】:Right now a thousand yen is a huge amount of money to me.
→通貨の単位を表わす"yen"(複数形)は単数扱い、"is"を使う

"yen"(円)は複数形でも語尾に"s"を付けません。単数形と複数形が同じ形です。"a thousand yen"は一円が千個ではなく千円をまとめて一つの塊と考えるので単数扱いです。

【関連トピック】

【例文】:この水族館は三時間あれば見て回れます。
【 × 】:Three hours are enough to walk around this aquarium.
【 ○ 】:Three hours is enough to walk around this aquarium.
→時間の単位を表わす"hours"(複数形)は単数扱い、"is"を使う

"three hours"の場合、一時間が三個ではなく三時間をまとめて一つの塊と考えるので単数扱いです。

数値の強調は"as much as"を使う
名詞の「数」:単位を表わす名詞の複数形(euros, miles, etc)(2)

単位を表わす《名詞》の場合、数値の大小を強調するときは"as much as 〜"や"as little as 〜"を使うのが普通です。

【例文】:このスポーツドリンクには五十グラムもの砂糖が入っている。
【 △ 】:This sports drink has as many as fifty grams of sugar.
【 ○ 】:This sports drink has as much as fifty grams of sugar.
→単位を表わす"fifty grams"の強調は"as much as"が普通

【例文】:氷河の中で動きが遅いものは一日にわずか五十センチしか進まない。
【 △ 】:Slower glaciers move as few as fifty centimeters a day.
【 ○ 】:Slower glaciers move as little as fifty centimeters a day.
→単位を表わす"fifty centimeters"の強調は"as much as"が普通

【例文】:濃霧のため列車は二時間遅れて到着した。
【 △ 】:The train has arrived as many as two hours late due to dense fog.
【 ○ 】:The train has arrived as much as two hours late due to dense fog.
→単位を表わす"two hours"の強調は"as much as"が普通

【関連トピック】

「時の経過」は複数扱い
名詞の「数」:単位を表わす名詞の複数形(euros, miles, etc)(3)

単位を表わす《名詞》を主語として扱う場合、複数形であってもたいてい単数扱いです→【参照】:『名詞の「数」:単位を表わす名詞の複数形(euros, miles, etc)

ただし、時間の単位を表わす"hours, days, months, years"の場合、「時の経過」を表わすときは複数扱いです。現在完了時制は時の経過を表わすので、"hours, days, months, years"を主語に使うとたいてい複数扱いです。

【例文】:高校を卒業してから十年が経ちました。
【 × 】:Ten years has passed since I graduated from high school.
【 ○ 】:Ten years have passed since I graduated from high school.
(= It is ten years since I graduated from high school.)
→"ten years have passed"は時の経過を表わす、"ten years"は複数扱い

"ten years have passed"の場合、十年が一気にまとめて経過するのではなく、一年また一年と積み重なって十年が過ぎていくので複数扱いです。

【例文】:クリスマスまであと十日です。
【 × 】:There is ten days to go until Christmas.
【 ○ 】:There are ten days to go until Christmas.
→"there are ten days to go"は時の経過を表わす、"ten days"は複数扱い

"there are ten days to go"の場合、十日が一気にまとめて経過するのではなく、一日また一日と積み重なって十日に達するので複数扱いです。

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ゼロから始める名詞(26)
名詞の「数」(10)
間違えやすい名詞の「数」:交友や交換を表わす表現 先頭へ

乗り物の乗り換えなど

「列車を乗り換える」「友人を作る」などは英語で表現するとたいてい複数形の《名詞》を使います。同じように、日本語では特に複数とは感じないけれど、英語に直すと必ず複数形の《名詞》を使う表現をまとめます。

複数形の名詞を使う表現
名詞の「数」]間違えやすい名詞の「数」:交友や交換を表わす表現:change

【例文】:次の駅で乗り換えだ。
【 × 】:We should change train at the next station.
【 ○ 】:We should change trains at the next station.
→"train"は必ず複数形"trains"を使う
【例文】:目的地到着までバスを三回乗り換える必要がある。
【 × 】:I have to change bus three times to reach my destination.
【 ○ 】:I have to change buses three times to reach my destination.
→"bus"は必ず複数形"buses"を使う

名詞の「数」]間違えやすい名詞の「数」:交友や交換を表わす表現:exchange

【例文】:サッカー選手は試合終了後によくユニフォームを交換する。
【 × 】:Footballers often exchange shirt after games.
【 ○ 】:Footballers often exchange shirts after games.
→"shirt"は必ず複数形"shirts"を使う
【例文】:生物の中で唯一人間のみが意見や考えをやり取りできる。
【 × 】:Humans are the only creatures that can exchange opinion and idea.
【 ○ 】:Humans are the only creatures that can exchange opinions and ideas.
→"opinion, idea"は必ず複数形"opinions, ideas"を使う

名詞の「数」]間違えやすい名詞の「数」:交友や交換を表わす表現:swap

【例文】:「席を替ってもらえませんか。窓際に座りたいので」
【 × 】:"Can you swap place with me? I want the window seat."
【 ○ 】:"Can you swap places with me? I want the window seat."
→"place"は必ず複数形"places"を使う

名詞の「数」]間違えやすい名詞の「数」:交友や交換を表わす表現:make

【例文】:友達を作るのは得意です。
【 × 】:I'm good at making friend.
【 ○ 】:I'm good at making friends.
→"friend"は必ず複数形"friends"を使う

名詞の「数」]間違えやすい名詞の「数」:交友や交換を表わす表現:shake

【例文】:大統領と握手する機会があった。
【 × 】:I had an opportunity to shake hand with President.
【 ○ 】:I had an opportunity to shake hands with President.
(= I had an opportunity to shake President by the hand.)
→"hand"は必ず複数形"hands"を使う

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ゼロから始める名詞(27)
名詞の「数」(11)
間違えやすい名詞の「数」:"more than one person"(二人以上) 先頭へ

"more than one 〜"は単数扱い

"more than 〜"が人数や個数を表わすとき、意味は「〜以上」ではなく「〜より多くの」です。なので、"more than one 〜"の意味は「一つより多くの〜、二つ以上の〜、複数の〜」です。意味的には複数ですが、"one 〜"に合わせて動詞は単数形を使うのが普通です→【参照】:『比較級:比較級を使う主なイディオム:more than one 〜(二つ以上の〜)

# more than one + 単数名詞(二人以上の〜、二個以上の〜、複数の〜)

【例文】:建物の中には複数の人が取り残されている模様です。
【 × 】:It seems that there are more than one person left in the building.
【 ○ 】:It seems that there is more than one person left in the building.
→"one person"の「数」(単数)に合わせて"is"を使うのが普通

【例文】:この町では毎日二件以上の事故が発生している。
【 × 】:More than one accident occur every day in this town.
【 ○ 】:More than one accident occurs every day in this town.
→"one accident"の「数」(単数)に合わせて"occurs"を使うのが普通

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(28)
名詞の「数」(12)
間違えやすい名詞の「数」:"one of us"(私たちのうちの一人) 先頭へ

"one"に合わせて単数扱い

"one of us"(私たちのうちの一人)や"one of my friends"(私の友人の中の一人)などの表現の場合、「数」は"one"に合わせて単数扱いです。

# one of + 複数名詞(〜の中の一人、〜の中の一つ)……単数扱い

"of"の次の《名詞》はたいてい複数形なので「数」は複数と勘違いしがちです。"one of 〜"のときは「数」を"one"に合わせて必ず単数です。

【例文】:我々のうち一人がこのエレベーターから降りなければならない。
【 × 】:One of us have to get off the elevator.
【 ○ 】:One of us has to get off the elevator.
→「数」は"one"に合わせて単数、動詞は"has"を使う

【例文】:国会議員の友人の一人います。
【 × 】:One of my friends are a lawmaker.
【 ○ 】:One of my friends is a lawmaker.
→「数」は"one"に合わせて単数、動詞は"is"を使う

"one"ではなく、"three of us"や"ten of my classmates"の場合は「数」を"three, ten"に合わせて複数です。

【例文】:我々のうち三人が最上階まで階段でのぼらなければならない。
【 × 】:Three of us has to ascend the staircase to the top floor.
【 ○ 】:Three of us have to ascend the staircase to the top floor.
→「数」は"three"に合わせて複数、動詞は"have"を使う

【例文】:同じクラスの十人の生徒がインフルエンザで寝込んでいます。
【 × 】:Ten of my classmates has been in bed with flu.
【 ○ 】:Ten of my classmates have been in bed with flu.
→「数」は"ten"に合わせて複数、動詞は"have"を使う

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ゼロから始める名詞(29)
名詞の「数」(13)
間違えやすい名詞の「数」:複数形の国名、組織名 先頭へ

形は複数だが単数扱い

国名や組織の名前で複数形の《名詞》を含むものはたいてい単数扱いです。例外的に、複数扱いの《名詞》もあります。

複数形の名詞を使う主な国名と組織名
国名(単数扱い)
  • the Netherlands(オランダ)
  • the Philippines(フィリピン)
  • the United States of America [the USA](アメリカ合衆国)
国名(複数扱い)
  • the States(アメリカ合衆国)
組織名(単数扱い)
  • the United Nations [the UN](国際連合)
  • Association of Southeast Asian Nations [ASEAN](東南アジア諸国連合)
  • the Centers for Disease Control and Prevention [CDC](アメリカ疾病予防管理センター)

【例文】:オランダと言えば昔から風車が有名だ。
【 × 】:The Netherlands have been famous for their windmills.
【 ○ 】:The Netherlands has been famous for its windmills.
→"the Netherlands"は単数扱い、代名詞は"its"、助動詞は"has"を使う

【例文】:フィリピンは七千以上の島からなる国です。
【 × 】:The Philippines are the country that consist of more than 7,000 islands.
【 ○ 】:The Philippines is the country that consists of more than 7,000 islands.
→"the Philippines"は単数扱い、動詞は"is, consists"を使う

【例文】:ここ数年、アメリカは複数の大型ハリケーンに見舞われた。
【 × 】:The United States of America have experienced several major hurricanes in recent years
【 × 】:The United States have experienced several major hurricanes in recent years
【 ○ 】:The United States of America has experienced several major hurricanes in recent years
【 ○ 】:The United States has experienced several major hurricanes in recent years
→"the United States of America", "the United States"は単数扱い、助動詞は"has"を使う
【 × 】:The States has experienced several major hurricanes in recent years
【 ○ 】:The States have experienced several major hurricanes in recent years
→"the States"は複数扱い、助動詞は"have"を使う

「アメリカ合衆国」を英訳する場合、"the United States of America"(USA)と"the United States"(US)は単数扱い、"the States"は複数扱いです。

【例文】:国際連盟の発展形が国際連合です。
【 × 】:The United Nations are the successor to the league of Nations
【 ○ 】:The United Nations is the successor to the league of Nations
→"the United Nations"は単数扱い、動詞は"is"を使う

【例文】:東南アジア諸国連合は1967年に創設された。
【 × 】:The Association of Southeast Asian Nations were founded in 1967.
【 ○ 】:The Association of Southeast Asian Nations was founded in 1967.
→"the Association of Southeast Asian Nations"は単数扱い、動詞は"was"を使う

【例文】:アメリカ疾病予防管理センターは健康を脅かすものに対して予防、検知、対処を行う活動をしています。
【 × 】:The Centers for Disease Control and Prevention are working to prevent, detect, and respond to health threats.
【 ○ 】:The Centers for Disease Control and Prevention is working to prevent, detect, and respond to health threats.
→"the Centers for Disease Control and Prevention"は単数扱い、動詞は"is"を使う

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(30)
名詞の「数」(14)
間違えやすい名詞の「数」:集合名詞の「数」 先頭へ

「集合」だから複数とは限らない

集合名詞はたいてい意味的には複数を表わします→【参照】:『「集合名詞」ってナニ?

ただし、 動詞や受ける代名詞で単数を使うことがあります。集合名詞には「数」の扱いで三つの種類があります。

集合名詞の「数」
常に複数扱い
  • people(人々), police(警察), cattle(飼牛), clothes(衣類、衣服、衣料品)
たいてい単数扱い
  • the country(国民), the world(世界の人々、世間), the whole world(世界中の人々、全世界、世界中)
  • furniture(家具類、調度品), clothing(衣類、衣服、衣料品)
  • garbage(生ゴミ), rubbish(家庭ゴミ、くず), trash(家庭ゴミ、くず), litter(放置ゴミ、ポイ捨てゴミ)
  • baggage(手荷物), luggage(手荷物)
単数扱い、複数扱いともに可能
  • the public(人々), audience(聴衆、観衆、観客), crowd(群集、人ごみ、人だかり), family(家族)
  • group(グループ、集まり、集団), team(チーム、団、組、班), generation(同世代の人々)
  • crew(乗員、乗務員、乗組員、船員), staff(職員、部員、係員、スタッフ), the management(経営陣、上層部、幹部)
  • the class(クラスの生徒全員、クラス), the school(全校生徒と全教員、学校全体), faculty(全教員、全教授、教授陣)
  • the village(村人), the town(町民), the nation(国民), population(人口、頭数、個体数)
  • the press(新聞雑誌、報道機関、記者), the media(報道機関), the mass media(報道機関)
  • data(資料、情報、データ)
【関連トピック】

常に複数扱い
名詞の「数」:集合名詞の「数」(1)

常に複数扱いの集合名詞をまとめます。動詞に三・単・現(三人称・単数・現在)の"s"は付けません。代名詞は"they, their, them"を使います。

常に複数扱い
  • people(人々), police(警察), cattle(飼牛), clothes(衣類、衣服、衣料品)

【例文】:警察がこの男を捜しています。見かけたら連絡してあげて下さい。
【 × 】:The police is searching for this man. You should inform it if you see him.
【 ○ 】:The police are searching for this man. You should inform them if you see him.
→"police"(警察)は複数扱い

【例文】:BSE(狂牛病)と診断された飼牛は殺処分されて埋められた。牛たちが気の毒でならない。
【 × 】:The cattle diagnosed with BSE was killed and buried. I can't help feeling sorry for it.
【 ○ 】:The cattle diagnosed with BSE were killed and buried. I can't help feeling sorry for them.
→"cattle"(飼牛)は複数扱い

【例文】:赤ちゃんのほとんどは家内の手作りです。うまいことこしらえていました。
【 × 】:Almost all our baby clothes was handmade by my wife. It was well-made.
【 ○ 】:Almost all our baby clothes were handmade by my wife. They were well-made.
→"clothes"(衣服)は複数扱い

"clothes"とほぼ同じ意味の"clothing"はたいてい単数扱いです→【参照】:『名詞の「数」:集合名詞の「数」:たいてい単数扱い

people
名詞の「数」:集合名詞の「数」:常に複数扱い(1)

集合名詞の"people"の意味は「人々」です。漠然と人間の集まりを指します。"persons"もほぼ同じ意味を表わしますが、かなり堅苦しい表現です。

【例文】:There were five people inside the house at the time of the fire.
【和訳】:火事のとき家の中には五人がいた。
【例文】:There were five persons inside the house at the time of the fire.
【和訳】:出火時屋内には五名がいた。
→"persons"はかなり堅苦しい言い方

"people"は通例、語尾に"s"を付けずに複数を表わします。ただし、意味が「漠然と人々」ではなく「ある種の人々」を表わす場合、"s"を付けた複数形の"peoples"を使うことがあります。たいてい、「特定の民族、特定の種族、特定の国民、特定の特徴を持つ人々」を表わします。

【例文】:In Africa there are many nations formed from diverse peoples.
【和訳】:アフリカには多様な民族からなる国がたくさんある。
【例文】:The native peoples of Australia are called Aborigines.
【和訳】:オーストラリア大陸の先住民はアボリジニと呼ばれる。
【例文】:These cave paintings are thought to have been painted by primitive peoples.
【和訳】:この洞窟の壁画は原始人が描いたと考えられています。
【例文】:The government supplied tents and blankets for the displaced peoples
【和訳】:政府は避難民に対してテントと毛布を用意した。
【例文】:This mountain is the sacred place for native peoples.
【和訳】:この山は地元の人々にとって神聖な場所だ。

【関連トピック】

たいてい単数扱い
名詞の「数」:集合名詞の「数」(2)

たいてい単数扱いの集合名詞をまとめます。人以外の「物」を表わす《名詞》がほとんどです。動詞には三・単・現(三人称・単数・現在)の"s"を付けます。代名詞は"he, his, him, she, her, it, its"を使います。

たいてい単数扱い
  • the country(国民), the world(世界の人々、世間), the whole world(世界中の人々、全世界、世界中)
  • furniture(家具類、調度品), clothing(衣類、衣服、衣料品)
  • garbage(生ゴミ), rubbish(家庭ゴミ、くず), trash(家庭ゴミ、くず), litter(放置ゴミ、ポイ捨てゴミ)
  • baggage(手荷物), luggage(手荷物)

【例文】:憲法改正の問題は国民の間に大きな議論を巻き起こし、国民は二つのグループに分かれた。
【 × 】:The issue of the Constitution revision caused a huge argument among the country and they were divided into two groups.
【 ○ 】:The issue of the Constitution revision caused a huge argument among the country and it was divided into two groups.
→"the country"(国民)は単数扱いが普通

"the country"ほぼ同じ意味を表わす"the nation"は単数扱いと複数扱いの両方が可能です→【参照】:『単数、複数ともに可能な集合名詞

【例文】:地球温暖化は世界中の人が直視すべき重大な問題の一つです。
【 × 】:Global warming is one of the serious issues that the whole world need to face.
【 ○ 】:Global warming is one of the serious issues that the whole world needs to face.
→"the whold world"(世界中の人々)は単数扱いが普通

【例文】:揺れはひどかったが、幸い壊れた家具はなかった。
【 × 】:Though the shaking was violent, it was lucky no furniture were broken.
【 ○ 】:Though the shaking was violent, it was lucky no furniture was broken.
→"furniture"(家具)は単数扱いが普通

【例文】:空港で手荷物を盗まれたが、後日別の空港で見つかった。
【 × 】:I got my baggage stolen at the airport but later they were found at another airport.
【 ○ 】:I got my baggage stolen at the airport but later it was found at another airport.
→"baggage"(手荷物)は単数扱いが普通

【例文】:転んでが泥だらけになってしまいました。
【 × 】:I fell down and my clothing were all muddy.
【 ○ 】:I fell down and my clothing was all muddy.
→"clothing"(服)は単数扱いが普通

"clothing"とほぼ同じ意味の"clothes"はたいてい複数扱いです→【参照】:『名詞の「数」:集合名詞の「数」:必ず複数扱いの集合名詞

単数扱い、複数扱いともに可能
名詞の「数」:集合名詞の「数」(3)

「数」の扱いが単数と複数のどちらも可能な集合名詞をまとめます。「人」を表わす《名詞》がほとんどです。全体を一つと見なせば単数扱い、集団の中の一人一人や一つ一つに目を向けるなら複数扱いです。

単数、複数ともに可能な集合名詞
  • the public(人々), audience(聴衆、観衆、観客), crowd(群集、人ごみ、人だかり), family(家族)
  • group(グループ、集まり、集団), team(チーム、団、組、班), generation(同世代の人々)
  • crew(乗員、乗務員、乗組員、船員), staff(職員、部員、係員、スタッフ), the management(経営陣、上層部、幹部)
  • the class(クラスの生徒全員、クラス), the school(全校生徒と全教員、学校全体)
  • the village(村人), the town(町民), the nation(国民), population(人口、頭数、個体数)
  • the press(新聞雑誌、報道機関、記者), the media(報道機関), the mass media(報道機関)
  • data(資料、情報、データ)

【例文】:The crowd was walking toward the airport.
【和訳】:群集は一塊になって空港の方角へ歩いていた。
→"crowd"は単数扱い、「群集」全体の動きに注目する
【例文】:The crowd were walking toward the airport.
【和訳】:群集は足並みを揃えて空港の方角へ歩いていた。
→"crowd"は複数扱い、「群集」の一人一人の動きに注目する

【例文】:My family is safe after the derailment.
【和訳】:脱線事故にあったけど家族にけが人はいません。
→"family"は単数扱い、「家族」全体に注目
【例文】:My family are safe after the derailment.
【和訳】:脱線事故にあったけど家族はみんな無事です。
→"family"は複数扱い、「家族」一人一人に注目

【例文】:All staff was required to wear a face mask.
【和訳】:全職員にマスクの着用が求められた。
→"staff"は単数扱い、「職員」全体に注目
【例文】:All staff were required to wear a face mask.
【和訳】:職員一人一人にマスクの着用が求められた。
→"staff"は複数扱い、「職員」一人一人に注目

【例文】:The school was evacuated after the tsunami warning was issued.
【和訳】:津波警報が発令されたあと、全生徒と全職員は避難した。
→"the school"は単数扱い、「全生徒と全職員」に注目
【例文】:The school were evacuated after the tsunami warning was issued.
【和訳】:津波警報が発令されたあと、生徒と職員は一人残らず避難した。
→"the school"は複数扱い、「生徒と職員」の一人一人に注目

【例文】:We can't say that the nation agrees with the holding of the Olympic Games.
【和訳】:国民全体がオリンピックの開催に賛成というわけではない。
→"the nation"は単数扱い、「国民」全体に注目
【例文】:We can't say that the nation agree with the holding of the Olympic Games.
【和訳】:国民が一人残らずこぞってオリンピックの開催に賛成というわけではない。
→"the nation"は複数扱い、「国民」一人一人に注目

"the nation"ほぼ同じ意味を表わす"the country"はたいてい単数扱いです→【参照】:『名詞の「数」:集合名詞の「数」:たいてい単数扱い

staff
名詞の「数」:集合名詞の「数」:単数扱い、複数扱いともに可能(1)

集合名詞の"staff"の意味は「職員、部員、係員、スタッフ」です。何らかの組織に属する人々全員を表わします。「人々」を一つのまとまりとして見れば単数扱い、一人一人に注目すれば単数扱いです。

【例文】:The staff in my company has received a flu vaccine.
【和訳】:私の会社の全従業員はインフルエンザワクチンを接種ずみです。
【例文】:The staff in my company have received a flu vaccine.
【和訳】:私の会社の従業員は一人残らずインフルエンザワクチンを接種ずみです。
→"staff"の意味は「会社の従業員、社員、スタッフ」

「人々の中の一人」を指す場合は"a staff memeber"[※主にアメリカ英語]、あるいは"a member of staff"[※主にイギリス英語]と表現します。"staff"は集合名詞なので"a staff"とは言いません→【参照】:『「集合名詞」ってナニ?

【例文】:私は図書館の職員です。
【 × 】:I'm a staff of a library.
【 ○ 】:I'm a staff member of a library.[※主にアメリカ英語]
【 ○ 】:I'm a member of staff of a library.[※主にイギリス英語]
(= I'm on the staff of a library.)
→"staff"は集合名詞なので"a staff"のみは不自然

"staff"は語尾に"s"を付けて複数形を作ることがあります。複数の種類や役職から構成されるグループを表わします。

【例文】:The president and his staffs were taken hostage by terrorists.
【和訳】:大統領と彼のスタッフはテロリストによって人質として捕まった。
→"staffs"はいろいろな職種の複数の職員を指す

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(31)
名詞の「数」(15)
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc) 先頭へ

漠然と「数」が多い少ないを表わす

厳密にいくつあるかではなく、人数や個数が「多いか少ないか」を表わす表現をまとめます。いずれも、一部を除いて「数えられる名詞」専用の表現です。「数えられない名詞」には"little"や"much"などを使います→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)

数えられる名詞の多い少ないを表わす表現

どの表現も人やものが複数あることを示すので「数えられる名詞」はたいてい複数形を使います。ただし、"people"や"audience"などの集合名詞は意味的には複数ですが語尾に"s"を付ける原則として複数形が存在しないので、単数形のままにしておきます→【参照】:『構文:数えられる名詞

【関連トピック】

【ゼロ】:none, no, not any
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(1)

ニュアンスは「〜の人は一人もいない、〜のものは一つもない」です。数がゼロであることを表わします。

# none, no, not any

【例文】:None of the students have a bike.
【例文】:None of the students has a bike.[※やや堅苦しい表現]
【和訳】:その生徒たちの中で自転車を持っている子は一人もいません
【例文】:No students have a bike.
【和訳】:自転車を持っている生徒は一人もいません

代名詞の"none"は単数形で受けるとやや堅苦しい表現になります→【参照】:『原則として複数扱いの不定代名詞(none)

"not any"は文頭では不可。文の途中で使います。"no"を使うとゼロであることを強調します。

【例文】:I don't have any comic books.
【和訳】:マンガは一冊も持っていない
【例文】:I do have no comic books.
(= I don't have any comic books at all.)
【和訳】:マンガは一冊たりも持っていない

"no"と"not any"は「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量がゼロである」ことを表わす……no, not any

【関連トピック】

【ほぼゼロ】:few, almost no, hardly any
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(2)

ニュアンスは「ほとんどの人は〜ない、ほとんどのものは〜ない」です。数が限りなくゼロに近いことを表わします。

# few, almost no, hardly any

【例文】:Few students have a bike.
【例文】:Almost no students have a bike.
【例文】:Hardly any students have a bike.
【和訳】:ほとんどの生徒は自転車を持っていません

"hardly any"と"almost no"は「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量がほぼゼロである」ことを表わす……little, hardly any, almost no

【関連トピック】

【少数】:a few, some, several, etc
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(3)

ニュアンスは「数人の〜、少数の〜」です。数が多くはないが少しはいることを表わします。

# a few, a couple of, several, some
# a small number of
# a small/a tiny quantity of

【例文】:A few/A couple of/Several/Some students have a bike.
【和訳】:数人の生徒が自転車を持っている。
【例文】:A small number of students have a bike.
【例文】:A small/A tiny quantity of students have a bike.
【和訳】:少数の生徒が自転車を持っている。

"some 〜"は「多少の〜」の意味でも使えます→【参照】:『名詞の「数」:数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)【多少】:quite a few, a number of, etc

"some", "a small/tiny quantity of"は「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量が少ない」ことを表わす……a little, some, etc

【関連トピック】

【多少】:quite a few, a number of, etc
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(4)

ニュアンスは「多少の〜、ある程度の〜」です。数が少数ではないが多くもないことを表わします。

「数」を表わす表現としてはニュアンスにかなりの幅があるので、和訳は「多少の、少なからずの、ある程度の、かなりの、そこそこの、けっこうな、相当な」などが考えられます。

# quite a few, a good few, not a few
# some
# a number of
# a certain number of

【例文】:Quite a few students have a bike.
【例文】:A good few students have a bike.
【例文】:Not a few students have a bike.
【例文】:Some students have a bike.
【例文】:A number of students have a bike.
【和訳】:自転車を持っている生徒が多少はいる
【例文】:A certain number of students have a bike.
【和訳】:ある程度の数の生徒が自転車を持っている。

"some 〜"は「少数の〜」の意味でも使えます→【参照】:『名詞の「数」:数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)【少数】:a few, some, several, etc

"a number of 〜"は「たくさんの〜」の意味でも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数が多い」ことを表わす

【関連トピック】

【多い】:many, a number of, etc
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(5)

ニュアンスは「多数の〜、多くの〜」です。数が多いことを表わします。

# many, a lot of, lots of, plenty of, numerous
# a number of, quite a number of
# a considerable/a good/a great/a large number of
# a considerable/a large quantity of
# a crowd/a heap/a load/a mass/a pile/a stack of
# crowds/heaps/loads/masses/piles/stacks/tons of

【例文】:Many/A lot of/Lots of/Plenty of/Numerous students have a bike.
【例文】:A number of/Quite a number of students have a bike.
【例文】:A considerable/A good/A great/large number of students have a bike.
【例文】:A considerable/A large quantity of students have a bike.
【和訳】:多くの生徒が自転車を持っています。
【例文】:A crowd/A load/A mass of students have a bike.
【例文】:Crowds/Loads/Masses/Tons of students have a bike.
【和訳】:自転車を持っている生徒は山ほどいる。
【例文】:There are a crowd/a heap/a load/a mass/a pile/a stack of bikes in the parking lot.
【例文】:There are crowds/heaps/loads/masses/piles/stacks/tons of bikes in the parking lot.
【和訳】:駐輪場に自転車が山ほどある。

"a number of 〜"は「多少の〜」の意味でも使えます→【参照】:『名詞の「数」:数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)「数が多少はある」ことを表わす

"crowd, heap, load, mass, pile, stack, ton"を含む表現はややくだけた言い方です。会話などで数や量が多いことをやや大げさに表現するときによく使います。

それぞれの単語の元の意味:crowd(群集、人だかり), heap(無造作に積み上げられた物体の山), load(車両に積み込む荷物), mass(いびつな形の大きな物体), pile(平べったいものを積み上げた山), stack(整頓して積み上げられた物体の山), ton(重さの単位のトン)

"heap, pile, stack"を含む表現は、たいてい「人」ではなく「物」がたくさんあることを表わします。

"a lot of, lots of, plenty of"や"quantity"を含む表現、"heap, load, mass, pile, stack, ton"を含む表現はすべて「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量が多い」ことを表わす……much, a lot of, etc

【非常に多い】:very many, a huge number of, etc
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(6)

ニュアンスは「非常に多くの〜、膨大な数の〜」です。数がきわめて多いことを表わします。

# very many, a great/a good many
# a huge/a vast number of
# an enormous/an impressive/an incredible number of
# a huge/a vast quantity of
# an enormous/an immense quantity of

【例文】:The universe contains very many planets.
【例文】:The universe contains a good/a great many planets.
【例文】:The universe contains a huge/a vast number of planets.
【例文】:The universe contains an enormous/an impressive/an incredible number of planets.
【例文】:The universe contains a huge/a vast quantity of planets.
【例文】:The universe contains an enormous/an immense quantity of planets.
【和訳】:宇宙には膨大な数の惑星が存在する。

"quantity"を使う表現は「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量が非常に多い」ことを表わす……a huge amonut of, a vast quantity of, etc

【ほとんど全部】:most, most of, etc
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(7)

ニュアンスは「ほとんど全員の〜、ほとんどの全部の〜」です。全部ではないがほぼ全部であることを表わします。

# most, almost all, nearly all
# most of, almost all of, nearly all of

【例文】:ほとんどの生徒が自転車を持っている。
【英訳】:Most students have a bike.
【英訳】:Almost all students have a bike.
【英訳】:Nearly all students have a bike.
【例文】:その生徒たちのほとんどが自転車を持っている。
【英訳】:Most of the students have a bike.
【英訳】:Almost all of the students have a bike.
【英訳】:Nearly all of the students have a bike.

「most/almost all/nearly all + 〜(複数形の名詞)」は漠然と「ほとんどの〜は」の意味を表わします。「ある程度限定した人や物の中でほとんどの〜は」は「most of/almost all of/nearly all of + the/my/their/etc + 〜(数えられる名詞の複数形)」を使います。"of"の次の名詞には定冠詞(the)代名詞の所有格を付けます→【参照】:『間違えやすい前置詞:部分や一部を表わす"of"』『間違えやすい前置詞:"one of bees"か"one of the bees"か

"most, most of, almost all, almost all of, nearly all, nearly all of"はいずれも「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量がほとんどすべてである」ことを表わす:most, most of, etc

【関連トピック】

【全部】:all, each, every
数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)(8)

ニュアンスは「すべての人の〜、すべてのものの〜、あらゆる人の〜、あらゆるものの〜、人がことごとく〜、ものがことごとく〜」です。例外なく全部であることを表わします。

# all, each, every

【例文】:All students have a bike.
【和訳】:すべての生徒が自転車を持っている。
【例文】:Each student has a bike.
【和訳】:生徒一人一人が自転車を持っている。
【例文】:Every student has a bike.
【和訳】:どの生徒も自転車を持っている。

"all"を「すべての人が〜、すべてのものが〜」の意味で使う場合、次に置く「数えられる名詞」はたいてい複数形です。一方、"every, each"の次に置く「数えられる名詞」は必ず単数形です。

"all"は「数えられない名詞」にも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc):「量が全部である」ことを表わす……all, the whole amount of

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(32)
名詞の「数」(16)
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc) 先頭へ

漠然と「量」が多い少ないを表わす

厳密にどれくらいあるかではなく、量が「多いか少ないか」を表わす表現をまとめます。いずれも、一部を除いて「数えられない名詞」専用の表現です。「数えられる名詞」には"few"や"many"などを使います→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)

数えられない名詞の多い少ないを表わす表現

どの表現も「数」ではなく「量」を表わすので、「数えられない名詞」はたいてい単数形を使います→【参照】:『【構文】:数えられる名詞と数えられない名詞

【関連トピック】

【ゼロ】:no, not any
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(1)

ニュアンスは「〜はまったくない」です。量がゼロであることを表わします。

# no, not any

【例文】:I like salad with no mayonnaise.
【和訳】:マヨネーズがまったくかかっていないサラダが好きだ。

"not any"は文頭では不可。文の途中で使います。"no"を使うとゼロであることを強調します。

【例文】:I don't use any salt in my cooking.
【和訳】:料理に塩は使いません
【例文】:I use no salt in my cooking.
(= I don't use any salt at all in my cooking.)
【和訳】:料理に塩は一切使いません

"no"と"not any"は「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数がゼロである」ことを表わす……none, no, not any

【ほぼゼロ】:little, hardly any, almost no
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(2)

ニュアンスは「〜はほとんどない」です。量が限りなくゼロに近いことを表わします。

# little, hardly any, almost no

【例文】:I like salad with little mayonnaise.
【例文】:I like salad with hardly any mayonnaise.
【例文】:I like salad with almost no mayonnaise.
【和訳】:マヨネーズがほとんどかかっていないサラダが好きだ。

"hardly any"と"almost no"は「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数がほぼゼロである」ことを表わす……few, almost no, hardly any

【少量】:a little, some, etc
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(3)

ニュアンスは「〜は少量だ、〜はわずかだ」です。量が多くはないが少しはあることを表わします。

# a little, some
# a small/tiny amount of
# a small/tiny quantity of
# a bit of, a touch of

【例文】:I like salad with a little mayonnaise.
【例文】:I like salad with some mayonnaise.
【和訳】:少しマヨネーズがかかったサラダが好きだ。
【例文】:I like salad with a small/tiny amount of mayonnaise.
【例文】:I like salad with a small/tiny quantity of mayonnaise.
【和訳】:少量のマヨネーズがかかったサラダが好きだ。
【例文】:I like salad with a bit of mayonnaise.
【例文】:I like salad with a touch of mayonnaise.
【和訳】:ちょっとマヨネーズがかかったサラダが好きだ。

"some 〜"は「多少の〜」の意味でも使えます→【参照】:『数えられない名詞の多い少ないを表わす表現【多少】:some, not a little, etc

"some, a small/tiny quantity of"は「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす:「数が少ない」ことを表わす……a few, some, several, etc

【関連トピック】

【多少】:some, not a little, etc
数えられる名詞の多い少ないを表わす(little, many, etc)(4)

ニュアンスは「多少の〜」です。量が少量ではないが大量でもないことを表わします。

「量」を表わす表現としてはニュアンスにかなりの幅があるので、和訳は「多少の、少なからずの、ある程度の、かなりの、そこそこの、けっこうな、相当な」などが考えられます。

# some
# not a little, no little
# a certain amount of

【例文】:I like salad with some mayonnaise.
【例文】:I like salad with not a little mayonnaise.
【例文】:I like salad with no little mayonnaise.
【和訳】:多少のマヨネーズがかかったサラダが好きだ。
【例文】:I like salad with a certain amount of mayonnaise.
【和訳】:ある程度のマヨネーズがかかったサラダが好きだ。

【関連トピック】

【多い】:much, a lot of, etc
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(4)

ニュアンスは「大量の〜、たっぷりの〜」です。量が多いことを表わします。

# much, a lot of, lots of, plenty of
# a considerable/a large amount of
# a good/a great deal of
# a considerable/a large quantity of
# a heap/a load/a mass/a pile/a stack of
# heaps/loads/masses/piles/stacks/tons of

【例文】:I don't have much time.
【和訳】:時間はあまりない。
【例文】:Do you have much time?
【和訳】:時間は充分にありますか。
→「much + 名詞」は疑問文や否定文で使うのが普通

【例文】:I like salad with a lot of/lots of/plenty of mayonnaise.
【例文】:I like salad with a considerable/large amount of mayonnaise.
【例文】:I like salad with a good/a great deal of mayonnaise.
【例文】:I like salad with a considerable/a large quantity of mayonnaise.
【和訳】:多めのマヨネーズがかかったサラダが好きだ。
【例文】:I like salad with a heap/a load/a mass/a pile/a stack of mayonnaise.
【例文】:I like salad with heaps/loads/masses/piles/stacks/tons of mayonnaise.
【和訳】:たっぷりマヨネーズがかかったサラダが好きだ。

"heap, load, mass, pile, stack, ton"を含む表現はややくだけた言い方です。会話などで数や量が多いことをやや大げさに表現するときによく使います。

それぞれの単語の元の意味:heap(無造作に積み上げられた物体の山), load(車両に積み込む荷物), mass(いびつな形の大きな物体), pile(平べったいものを積み上げた山), stack(整頓して積み上げられた物体の山), ton(重さの単位のトン)

"heap, pile, stack"を含む表現は、たいてい「人」ではなく「物」がたくさんあることを表わします。

"a lot of, lots of, plenty of"や"quantity"を含む表現、"heap, load, mass, pile, stack, ton"を含む表現のすべては「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数が多い」ことを表わす……many, a number of, etc

【関連トピック】

【非常に多い】:a huge amonut of, a vast quantity of, etc
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(5)

ニュアンスは「きわめて多い量の〜、たっぷり過ぎるほどある〜」です。量が非常に多いことを表わします。

# a huge/a vast amount of
# an enormous/an immense/an incredible amount of
# a huge/a vast quantity of
# an enormous/an immense quantity of

【例文】:I like salad with a huge/a vast amount of mayonnaise.
【例文】:I like salad with an enormous/an immense/an incredible amount of mayonnaise.
【例文】:I like salad with a huge/a vast quantity of mayonnaise.
【例文】:I like salad with an enormous/an immense quantity of mayonnaise.
【和訳】:とてつもない量のマヨネーズがかかったサラダが好きだ。

"quantity"を使う表現はすべて「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数が非常に多い」ことを表わす……very many, a huge number of, etc

【ほとんど全部】:most, most of, etc
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(6)

ニュアンスは「ほとんど全部の量の〜、ほぼすべての〜」です。量がほとんどであることを表わします。

# most, almost all, nearly all
# most of, almost all of, nearly all of

【例文】:Most information online is rather unreliable.
【例文】:Almost all information online is rather unreliable.
【例文】:Nearly all information online is rather unreliable.
【和訳】:ネットで手に入る情報のほとんどは大して信用できない。
【例文】:Most of the information online is rather unreliable.
【例文】:Almost all of the information online is rather unreliable.
【例文】:Nearly all of the information online is rather unreliable.
【和訳】:ネットで手に入るその情報のほとんどは大して信用できない。

「most/almost all/nearly all + 数えられない名詞」は漠然と「ほとんどの〜は」の意味を表わします。「ある程度限定した人や物の中でほとんどの〜は」は「most of/almost all of/nearly all of + the/my/their/etc + 数えられない名詞」を使います。"of"の次の名詞には定冠詞(the)代名詞の所有格を付けます→【参照】:『間違えやすい前置詞:部分や一部を表わす"of"』『間違えやすい前置詞:"one of bees"か"one of the bees"か

"most, most of, almost all, almost all of, nearly all, nearly all of"はいずれも「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数がほとんどすべてである」ことを表わす:most, most of, etc

【関連トピック】

【全部】:all, the whole amount of
数えられない名詞の多い少ないを表わす(little, much, etc)(6)

ニュアンスは「すべての量の〜、全部の〜」です。量が全部であることを表わします。

# all, the whole amount of

【和訳】:コショウは全部使っちゃった。
【例文】:I've used all the pepper.
【例文】:I've used the whole amount of pepper.

"all"は「数えられる名詞」にも使えます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc):「数が一つ残らずすべてである」ことを表わす……all, each, every

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(33)
名詞の「数」(17)
数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc) 先頭へ

"a box of 〜"などを使う

【目次】:数えられる名詞を数える表現

「数えられる名詞」の場合、日本語と同じように英語でも《名詞》の前に"one, two, three"を付けて「一個、二個、三個」や「一匹、二匹、三匹」と数えます。

もう一つ英語では、ある程度の集まりを一つの「単位」と見なして「数えられる名詞」を数えることがあります。たとえば、"a bunch of flowers"(一束の花束)や"two boxes of matches"(二箱分のマッチ)など。

「数えられる名詞」を数えるための代表的な"〜 of"の表現をまとめます。「数えられない名詞」に使える表現もあります→【参照】:『名詞の「数」:数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc)

数えられる名詞を数える表現
a bag of 〜(一袋の〜)
【例】:a bag of one yen coins(一円玉が詰まった袋一つ)
【例】:two bags of potato chips(ポテトチップが入った袋二つ)
→"bag"は「数えられない名詞」にも使える→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc):固体を数える: a bag of 〜(一袋の〜)
a box of 〜(一箱の〜)
【例】:a box of letters(一箱分の手紙)
【例】:a few boxes of toys(数箱分のおもちゃ)
→"box"は「数えられない名詞」にも使える→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc):固体を数える:a box of 〜(一箱の〜)
a bunch of 〜(同種のものがまとまって一つになっている一束の〜、一房の〜)
【例】:a bunch of keys(鍵の束一つ)
【例】:two bunches of bananas(二房のバナナ)
a can of 〜(金属製の缶に入った一つの〜、一缶の〜)
【例】:a can of sardines(イワシの缶詰一つ)
【例】:a dozen cans of tomatoes(トマトの缶詰一ダース)
→"can"は「数えられない名詞」にも使える→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc):液体を数える:a can of 〜(金属製の缶に入った一つの〜、一缶の〜)
a flock of 〜(〜の群れ一つ)
【例】:a flock of birds(一つの鳥の群れ)
【例】:a few flocks of pigeons(複数のハトの群れ)
→"flock"は主に「鳥類やヒツジ、ヤギの群れ」を表わす
a herd of 〜(〜の群れ一つ)
【例】:a herd of elephants(一つのゾウの群れ)
【例】:ten herds of cows(十の牛の群れ)
→"herd"は主に「草食のほ乳類の群れ」を表わす
a school of 〜(〜の群れ一つ)
【例】:a school of whales(一つのクジラの群れ)
【例】:many schools of dolphins(たくさんのイルカの群れ)
→"school"は主に「水中の生き物の群れ」を表わす
a swarm of 〜(〜の群れ一つ)
【例】:a swarm of grasshoppers(一つのバッタの群れ)
【例】:several swarms of bees(複数のミツバチの群れ)
→"swarm"は主に「昆虫の群れ」を表わす
a pack of 〜(〜の群れ一つの、一個の〜、一箱の〜)
【例】:a pack of wolf(一つの狼の群れ)
【例】:two packs of coyotes(コヨーテの群れ二つ)
【例】:a pack of cigarettes(たばこ一箱)
【例】:twenty packs of caramels(キャラメル二十箱)
→"pack"は主に「犬や狼などのイヌ科の動物の群れ」や「紙などで包装された比較的小さい物品」を表わす
→"pack"は「数えられない名詞」にも使える→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc):固体を数える:a pack of 〜(箱型に包装した小型の商品一個の〜)
a package of 〜(一個の〜、一箱の〜)
【例】:a package of cookies(一箱のクッキー、クッキー一袋)
【例】:five packages of sausages(袋入りソーセージ五つ)
→"package"は主に「紙などで箱型や袋状に包装された物品」を表わす
→"package"は主にアメリカ英語、イギリス英語では"packet"を使う
→"package"は「数えられない名詞」にも使える→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc):固体を数える:a package of 〜(箱型や袋状に包装した商品一個の〜)
a packet of 〜(一個の〜、一箱の〜)
【例】:a packet of biscuits(一箱のビスケット、ビスケット一袋)
【例】:five packets of rice crackers(せんべい五袋)
→"packet"は主に「紙などで箱型や袋状に包装された物品」を表わす
→"packet"は主にイギリス英語、アメリカ英語では"package"を使う、「紙などで包装された物品」を表わす
→"packet"は「数えられない名詞」にも使える→【参照】:『数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc):固体を数える:a packet of 〜(箱型や袋状に包装した商品一個の〜)
a pair of 〜(一組の〜)
【例】:a pair of pajamas(一着のパジャマ)
【例】:many pairs of binoculars(たくさんの双眼鏡)
→"pair"は主に「二つで一つのもの」を表わす→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:二つの「部分」が合体して機能(glasses, pants, etc)

人や動物、物の集合を一つのまとまりと見なすので「数えられる名詞」はたいてい複数形を使います。

【例】:一箱分のトマト、十箱分のトマト。
【×】:a box of tomato, ten boxes of tomato
【○】:a box of tomatoes, ten boxes of tomatoes
→「箱」は一つでも「トマト」は二個以上入っているので"tomatoes"とする

具体的な数値を指定する代わりに、"many"や"a few"などを使って多い少ないを表現することもできます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)

【例】:いくつかのイルカの群れ、たくさんのイルカの群れ
【×】:a few schools of dolphin, many schools of dolphin
【○】:a few schools of dolphins, many schools of dolphins
→「群れ」の多い少ないは"schools"の前に"a few, many"などを置く

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(34)
名詞の「数」(18)
数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc) 先頭へ

"a piece of 〜"などを使う

【目次】:数えられない名詞を数える表現

"book"(本)や"apple"(リンゴ)などの「数えられる名詞」は、"one book, two books, three books"、あるいは、"one apple, two apples, three apples"と数えることができます。"one, two, three"などの数詞を「数えられる名詞」の前に置いて、「数えられる名詞」自体を複数形にすればOK→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc)

では、複数形が存在しない「数えられない名詞」はどうやって数えるのか。

数えられない名詞」の前に「一本の」や「一杯の」を表わす別の表現を付け加えます。

たとえば、"water"(水)はこのままでは数えることができません。なのでびんに入れて、"a bottle of water"(びん一本の水)と表現します。"water"をコップに入れると"a glass of water"、一滴だけなら"a drop of water"です。複数の「コップ二杯の水」は"two glasses of water"です。「数えられない名詞」の"water"は単数形のままで、"glass"を複数形にして"glasses"を使います。

【例】:a glass of water, two glasses of water, a hundred glasses of water
【訳】:コップ一杯の水、コップ二杯の水、コップ百杯の水
→"water"は単数形のまま、"glass"を複数形の"glasses"にする

具体的な数値を指定する代わりに、"many"や"a few"を使って多い少ないを表現することもできます→【参照】:『数えられる名詞の多い少ないを表わす(few, many, etc)

【例】:a few glasses of water, many glasses of water
【訳】:コップ二三杯の水、たくさんのコップに入った水
→水を入れたコップの多い少ないは"glasses"の前に"a few, many"などを置く

数えられない名詞」を数えるための代表的な"〜 of"の表現をまとめます。「数えられる名詞」に使える表現もあります→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc)

【関連トピック】

液体を数える
数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc)(1)

【目次】:数えられない名詞(液体)を数える表現

数えられない名詞」の中で液体を数える表現をまとめます。数える対象の液体を食器やびんなどに入れて「一杯の〜、一本の〜」と表わします。液体以外にも使える表現があります。

液体(数えられない名詞)を数える表現
a bottle of 〜(びん一本の〜)
【例】:a bottle of beer(ビール一本)
【例】:two bottles of soy sauce(二びんのしょう油)
a bowl of 〜(一杯の〜、一皿の〜)
【例】:a bowl of miso soup(一杯のみそ汁)
【例】:five bowls of minestrone(ミネストローネ五皿)
→"bowl"は主に「椀やどんぶり、鉢、深めの皿」などを表わす
→"bowl"は液体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:a bowl of 〜(一杯の〜、一皿の〜)
a can of 〜(金属製の缶に入った一つの〜、一缶の〜)
【例】:a can of coffee(缶コーヒー一つ)
【例】:a dozen cans of beer(一ダースの缶ビール)
→"can"は「数えられる名詞」にも使える→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc):a can of 〜(金属製の缶に入った一つの〜、一缶の〜)
a carton of 〜(一カートンの、紙パック一つの〜)
【例】:a carton of milk(紙パック入り牛乳ひとパック)
【例】:ten cartons of green tea(紙パック入り緑茶十パック)
a drop of 〜(一滴の〜、一しずくの〜)
【例】:a drop of eyewash(目薬の一滴)
【例】:a few drops of rain(数滴の雨)
a cup of 〜(カップ一杯の〜)
【例】:a cup of tea(紅茶一杯)
【例】:three cups of flour(小麦粉三カップ)
→"cup"は主に「取っ手付きの温かい飲み物用のカップや茶碗」や「料理用の計量カップ」を表わす
a glass of 〜(グラス一杯の〜)
【例】:a glass of isotonic drink(一杯のスポーツドリンク)
【例】:ten glasses of orange juice(十杯のオレンジジュース)
→"glass"は主に「冷たい飲み物を入れる取っ手なしのグラス、コップ」を表わす
a mug of 〜(コップ一杯の〜)
【例】:a mug of tea(紅茶一杯)
【例】:three large mugs of hot chocolate(大きなコップに入った熱いココア三杯)
→"mug"は主に「温かい飲み物を入れる取っ手付きの大きめのコップ」を指す
a spoonful of 〜(スプーン一杯の〜)
【例】:a spoonful of vinegar(お酢さじ一杯)
【例】:two spoonfuls of salad oil(サラダ油スプーン二杯)
→"spoonful"は液体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:a spoonful of 〜(スプーン一杯の〜)
a tablespoonful of 〜(大さじ一杯の〜)
【例】:a tablespoonful of olive oil(オリーブオイル大さじ一杯)
【例】:two tablespoonfuls of melted butter(溶かしたバター大さじ二杯)
→"tablespoonful"は液体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:a tablespoonful of 〜(大さじ一杯の〜)
a teaspoonful of 〜(小さじ一杯の〜)
【例】:a teaspoonful of brandy(ブランデー小さじ一杯)
【例】:two teaspoonfuls of Worcester sauce(ウスターソース小さじ二杯)
→"teaspoonful"は液体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:a teaspoonful of 〜(小さじ一杯の〜)

固体を数える
数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc)(2)

【目次】:数えられない名詞(固体)を数える表現

数えられない名詞」の中で固体を数える表現をまとめます。数える対象の固体を小分けにして「一個、二個」と数え、複数束ねてを「一枚、二枚」と数えます。固体以外にも使える表現があります。

固体(数えられない名詞)を数える表現
an article of 〜, an item of 〜(一つの〜、一個の〜)
【例】:an article/item of baggage(手荷物一つ)
【例】:a few articles/items of clothing(数着の服)
→"article"と"item"はほぼ同じ意味を表わす
→"item"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(抽象物)を数える:an item of 〜(一つの〜)
a bag of 〜(一袋の〜)
【例】:a bag of flour(小麦粉一袋)
【例】:two bags of sugar(砂糖の袋二つ)
→"bag"は「数えられる名詞」にも使える→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc):a bag of 〜(一袋の〜)
a bowl of 〜(一杯の〜、一皿の〜)
【例】:a bowl of beef stew(ビーフシチュー一皿)
【例】:five bowls of rice(五杯の御飯)
→"bowl"は主に「椀やどんぶり、鉢、深めの皿」などを表わす
→"bowl"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(液体)を数える:a bowl of 〜(一杯の〜、一皿の〜)
a box of 〜(一箱の〜)
【例】:a box of fruit(果物一箱)
【例】:ten boxs of fish(十箱分の魚)
→"box"は「数えられる名詞」にも使える→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc):a box of 〜(一箱の〜)
a jar of 〜(一びんの〜、一本の〜、一個の〜)
【例】:a jar of instant coffee(インスタントコーヒー一びん)
【例】:a hundred jars of blueberry jam(びん入りブルベリージャム百個)
→"jar"は主に「ジャムなどの食べ物を保存する蓋付きのびん」を表わす
a tub of 〜(一つの、一個の)
【例】:a tub of cream cheese(クリームチーズ一箱)
【例】:ten tubs of peanut butter(ピーナッツバター十個)
→"tub"は主に「バターなどの柔らかい食品を入れる蓋付きの平たい容器」を表わす
a bar of 〜(一本の〜、一個の〜)
【例】:a bar of chocolate(板チョコ一つ)
【例】:ten bars of gold(金の延べ板十枚、金の延べ棒十本)
→"bar"は主に「棒状のもの」を表わす、"stick"より短くて角張っているものを指す
a stick of 〜(一本の〜)
【例】:a stick of dynamite(ダイナマイト一本)
【例】:several sticks of celery(セロリ数本)
→"stick"は主に「細長い棒状のもの」を表わす、"bar"より細くて長いものを指す
a bit of 〜(一かけらの〜、一切れの〜)
【例】:a bit of bread(パンの一かけら)
【例】:five bits of pizza(切り分けたピザ五枚)
a grain of 〜(一粒の〜)
【例】:a grain of rice(米の一粒)
【例】:a few grains of sand(いくつかの砂粒)
a pinch of 〜(一つまみの〜)
【例】:a pinch of salt(一つまみの塩)
【例】:three pinches of pepper(三つまみのコショウ)
→"pinch"は主に「親指と人差し指でつまんだわずかな量」を表わす
a loaf of 〜(パン一個の〜)
【例】:a loaf of bread(パン一個、パン一山)
【例】:a dozen of loaves of bread(パン十二個、パン一ダース)
→切り分ける前のパンが"loaf"、切り分けると"a piece of bread"(パン一切れ)や"a slice of bread"(パン一枚)、"a chunk of bread"(厚切りのパン一枚)、"a hunk of bread"(太めの厚切りのパン一つ)、パンくずが"a crumb of bread"
a block of 〜(一個の〜、一つの〜)
【例】:a block of ice(氷の塊一個)
【例】:several huge blocks of rubble(複数の巨大ながれき)
→"block"は主に「固い物体の長方形の塊」を表わす
a lump of 〜(一個の〜、一つの)
【例】:a lump of clay(粘土一個)
【例】:five lumps of ice(五つの氷の塊)
→"lump"は主に「小さめのいびつな形の塊」を表わす
a chunk of 〜(一枚の〜、一切れの〜)
【例】:a chunk of bread(厚めに切ったパンの一枚)
【例】:two chunks of cheese(チーズ二切れ)
→"chunk"は主に「切り取ったややぶ厚い一枚、ちぎり取った塊」を表わす
a hunk of 〜(一切れの〜、一個の〜)
【例】:a hunk of bread(ぶ厚く切ったパン一切れ)
【例】:five hunks of cheese(大きなチーズ五切れ)
→"hunk"は主に「切り取ったぶ厚い一枚、ちぎり取った塊」を表わす、"chunk"よりもさらに大きくてぶ厚い
a pack of 〜(一個の〜、一箱の〜)
【例】:a pack of gum(ガム一つ)
【例】:twenty packs of candy(袋入りキャンディ二十個)
→"pack"は主に「犬や狼などのイヌ科の動物の群れ」や「紙などで包装された比較的小さい物品」を表わす
→"pack"は「数えられる名詞」にも使える→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc):a pack of 〜(〜の群れ一つの、箱型に包装した小型の商品一個の〜)
a package of 〜(一個の〜、一箱の〜)
【例】:a package of soap(石鹸一つ)
【例】:five packages of margarine(マーガリン五箱)
→"package"は主に「紙などで箱型や袋状に包装された物品」を表わす
→"package"は主にアメリカ英語、イギリス英語では"packet"を使う
→"pack"は「数えられる名詞」にも使える→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc):a package of 〜(箱型や袋状に包装した商品一個の〜)
a packet of 〜(一個の〜、一箱の〜)
【例】:a packet of sugar(小分けにした袋入りの砂糖一つ)
【例】:five packets of marmalade(一回で使い切りのマーマレード五つ)
→"packet"は主に「紙などで箱型や袋状に包装された物品」を表わす
→"packet"は主にイギリス英語、アメリカ英語では"package"を使う
→"pack"は「数えられる名詞」にも使える→【参照】:『数えられる名詞を数える(a box of 〜, etc):a packet of 〜(箱型や袋状に包装した商品一個の〜)
a piece of 〜(一枚の、一つの〜、一個の〜)
【例】:a piece of paper(紙一枚)
【例】:some pieces of furniture(いくつかの家具)
→"piece"は大小を問わずいろいろな「数えられない名詞」を数えるときに使える【例】:lots of pieces of glasses(多数のガラス片), two pieces of machinery(二台の機器), a piece of music(一つの曲), some pieces of research(複数の研究), a piece of wood(一つの木材), a hard piece of work(一つの重労働)
→"piece"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(抽象物)を数える:a piece of 〜(一つの〜)
a scrap of 〜(一部の〜、〜の断片)
【例】:a scrap of paper(ちぎった紙一枚)
【例】:some scraps of cloth(布切れ数枚)
→"scrap"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(抽象物)を数える:a scrap of 〜(一部の〜、〜の断片)
a sheet of 〜(一枚の〜、一つの〜)
【例】:a sheet of glass(一枚のガラス板)
【例】:several sheets of wrapping paper(数枚の包装紙)
→"sheet"は主に「紙や薄い金属、ガラス板など」を表わす
a slice of 〜(一枚の〜、一つの〜)
【例】:a slice of ham(ハム一枚)
【例】:several slices of lemon(レモンの輪切りをいくつか)
→"slice"は主に「薄く切り分けた一枚、切り取った一つ」を表わす、たいてい食べ物を指す
a strip of 〜(細長いもの一枚の〜、一本の〜、一つの〜)
【例】:a strip of cloth(細長い布の一枚)
【例】:strips of land(複数の細長い土地)
→"strip"は主に「細長い紙や織物、金属、土地」などを指す
a spoonful of 〜(スプーン一杯の〜)
【例】:"a spoonful of sugar(さじ一杯の砂糖)
【例】:"two spoonfuls of yoghurt(さじ二杯分のヨーグルト)
→"spoonful"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(液体)を数える:a spoonful of 〜(スプーン一杯の〜)
a tablespoonful of 〜(大さじ一杯の〜)
【例】:a tablespoonful of butter(大さじ一杯のバター)
【例】:two tablespoonfuls of rock salt(大さじ二杯分の岩塩)
→"tablespoonful"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(液体)を数える:a tablespoonful of 〜(大さじ一杯の〜)
a teaspoonful of 〜(小さじ一杯の〜)
【例】:a teaspoonful of ketchup(小さじ一杯のケチャップ)
【例】:two teaspoonfuls of mayonnaise(小さじ二杯のマヨネーズ)
→"teaspoonful"は固体以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(液体)を数える:a teaspoonful of 〜(小さじ一杯の〜)

思考や概念などの抽象物を数える
数えられない名詞を数える(a piece of 〜, etc)(3)

【目次】:数えられない名詞を数える表現

数えられない名詞」の中で思考や概念を数える表現をまとめます。"item, piece"で「一つ、二つ」、"scrap"で思考や概念の断片を「一つ、二つ」と数えます。いずれの表現も思考や概念以外にも使えます。

抽象物(数えられない名詞)を数える表現
an item of 〜(一つの〜)
【例】:an item of data(一つのデータ)
【例】:several items of evidence(いくつかの証拠)
→"item"は抽象物以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:an article of 〜, an item of 〜(一つの〜、一個の〜)
a piece of 〜(一つの〜)
【例】:a piece of writing(一つの文書)
【例】:valuable pieces of experience(数々の貴重な経験)
→"piece"は抽象物以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:a piece of 〜(一枚の、一つの〜、一個の〜)
a scrap of 〜(一部の〜、〜の断片)
【例】:a scrap of information(断片的な情報)
【例】:some scraps of knowledge(いくつかの断片的な知識)
→"scrap"は抽象物以外にも使える→【参照】:『数えられない名詞(固体)を数える:a scrap of 〜(一部の〜、〜の断片)
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(35)
名詞の「数」(19)
"kind of 〜" 先頭へ
【目次】:"kind of 〜"の意味と用法

同種の集まりを表わす"kind of 〜"
名詞の「数」:"kind of 〜"(1)

人やものを特定のグループに分類するときは"kind of 〜"をよく使います。意味は「〜という種類、〜というグループ、〜というタイプ」です。"kind"自体の「数」と"of"の次に置く名詞の「数」についてまとめます。

"kind of 〜"の基本的な構文
  1. kind of + 名詞(無冠詞単数形)【例】:this kind of dog(この種の犬)
  2. kinds of + 名詞(無冠詞単数形)【例】:these kinds of dog(これらの種の犬たち)
  3. kinds of + 名詞(無冠詞複数形)【例】:these kinds of dogs(これらの種の犬たち)

"kind"自体は「数えられる名詞」なので"s"を付けて複数形にすることができます。"of"の次には「数えられる名詞」でも「数えられない名詞」でもOK。いずれにせよ、"of"の次の名詞冠詞を付けずに使うのが普通です→【参照】:『「of + 名詞」の主な表現:名詞に何も付けない:種類やタイプを表わす

数えられる名詞の場合
名詞の「数」:"kind of 〜"(1a)

複数形の"kinds"の場合、"of"の次の名詞は単数形と複数形の両方が可能です。冠詞を付けないのが普通です→【参照】:『「of + 名詞」の主な表現:名詞に何も付けない:種類やタイプを表わす

「kind of + 数えられる名詞」の構文
  1. a/the/this/some/what/etc + kind of + 名詞(単数形)
  2. the/these/some/many/different/all/what/etc + kinds of + 名詞(単数形)
  3. the/these/some/many/different/all/what/etc + kinds of + 名詞(複数形)

"kinds"に"several"(いくつかの), "many"(たくさんの), "various"(いろいろな)などを付けて複数の種類を表わすことができます。

【例文】:この種類の鳥は空を飛べない。
【 △ 】:This kind of a bird cannot fly.
【 ○ 】:This kind of bird cannot fly.
→"bird"(数えられる名詞)は冠詞なしの単数形が普通

【例文】:これらの種類のカキは渋い。
【 ○ 】:These kinds of persimmon are sour.
【 ○ 】:These kinds of persimmons are sour.
→"persimmon"(数えられる名詞)は単数形でも複数形でもOK、冠詞なしが普通

【例文】:猫カフェにはいろいろな種類の猫がいる。
【 ○ 】:There are various kinds of cat in a cat cafe.
【 ○ 】:There are various kinds of cats in a cat cafe.
→"cat"(数えられる名詞)は単数形でも複数形でもOK、冠詞なしが普通

【例文】:どんな飲み物が好きですか。アイスミルクティーが好きです。
【 △ 】:What kind of a beverage do you like? I like iced milk tea.
【 ○ 】:What kind of beverage do you like? I like iced milk tea.
→尋ねている「飲み物」は一種類のみ、冠詞なしが普通
【例文】:どんな飲み物が好きですか。玄米茶やほうじ茶などの緑茶が好きです。
【 ○ 】:What kinds of beverage do you like? I like green tea like genmaicha and hojicha.
【 ○ 】:What kinds of beverages do you like? I like green tea like genmaicha and hojicha.
→尋ねている「飲み物」は複数の種類、"beverage"(数えられる名詞)は単数形でも複数形でもOK

数えられない名詞の場合
名詞の「数」:"kind of 〜"(1b)

数えられない名詞」は通例、複数形が存在しないので、"of"の次に冠詞なしで単数形のままで使います→【参照】:『「of + 名詞」の主な表現:名詞に何も付けない:種類やタイプを表わす

「kind of + 数えられない名詞」の構文
  1. a/the/this/some/what/etc + kind of + 名詞(単数形)
  2. the/these/some/many/different/all/what/etc + kinds of + 名詞(単数形)

"kinds"に"several"(いくつかの), "many"(たくさんの), "various"(いろいろな)などを付けて複数の種類を表わすことができます。"of"の次の名詞は単数形のままでOK。

【例文】:シェールガスは天然ガスの一種です。
【英訳】:Shale gas is a kind of natural gas.
→"gas"(数えられない名詞)は冠詞なしが普通

【例文】:一口に勇気といってもいろいろな種類があることは知っておくべきだ。
【英訳】:It's important to know that there are several kinds of courage.
→"courage"(数えられない名詞)は冠詞なしが普通

【例文】:政治家はこの種の金を受け取ってはならない。
【英訳】:Politicians should not accept this kind of money.
→「金」は一種類のみ、"money"(数えられない名詞)は冠詞なしが普通
【例文】:政治家はこの種の金を受け取ってはならない。
【英訳】:Politicians should not accept these kinds of money.
→「金」は複数の種類、"money"(数えられない名詞)は冠詞なしが普通

【例文】:プログラマーとして働くためにはどんな知識が必要ですか。
【英訳】:What kind of knowledge do I need to work as a programmer?
→「知識」は一種類のみ、"knowledge"(数えられない名詞)は冠詞なしの単数形が普通
【例文】:プログラマーとして働くためにはどんな知識が必要ですか。
【英訳】:What kinds of knowledge do I need to work as a programmer?
→「知識」は複数の種類、"knowledge"(数えられない名詞)は冠詞なしの単数形が普通

「〜 kind of + 名詞」=「名詞 + of 〜 kind」
名詞の「数」:"kind of 〜"(2)

「〜 kind of + 名詞」の代わりに「名詞 + of 〜 kind」も可能です。名詞は「数えられる名詞」でも「数えられない名詞」でもOK。

「名詞 + of 〜 kind」の構文
  • 名詞(単数形) + of a/the/this/some/etc kind = a/the/this/some/etc kind + 名詞(単数形) 【例】:the idea of this kind (= this kind of idea[この類の考え])
  • 名詞(複数形) + of a/the/this/some/etc kind = a/the/this/some/etc kind + of 名詞(複数形) 【例】:reptiles of this kind (= this kind of reptiles[この種の爬虫類])
  • 名詞(複数形) + of these/some/all/etc kinds = these/some/all/etc kinds + of 名詞(複数形) 【例】:disasters of these kinds (= these kinds of disasters[この種の災害])

複数形の"〜 of many kinds"や"〜 of various kinds"も使えます。

【例文】:この種の植物は乾燥に強い。
【英訳】:A plant of this kind can stand dry conditions.
(= This kind of plant can stand dry conditions.)
→"plant"は数えられる名詞

【例文】:学生はあらゆる携帯機器について学校への持ち込みを一切禁止されている。
【英訳】:Students are not allowed to bring mobile devices of any kind to school.
(= Students are not allowed to bring any kind of mobile devices to school.)
→"device"は数えられる名詞

【例文】:この店ではいろいろな種類のミネラル・ウォーターを売っている。
【英訳】:This shop sells mineral water of various kinds.
(= This shop sells various kinds of mineral water.)
→"water"は数えられない名詞

【例文】:これらの類のユーモアは誤解されて悪意に取られることがあります。
【英訳】:Some people may misunderstand the humor of these kinds and interpret them as malice.
(= Some people may misunderstand these kinds of humor and interpret them as malice.)
→"humor"は数えられない名詞

"kind of 〜 = sort of 〜 = type of 〜"
名詞の「数」:"kind of 〜"(3)

"kind of 〜"の場合、"kind"の代わりに"sort"や"type"も使えます。意味はほぼ同じ。「数えられる名詞」でも「数えられない名詞」でもOK。

【例文】:この種の傷は治りにくい。
【英訳】:This sort of wound is hard to heal.
【英訳】:This type of wound is hard to heal.
(= This kind of wound is hard to heal.)
→"wound"は数えられる名詞

【例文】:これらのタイプの発電システムは温室効果ガスを一切排出しない。
【英訳】:Power generation systems of these sorts emit no greenhouse gases.
【英訳】:Power generation systems of these types emit no greenhouse gases.
(= Power generation systems of these kinds emit no greenhouse gases.)
→"system"は数えられる名詞

【例文】:この手の荷物は機内に持ち込めないと思うよ。
【英訳】:I don't think you will be allowed to take this sort of baggage on to a plane.
【英訳】:I don't think you will be allowed to take this type of baggage on to a plane.
(= I don't think you will be allowed to take this kind of baggage on to a plane.)
→"baggage"は数えられない名詞

【例文】:ある種の芸術は鑑賞する人を選ぶ。
【英訳】:Art of certain sorts can be appreciated by only a few people.
【英訳】:Art of certain types can be appreciated by only a few people.
(= Art of certain kinds can be appreciated by only a few people.)
→"art"は数えられない名詞

【関連トピック】

"kind"を使うイディオム
名詞の「数」:"kind of 〜"(4)

"kind"を使うイディオムの中でよく見かけるものをまとめます。

【目次】:"kind"を使う主なイディオム

one of a kind(唯一無比の、ほかに類がない)
名詞の「数」:"kind of 〜"(4)"kind"を使うイディオム(1)

"one of a kind"は人や物事に対して「ユニークであること、代わるものがないこと」を表わします。形容詞として使います。

【例文】:Since a fingerprint is one of a kind, it is sometimes used instead of a signature.
(= Since a fingerprint is unique, it is sometimes used instead of a signature.)
【和訳】:指紋は二つとして同じものはないので、書名の代わりに使われることがあります。
→"one of a kind"は形容詞、意味は「ほかにはない、唯一の」

【例文】:This is one of a kind ice cream. It is made from kimchi.
(= This is unique ice cream. It is made from kimchi.)
【和訳】:これはよそでは食べられないアイスです。キムチアイスです。
→"one of a kind"は形容詞、意味は「ほかにはない、唯一の」

a kind of 〜(何か〜、〜のようなもの)
名詞の「数」:"kind of 〜"(4)"kind"を使うイディオム(2)

"a kind of 〜"は人や物事に対して「はっきりしないが、よくわからないが」というニュアンスを表わすことがあります。たいてい、形容詞として名詞の前に置いて使います。会話でよく見かけるイディオムです。

【例文】:I have a kind of bad feeling, so I'll avoid driving and go on foot.
【和訳】:なんか悪い予感がするので運転はやめて歩いて行こう。
→"a kind of"は形容詞、意味は「どことなく、なんとなく」

kind of 〜(多少〜、けっこう〜、なんだか〜)
名詞の「数」:"kind of 〜"(4)"kind"を使うイディオム(3)

"kind of 〜"は人や物事に対して「はっきりしないが、よくわからないが」というニュアンスを表わすことがあります。たいてい、副詞として動詞形容詞の前に置いて使います。会話でよく見かけるイディオムです。

【例文】:"My eyes are kind of itchy. Maybe the pollen count is high today."
(= "My eyes are a bit itchy. Maybe the pollen count is high today.")
【和訳】:「ちょっと目がかゆい。たぶん、今日は花粉がたくさん飛んでる」
→"kind of"は副詞、形容詞の"itchy"の補足説明

【例文】:"I kind of thought I forgot something important"
(= "I in some way thought I forgot something important")
【和訳】:「なんか大事なことを忘れているような気がしたんだ
→"kind of"は副詞、動詞の"thought"の補足説明

【例文】:"That man keeps following us." "He kind of gives us the creeps."
(= "That man keeps following us." "He a little gives us the creeps.")
【和訳】:「あの男ついて来るよ」「なんだか薄気味悪いね」
→"kind of"は副詞、動詞の"gives"の補足説明

"sort of 〜"もほぼ同じ意味を表わします。"sort of 〜"も会話でよく使います。

【例文】:"My eyes are sort of itchy. Maybe the pollen count is high today."
【和訳】:「ちょっと目がかゆい。たぶん、今日は花粉がたくさん飛んでる」

【例文】:"I sort of thought I forgot something important"
【和訳】:「なんか大事なことを忘れているような気がしたんだ

【例文】:"That man keeps following us." "He sort of gives us the creeps."
【和訳】:「あの男ついて来るよ」「なんだか薄気味悪いね」

〜 of a kind(似た〜、〜とやら)
名詞の「数」:"kind of 〜"(4)"kind"を使うイディオム(4)

"〜 of a kind"は人や物事に対して「類似の、似た」のニュアンスを表わします。"two of a kind"(二つはよく似ている)、"three of a kind"(三つはよく似ている)の形でよく使います。

【例文】:"You're two of a kind, aren't you? Both outdoors persons."
(= "You're similar to each other, aren't you? Both outdoors persons.")
→"of a kind"は二人の特徴がよく似ていることを表わす
【和訳】:「君らは似たもの同士だね。二人ともアウトドア派だし」

もう一つ、"〜 of a kind"は人や物事に対して「期待外れな、がっかりさせる」のニュアンスを表わすことがあります。

【例文】:Finally we were served with coffee of a kind but it was lukewarm and watery.
【和訳】:最後にコーヒーとやらが出てきたが、ぬるくて味がなかった。
→"of a kind"は「コーヒー」の味が期待外れだったことを表わす

"〜 of a sort"や"〜 of sorts"もほぼ同じ意味を表わします。"〜 of a sort"や"〜 of sorts"は会話でよく使います。

【例文】:Finally we were served with coffee of a sort but it was lukewarm and watery.
【例文】:Finally we were served with coffee of sorts but it was lukewarm and watery.
(= Finally we were served with coffee of a kind but it was lukewarm and watery.)
【和訳】:最後にコーヒーらしきものが出てきたが、ぬるくて味がなかった。

〜 of the kind(〜のようなこと)
名詞の「数」:"kind of 〜"(4)"kind"を使うイディオム(5)

"of the kind 〜"は「正確ではないがだいたいそんなところ」というニュアンスを表わします。"something, anything, nothing"などの不定代名詞とよく一緒に使います。

# something of the kind([直前の語句を指して]そのようなこと)
# anything of the kind([直前の語句を指して]そのようなこと)
# nothing of the kind([直前の語句を指して]そのようなことはまったく〜ない)

三つとも直前に話したことを指して「〜のようなもの、〜的なこと」の意味を表わします。

【例文】:"Do you feel chill?" "Yes, I feel something of the kind in my back."
【和訳】:「寒気を感じますか。ハイ、背中になんか寒気のようなものを感じます」

【例文】:"What is that floating in the sky? That is a UFO or anything of the kind?"
【和訳】:「何だあの空に浮いているやつ。アレがUFOとかいうやつか」

【例文】:"Have you seen a small bag around here?" "No, I've seen nothing of the kind."
(= "Have you seen a small bag around here?" "No, I haven't seen anything of the kind.")
【和訳】:「このあたりで小さいバッグを見かけませんでしたか」「いいえ、そんなものありませんでした」

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名詞の複数形を作る

ゼロから始める名詞(36)
名詞の複数形を作る(1)
名詞の複数形を作る 先頭へ
【目次】:名詞の複数形を作る

英語の名詞の複数形

日本語の場合、《名詞》の複数形を作るときは、語尾に「たち」や「がた」「ども」「ら」などを付けます。

【例】:子供(単数)→子供たち(複数)、子供ら(複数)、野郎(単数)→野郎ども(複数)、お嬢さん(単数)→お嬢さん方(複数)

英語の場合、《名詞》の語尾に"s"を追加します。

【例】:rat(単数)→rats(複数)[ネズミ]

ただし、"s"をつけるだけでは不可の《名詞》もかなりあります。たいてい、複数形の発音に近づけるため、単数形の語尾の綴りをちょこっと変えます。

【例】:box(単数)→boxes(複数)[箱]
→"s"ではなく"es"を語尾に追加する
【例】:oasis(単数)→oases(複数)[オアシス]
→語尾を"sis"から"ses"へ変更する

中には、語尾に"s"ではなく"en"や"ren"を付け加え、《名詞》の真ん中の綴りを変更するものもごく少数あります。

【例】:child(単数)→children(複数)[子供]
→語尾に"ren"を追加する
【例】:foot(単数)→feet(複数)[足]
→単語の途中を"oo"から"ee"に変更する

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(37)
名詞の複数形を作る(2)
【原則】 先頭へ

語尾に"s"を付け足す

英語の場合、原則として《名詞》の複数形を作るときは語尾に"s"を追加します。

【例】:cat(単数) → cats(複数)[猫]
【例】:mountain(単数) → mountains(複数)[山]

語尾に"es"を付け足す

ただし、複数形を作るとき、語尾の綴りが"s, x, z, ch, sh"の《名詞》は語尾に"es"を追加します。発音をしやすくするためです。

# 語尾の綴りが"s, x, z, ch, sh" → "es"を付け足す

たとえば、"bus"(バス)の複数形は"buses"です。発音は「バッスィズ」。"buss"と綴ると実際の発音から離れてしまうので、発音に合わせて語尾の"s"の次に"e"を付け加えて"buses"とします。

語尾が"x, z"の《名詞》はそれほど多くはありませんが、語尾が"s, ch, sh"の《名詞》はかなりたくさんあります。

名詞の複数形を作る【原則】
名詞(単数形)複数形
×
bush(灌木、低木) bushs bushes
church(教会) churchs churches
flash(閃光) flashs flashes
fox(キツネ) foxs foxes
lens(レンズ) lenss lenses
peach(桃) peachs peaches
quiz(クイズ、小テスト) quizs quizes
stress(ストレス、圧力) stresss stresses

語尾が"o"で終る単語のごく一部は"s"ではく"es"を付けることがあります→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"es"を追加する(echo → echoes)

《名詞》の複数形を作る原則は、動詞の三人称・単数・現在(三・単・現)の"s"を付ける規則と似たところがあります。【例】:語尾が"s, x, z, ch, sh"のときは"s"ではなく"es"を付加する→【参照】:『三人称・単数・現在(三・単・現)の作り方

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(38)
名詞の複数形を作る(3)
【例外】 先頭へ

語尾に"s"とは限らない

英語の場合、《名詞》の複数形を作るときは原則として語尾に"s"を追加します→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【原則】

ただし、"s"を付け足すだけでは不可の《名詞》もかなりあります。たいてい、複数形の発音に近づけるため、単数形の語尾の綴りをちょこっと変えます。中には、語尾に"s"ではなく"en"や"ren"を付け加え、《名詞》の真ん中の綴りを変更するものもごく少数あります。

【例】:ox(単数) → oxen(複数)[雄牛]
【例】:tooth(単数) → teeth(複数)[歯]

こうした不規則な変化をさせて複数形を作る《名詞》をまとめます。

複数形がヘンテコな名詞
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(39)
名詞の複数形を作る(4)
【例外】:単数形が複数形を兼ねる 先頭へ

"s"を付けずに複数を表わす

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑
【目次】:単数形が複数形を兼ねる

複数形を作るとき、ごく一部の《名詞》は単数形をそのまま複数形として使います。ただし、くわしく分類した種別などを表わすときは語尾に"s"を付けて複数形を作ることもあります。

単数形と複数形が同一(aircraft, fish, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:単数形が複数形を兼ねる(1)

複数形を作るとき、ごく一部の《名詞》は単数形をそのまま形で使います。生物や乗り物、アジアの国の通貨単位を表わす単語など。

【単数形と複数形が同一(乗り物)】
名詞(単数形)複数形
×
aircraft(航空機) aircrafts aircraft
spacecraft(宇宙船) spacecrafts spacecraft
【単数形と複数形が同一(生物)】
名詞(単数形)複数形
×
fish(魚) fishes fish
bream(タイ) breams bream
carp(コイ) carps carp
cod(タラ) cods cod
mackerel(サバ) mackerels mackerel
plaice(カレイ、ヒラメ) plaices plaice
salmon(サケ) salmons salmon
squid(イカ) squids squid
trout(マス) trouts trout
tuna(マグロ) tunas tuna
turbot(ヒラメ) turbots turbot
offspring(子孫) offsprings offspring
deer(シカ) deers deer
sheep(ヒツジ) sheeps sheep
【単数形と複数形が同一(通貨単位)】
名詞(単数形)複数形
×
yen(円) yens yen
won(ウォン) wons won
名詞(単数形)複数形
baht(バーツ) bahts baht
yuan(元) yuans yuan

タイの通貨単位"baht"(バーツ)と中国の通貨単位"yuan"(元)は語尾に"s"を付ける複数形も使うことがあります。

【例】:魚を十匹釣った。飛行機が二機飛んでいる。ヒツジを五十匹飼っています。
【×】:I caught ten fishes. Two aircrafts are flying. I have fifty sheeps.
【○】:I caught ten fish. Two aircraft are flying. I have fifty sheep.
→"fishes, aircrafts, sheeps"は通例不可

"s"や"es"を付ける場合(fishes, carps, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:単数形が複数形を兼ねる(2)

魚類を表わす"fish"(魚), "carp"(コイ)などは、それぞれくわしく分類した種別を表わすときに複数形で"s"や"es"を付けることがあります。

【例文】:Here is the list of fishes people can catch in this river.
【和訳】:この川で獲れるの種類のリストです。
→川には複数の種類の魚が棲んでいる

【例文】:How to take care of carps in your pond.
【和訳】:お家の池でのコイの飼い方。
→いろいろな種類のコイの飼い方

【例文】:Some bears try to catch salmons to survive the severe winter.
【和訳】:厳しい冬を生き延びるためサケを獲るクマもいる。
→クマが獲るサケは一種類だけではない

【例文】:Squids and octopuses can become invisible in a moment.
【和訳】:イカタコ類は一瞬のうちにして目に見えなくなることができる。
→イカとタコの複数の種類が擬態できる

【関連トピック】

語尾が"ese"や"ss"の国民名(Japanese, Swiss, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:単数形が複数形を兼ねる(3)

複数形を作るとき、国民を表わす《名詞》の中で語尾が"ese"や"ss"で終るものは"s"や"es"を追加せず、単数形のままで使います。

【単数形と複数形が同一(国民名)】
名詞(単数形)複数形
×
Burmese(ビルマ人) Burmeses Burmese
Chinese(中国人) Chineses Chinese
Congolese(コンゴ人) Congoleses Congolese
Gabonese(ガボン人) Gaboneses Gabonese
Japanese(日本人) Japaneses Japanese
Javanese(ジャワ人) Javaneses Javanese
Lebanese(レバノン人) Lebaneses Lebanese
Nepalese(ネパール人) Nepaleses Nepalese
Portuguese(ポルトガル人) Portugueses Portuguese
Senegalese(セネガル人) Senegaleses Senegalese
Sudanese(スーダン人) Sudaneses Sudanese
Swiss(スイス人) Swisses Swiss
Taiwanese(台湾人) Taiwanesenes Taiwanese
Vietnamese(ベトナム人) Vietnameses Vietnamese

【例】:私は二人の中国人と一緒に暮しています。兄は二人のアメリカ人と一緒に暮しています。
【×】:I'm living with two Chineses. My brother's living with two American.
【○】:I'm living with two Chinese. My brother's living with two Americans.
→"Chinese"の複数形は同じ"Chinese", "American"の複数形は語尾に"s"を追加して"Americans"

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(40)
名詞の複数形を作る(5)
【例外】:複数形が単数形を兼ねる 先頭へ

複数形が単数の意味を表わす

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑
【目次】:複数形が単数形を兼ねる

ごく一部の《名詞》は単数の意味を表わすとき複数形をそののまま使います。二つのパーツをから成る道具や必ず複数で使うものなど。

二つの「部分」が合体して機能(glasses, pants, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:複数形が単数形を兼ねる(1)

二つの「部分」が合体して機能するものはたいてい複数形で単数の意味を表わします。単数形はめったに使いません。

「部分」が合体した「全体」を指すときは"a pair of"を使って"a pair of binoculars"(一つの双眼鏡)、あるいは簡単に"a binoculars"(一つの双眼鏡)と表現します。"a binocular"ではありません。

【複数形が単数形を兼ねる(道具類)】
名詞単数形複数形
×
binoculars(双眼鏡) binocular binoculars binoculars
glasses(眼鏡) glass glasses glasses
sunglasses(サングラス) sunglass sunglasses sunglasses
spectacles(眼鏡) spectacle spectacles spectacles
earphones(イアフォン) earphone earphones earphones
headphones(ヘッドフォン) headphone headphones headphones
handcuffs(手錠) handcuff handcuffs handcuffs
pliers(ペンチ) plier pliers pliers
scissors(ハサミ) scissor scissors scissors
shears(大ハサミ、枝切はさみ) shear shears shears
tweezers(ピンセット、毛抜き) tweezer tweezers tweezers
【複数形が単数形を兼ねる(衣類)】
名詞単数形複数形
×
jeans(ジーパン) jean jeans jeans
pants(パンツ、ズボン) pant pants pants
underpants(下着のパンツ) underpant underpants underpants
panties(女性用下着のパンツ) panty panties panties
briefs(下着のパンツ) brief briefs briefs
shorts(男性用下着のパンツ、短パン) short shorts shorts
trousers(パンツ、ズボン) trouser trousers trousers
pyjamas, pajamas(パジャマ) pyjama, pajama pyjamas, pajamas pyjamas, pajamas

"pyjamas"はイギリス式の綴り、"pajamas"はアメリカ式の綴りです。意味は同じ「パジャマ」。

【例】:双眼鏡で覗いてごらん。双眼鏡は三つ持っています。
【×】:Look through a binocular. I have three binocularses
【○】:Look through a binoculars. I have three binoculars
→"binoculars"単数でも複数でも使える
【例】:ハサミは便利な道具だ。ハサミを三本買った。
【×】:Scissor is a useful tool. I bought three scissorses.
【○】:Scissors is a useful tool. I bought three scissors.
→"scissors"単数でも複数でも使える

【関連トピック】

語尾が"s"ではないけど複数形(data, media)
名詞の複数形を作る【例外】:複数形が単数形を兼ねる(2)

"data"(データ)と"media"(マスコミ、メディア)の二語はもともと複数形の《名詞》です。今ではどちらも意味的に単数、複数の両方で使うことができます。

【複数形が単数形を兼ねる(data, media)】
名詞単数形複数形
data(データ) data(datum) data
media(マスコミ、メディア) media(medium) media

【例】:マスコミは無責任だ。そのデータは本物だ。
【×】:The medium is irresponsible. The datum is faithful.
【○】:The media is irresponsible. The data is faithful.
【○】:The media are irresponsible. The data are faithful.
→"media"と"data"は単数でも複数でも使える

本来"data"の単数形は"datum"です。だけど、"datum"という《名詞》は今ではほとんど使いません。「一つのデータ」のような単数を表わすときは"a piece of data"や"an item of data"などを使います→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(um → a)

本来"media"の単数形は"medium"です。だけど、「マスコミ、メディア」の意味で"medium"を使うことはありません。単数形"medium"の意味は「媒体、媒介、中間」です→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(um → a)

"media"(マスコミ、メディア)は集合名詞として使います→【参照】:『名詞の「数」:集合名詞の「数」

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(41)
名詞の複数形を作る(6)
【例外】:"s"なしの単数形は使わない 先頭へ

常に"s"付きの複数形で使う

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑
【目次】:複数形が単数形を兼ねる

《名詞》の中には語尾が"s"で終わるけれど、意味的には単数あるいは複数で使うものがごく少数あります。単数で使うからと言って、語尾の"s"を落してしまうと綴り間違い。複数だからと言って語尾に"es"を付けるのもやはり間違いです。

単数扱い(billiards, news, etc)
名詞の複数形を作る:"s"なしの単数形は使わない(1)

"s"なしの単数形は使わない《名詞》の中で、常に単数として扱うものがあります。

【"s"なしの単数形は使わない(単数扱い)】
名詞単数形複数形
×
billiards(ビリヤード) (なし) billiardses billiards
cards(トランプ) (なし) cardses cards
darts(ダーツ) (なし) dartses darts
news(ニュース) (なし) newses news

"billiards"は複合語を作るとき、"s"なしの単数形を使うことがあります。【例】:a billiard cue(ビリヤードのキュー), a billiard table(ビリヤード台)

【例】:ビリヤードは無限の可能性を持つゲームだ。
【×】:Billiard is a game of endless possibilities.
【×】:Billiards are a game of endless possibilities.
【○】:Billiards is a game of endless possibilities.
→"billiards"は単数として扱う、"s"なしの"billiard"は不可

"card"はゲームとしての「トランプ」を指す場合に"cards"を使います。語尾に"s"が付く複数形ですが単数扱いの「数えられない名詞」です。トランプで使うカードの一枚は"card"です。「数えられる名詞」として扱います。

【例】:トランプは非常に面白いゲームです。
【×】:Card is a game of great fun.
【○】:Cards is a game of great fun.
→"cards"は単数として扱う、"s"なしの"card"は不可

"dart"はゲームとしての「ダーツ」を指す場合に"darts"を使います。語尾に"s"が付く複数形ですが単数扱いの「数えられない名詞」です。武器としての"dart"(投げ槍、矢)は「数えられる名詞」として扱います。

【例】:ダーツは古くからあるゲームです。
【×】:Dart is a traditional game.
【×】:Darts are a traditional game.
【○】:Darts is a traditional game.
→"darts"は単数として扱う、"s"なしの"dart"は不可

【例】:それはいいニュースだ。
【×】:The new is pleasant.
【×】:The news are pleasant.
【○】:The news is pleasant.
→"news"は単数として扱う、"s"なしの"new"は不可

複数扱い(clothes, means, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:"s"なしの単数形は使わない(2)

"s"なしの単数形は使わない《名詞》の中で、常に複数として扱うものがあります。集合名詞のように、複数の種類のものを一まとめに指すものがほとんどです。

【"s"なしの単数形は使わない(複数扱い)】
名詞単数形複数形
×
clothes(衣類、衣服、衣料品) (なし) clotheses clothes
customs(税関) (なし) customses customs
earnings(所得、稼ぎ) (なし) earningses earnings
groceries(食料雑貨類) (なし) grocerieses groceries
leftovers(食べ残し、残り物) (なし) leftoverses leftovers
odds(勝ち目、勝算、見込み) (なし) oddses odds
outskirts(郊外、町外れ、周辺部) (なし) outskirtses outskirts
remains(残り物、遺跡、遺体) (なし) remainses remains
species(種) (なし) specieses species
surroundings(環境、状況) (なし) surroundingses surroundings
valuables(宝石、貴金属、貴重品) (なし) valuableses valuables

【例】:我々に勝ち目はない。
【×】:The odd is against us.
【×】:The odds is against us.
【○】:The odds are against us
→"odds"は複数として扱う、"s"なしの"odd"は不可

【例】:その小屋で人の遺体が発見された。
【×】:Human remain was discovered in the hut.
【×】:Human remains was discovered in the hut.
【○】:Human remains were discovered in the hut.
→"remains"は複数として扱う、"s"なしの"remain"は不可

【例】:たくさんの植物の種が絶滅の危機に瀕している。
【×】:Many specie of plants is endangered.
【×】:Many species of plants is endangered.
【○】:Many species of plants are endangered.
→"species"は複数として扱う、"s"なしの"specie"は不可

【例】:校舎のすぐ裏側には大自然が広がっている。
【×】:There is natural surrounding just behind the school house.
【×】:There is natural surroundings just behind the school house.
【○】:There are natural surroundings just behind the school house.
→「環境」の意味では複数形の"surroundings"を使う、"s"なしの"surrounding"は不可

【関連トピック】

単数扱い、複数扱い両方可能(means, series, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:"s"なしの単数形は使わない(3)

"s"なしの単数形は使わない《名詞》の中で、状況に応じて単数扱いと複数扱いのどちらも可能なものがあります。

【"s"なしの単数形は使わない(単数、複数)】
名詞単数形複数形
×
crossroads(交差点、人生の岐路) (なし) crossroadses crossroads
headquarters(司令部、本部) (なし) headquarterses headquarters
means(方法、手段) (なし) meanses means
series(ひと続き、一連) (なし) serieses series

【例】:向こうに交差点がある。人生の岐路はいくつもある。
【×】:There is a crossroad over there. There are crossroadses in our life.
【○】:There is a crossroads over there. There are crossroads in our life.
→"crossroads"(交差点、人生の岐路)は単数でも複数でも使える

【例】:司令部は占領された。複数の司令部が占領された。
【×】:The headquarter was occupied. The headquarterses were occupied.
【○】:The headquarters was occupied. The headquarters were occupied.
→"headquarters"(司令部)は単数でも複数でも使える

【例】:その方法がベストだ。多くの方法が試された。
【×】:That mean is the best. Many meanses were tried.
【○】:That means is the best. Many means were tried.
→"means"(方法)は単数でも複数でも使える

【例】:爆発が連続して発生した。連続して複数回の爆発が発生した。
【×】:There was a serie of explosions. There were several serieses of explosions
【○】:There was a series of explosions. There were several series of explosions
→"series"(一続き、一連)は単数でも複数でも使える

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ゼロから始める名詞(42)
名詞の複数形を作る(7)
【例外】:語尾が"s"だけど単数形(ethics, diabetes, etc) 先頭へ

学問や病名に関する名詞

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑
【目次】:語尾"s"だけど単数形の名詞

《名詞》の中には、単数形なのに語尾が"s"で終わるものがかなりあります。単数で使おうとして語尾の"s"を落してしまうと綴り間違い。複数で使おうとして語尾に"es"を付けるのもやはり間違いです。

単数形の語尾が"s"の《名詞》は"politics"(政治)などの学問的な言葉や"measles"(はしか)などの病名などの「数えられない名詞」が多いので、実際問題として複数形で使うことはほとんどありません。

英語の場合、学問名や病名などはギリシャ語やラテン語からの外来語が多いので、複数の意味ではなくても語尾が"s"で終るものがたくさんあります。

学問名(ethics, physics, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:語尾"s"だけど単数形(ethics, diabetes, etc)(1)

語尾が"ics"で終る学問名などは単数形でも"s"を落とさずに使います。いずれも「数えられない名詞」で単数扱いです。

【語尾が"s"だけど単数形(学問名など)】
名詞単数形複数形(まれ)
××
acoustics(音響学) acoustic acoustics acousticses acoustics
acrobatics(曲芸、アクロバット) acrobatic acrobatics acrobaticses acrobatics
aerobics(エアロビクス) aerobic aerobics aerobicses aerobics
dynamics(力学) dynamic dynamics dynamicses dynamics
economics(経済学) economic economics economicses economics
electronics(電子工学) electronic electronics electronicses electronics
ethics(倫理学) ethic ethics ethicses ethics
genetics(遺伝学、遺伝子学) genetics genetic geneticses genetics
gymnastics(体育、体操) gymnastic gymnastics gymnasticses gymnastics
linguistics(言語学) linguistic linguistics linguisticses linguistics
mathematics(数学) mathematic mathematics mathematicses mathematics
phonetics(音声学) phonetic phonetics phoneticses phonetics
physics(物理学) physic physics physicses physics
politics(政治、政治学) politic politics politicses politics
statistics(統計学、統計論) statistic statistics statisticses statistics

【例】:物理学は科学の一分野です。
【×】:Physic is a branch of science.
【×】:Physics are a branch of science.
【○】:Physics is a branch of science.
→"physics"は単数として扱う、"physic"は「薬、医学」を表わす別の単語

"statistics"(統計学、統計論)は学問名を表わす場合は単数扱いですが、統計で出された具体的な数値などを指すときは複数扱いです。

【例】:この学科では統計学が必須科目です。
【×】:Statistics are a compulsory subject in this course.
【○】:Statistics is a compulsory subject in this course.
→"statistics"の意味は「統計学」、単数扱い
【例】:統計によれば地球温暖化は加速している。
【×】:Statistics shows global warming is accelerating.
【○】:Statistics show global warming is accelerating.
→"statistics"の意味は「統計、統計学で出されたデータ」、複数扱い

病名(diabetes, measles, etc)
名詞の複数形を作る【例外】:語尾"s"だけど単数形(ethics, diabetes, etc)(2)

語尾が"s"で終る病名はたいてい単数形でも"s"を落とさずに使います。いずれも「数えられない名詞」で単数扱いです。

【語尾が"s"だけど単数形(病名)】
名詞単数形複数形(まれ)
××
appendicitis(虫垂炎、盲腸炎) appendiciti appendicitis appendicitises appendicitis
bronchitis(気管支炎) bronchiti bronchitis bronchitises bronchitis
conjunctivitis(結膜炎) conjunctiviti conjunctivitis conjunctivitises conjunctivitis
cystitis(膀胱炎) cystiti cystitis cystitises cystitis
diabetes(糖尿病) diabete diabetes diabeteses diabetes
enteritis(腸炎) enteriti enteritis enteritises enteritis
gastritis(胃炎) gastriti gastritis gastritises gastritis
gastroenteritis(胃腸炎) gastroenteriti gastroenteritis gastroenteritises gastroenteritis
gingivitis(歯肉炎) gingiviti gingivitis gingivitises gingivitis
hepatitis(肝炎) hepatiti hepatitis hepatitises hepatitis
laryngitis(咽頭炎) laryngiti laryngitis laryngitises laryngitis
measles(はしか) measle measles measleses measles
meningitis(髄膜炎) meningiti meningitis meningitises meningitis
mumps(耳下腺炎、おたふく風邪) mump mumps mumpses mumps
poliomyelitis(脊髄性小児麻痺、ポリオ) poliomyeliti poliomyelitis poliomyelitises poliomyelitis
rhinitis(鼻炎) rhiniti rhinitis rhinitises rhinitis
tuberculosis(結核) tuberculosi tuberculosis tuberculosises tuberculosis

【例】:はしかがはやっている。
【×】:Measle is widespread.
【×】:Measles are widespread.
【○】:Measles is widespread.
→"measles"は単数として扱う、"measle"という単語は存在しない

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(43)
名詞の複数形を作る(8)
【例外】:単数形と複数形でまったく違う(penny → pence, etc) 先頭へ

複数形がまるで別の単語

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

単数形と複数形でまったく違う形になる《名詞》がごく少数あります。

【単数形と複数形でまったく違う】
名詞(単数形)複数形
×
die, dice(さいころ) dies dice
penny(ペニー) pennys pennies, pence

もともと「さいころ」の意味を表わす単語の単数形は"die"、複数形が"dice"でした。単数形の"die"は今ではあまり使わなくなり、代わりに単数でも複数でも複数形の"dice"を使います。「さいころ一個」は"one of the dice"と表現します。アメリカ英語では短く"a dice"と表現することもあります。

【例】:This game is played with two dice. A dice has six faces.
【訳】:このゲームはさいころ二つを使って遊ぶ。さいころには六つの面がある。
→さいころ一個でも"dice"を使うのが普通

イギリスの通貨単位を表わすとき"penny"の複数形は"pence"です。貨幣一枚一枚を指すときは"pennies"を使います。

【例】:"This gum costs eight pence." "I have just five pennies in my wallet."
【訳】:「このガムは八ペンスだ」「財布には一ペニーが五枚しかない」
→"pence"は金額、"pennies"は硬貨を表わす

【関連トピック】
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名詞の複数形を作る【例外】:単語の途中を変化させる
ゼロから始める名詞(44)
名詞の複数形を作る(9)
【例外】:単語の途中を変化させる(a → e) 先頭へ

"a"を"e"に替える

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

ごく一部の《名詞》は複数形を作るとき、単語の途中の"a"を"e"に変化させます。よく見かけるのは二語のみ。

【名詞の途中を変化させる(a → e)】
名詞(単数形)複数形
×
man(男) mans men
woman(女) womans women
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(45)
名詞の複数形を作る(10)
【例外】:単語の途中を変化させる(oo→ ee) 先頭へ

"oo"を"ee"に替える

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

ごく一部の《名詞》は複数形を作るとき、単語の途中の"oo"を"ee"に変化させます。よく見かけるのは三語のみ。

この三語以外のほとんどの単語は綴りの真ん中が"oo"であっても、原則どおり語尾に"s"を付けます。【例】:boot(単数) → boots(複数)[ブーツ], tool(単数) → tools(複数)[道具]

【名詞の途中を変化させる(oo → ee)】
名詞(単数形)複数形
×
foot(足) foots feet
goose(ガチョウ) gooses geese
tooth(歯) tooths teeth
【関連トピック】
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名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる
ゼロから始める名詞(46)
名詞の複数形を作る(11)
【例外】:語尾を変化させる(y → ies) 先頭へ
【目次】:語尾が"y"の名詞の複数形

語尾を"y" → "ies"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(y → ies)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾の綴りが「子音 + y」の《名詞》は、"y"を"i"に変えて"es"を追加して"ies"を付けます。発音をしやすくするためです。

# 語尾が「子音 + y」 → ies

たとえば、"baby"(赤ちゃん)の複数形は"babies"です。発音は「ベイビィズ」。"babys"と綴ると実際の発音から離れてしまうので、発音に合わせて語尾の"y"を"i"に変化させて"babies"とします。

動詞の三人称・単数・現在、過去形、過去分詞形、形容詞副詞比較級最上級の語尾変化にも同じようなルールがあります

動詞の三人称・単数・現在(三・単・現)を作るときも語尾の"y"を"i"に変えることがあります【例】:cry → cries
→【参照】:『三人称・単数・現在(三・単・現)の作り方:"ies"を付け加える場合

動詞の過去形や過去分詞形を作るときも語尾の"y"を"i"に変えることがあります【例】:carry → carried
→【参照】:『動詞の過去形と過去分詞形の作り方:語尾の綴りが「子音 +"y"の動詞」:carry → carried

形容詞副詞形容詞比較級最上級を作るときも語尾の"y"を"i"に変えることがあります【例】:pretty → prettier → prettiest
→【参照】:『比較級の作り方:語尾に"er"を付けるときの綴りの規則:語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"ier"とする最上級の作り方:語尾に"est"を付けるときの綴りの規則:語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"iest"とする

【語尾を変化させる(y → ies)】
名詞(単数形)複数形
×
allergy(アレルギー) allergys allergies
army(軍隊) armys armies
battery(電池) batterys batteries
body(体) bodys bodies
city(都市) citys cities
diary(日記) diarys diaries
duty(義務) dutys duties
emergency(緊急事態) emergencys emergencies
enemy(敵) enemys enemies
lady(婦人) ladys ladies
library(図書館) librarys libraries
melody(メロディ) melodys melodies
memory(記憶) memorys memories
party(パーティ) partys parties
reply(返事) replys replies
sky(空) skys skies
study(勉強) studys studies
try(試み) trys tries
worry(心配) worrys worries

語尾を"y" → "ys"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(y → ies)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

語尾の綴りが「母音(a,e,i,o,u) + y」の《名詞》はそのまま"s"を付けるだけです。

# 語尾が「母音(a,e,i,o,u) + y」 → ys

【語尾を変化させない(y → ys)】
名詞(単数形)複数形
×
boy(少年) boies boys
day(日、昼間) daies days
delay(遅れ) delaies delays
essay(随筆) essaies essays
guy(男、奴) guies guys
journey(旅) journeies journeys
joy(喜び) joies joys
key(鍵) keies keys
monkey(サル) monkeies monkeys
play(演劇、遊び) plaies plays
toy(おもちゃ) toies toys
tray(お盆) traies trays
way(方法、道) waies ways
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(47)
名詞の複数形を作る(12)
【例外】:語尾を変化させる(f → ves, fe → ves) 先頭へ
【目次】:語尾が"f"や"fe"の名詞の複数形

語尾を"f"や"fe" → "ves"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(f → ves, fe → ves)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"f"や"fe"の《名詞》の一部は"ves"とします。"life" → "lives"のように発音が「ライフ」→「ライブズ」となるので、発音に合わせて"f" → "ves"とします。

【語尾を変化させる(f → ves, fe → ves)】
名詞(単数形)複数形
×
calf(子牛、ふくらはぎ) calfs calves
elf(妖精) elfs elves
half(半分) halfs halves
knife(ナイフ) knifes knives
leaf(葉っぱ) leafs leaves
life(生活、命) lifes lives
loaf(パン一塊) loafs loaves
self(自分) selfs selves
sheaf(穀物や書類の束) sheafs sheaves
shelf(棚) shelfs shelves
thief(泥棒) thiefs thieves
wife(妻) wifes wives
wolf(狼) wolfs wolves

語尾を"f" → "fs", "fe" → "fes"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(f → ves, fe → ves)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

語尾が"f"や"fe"だけど"ves"とはせずに、原則通り"s"を付け足すものもあります。語尾に"f"を二つ重ねた"ff"や"ffe"の名詞はたいてい、原則通りに"s"を付けます。

【語尾を変化させない(f → fs, fe → fes)】
名詞(単数形)複数形
×
belief(信じること) belives beliefs
bluff(絶壁、はったり) blufves bluffs
brief(要約) brieves briefs
cafe(喫茶店、カフェ) cafves cafes
chief(チーフ、課長、係長) chieves chiefs
cliff(崖) clifves cliffs
giraffe(キリン) girafves giraffes
gulf(湾) gulves gulfs
motif(模様、主題) motives motifs
proof(証拠) prooves proofs
safe(金庫) saves safes
sheriff(保安官) sherifves sheriffs
strife(争い) strives strifes
tariff(関税、料金表) tarifves tariffs

"ves"と"fs"のどちらも可能
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(f → ves, fe → ves)(3)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

"ves"と"s"の両方が可能な《名詞》も少数あります。どちらかといえば、原則通りに"s"を付け足すほうが普通です。

【語尾を変化させる(f → ves/f → fs)】
名詞(単数形)複数形
dwarf(童話に出て来る小人) dwarves dwarfs
handkerchief(ハンカチ) handkerchieves handkerchiefs
hoof(ひずめ) hooves hoofs
neckerchief(ネッカチーフ、スカーフ) neckerchieves neckerchiefs
roof(屋根) rooves roofs
scarf(スカーフ) scarves scarfs
staff(杖、職員、係員、杖) staves(杖) staffs(職員、係員、杖)
turf(芝生、芝土) turves
turfs
wharf(波止場、埠頭) wharves wharfs

"staff"は「杖」の意味を表わすときに複数形で"staffs"と"staves"の二通りの表記が可能です。「職員、係員、スタッフ」の意味を表わす場合は"staffs"と綴ります。

"turf"(芝生)の複数形"turves"はイギリス英語の堅苦しい言い方です。原則通り"s"を追加した"turfs"のほうをよく使います。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(48)
名詞の複数形を作る(13)
【例外】:語尾を変化させる(o → i) 先頭へ

語尾を"o" → "i"にする

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"o"の《名詞》のごく一部は"i"とします。よく見かけるのは二語のみ。

【語尾を変化させる(o → i)】
名詞(単数形)複数形
×
graffito(古代の文字、落書き) graffitos, graffitoes graffiti
paparazzo(パパラッチ) paparazzos, paparazzoes paparazzi

"graffito"はたいてい複数形の"graffiti"で使います。意味は「(イタズラ目的の)落書き」です。

"i"と"s"の両方が可能な《名詞》も少数あります。

【語尾を変化させる(o → os/o → i)】
名詞(単数形)複数形
concerto(協奏曲) concertos concerti
virtuoso(演奏の名人、達人) virtuosos virtuosi

意味の違いによって複数形が異なる《名詞》も少数あります。よく見かけるのは二語のみ。

【語尾を変化させる(o → os/o → i)】
名詞(単数形)複数形
×
solo(独唱、独奏) solos soli, solos
solo(単独演技、単独飛行) soli solos
tempo(音楽のテンポ) tempos tempi
tempo(物事の進行速度、速さ) tempi tempos

"solo, tempo"の二つはどちらも音楽用語として使うときに語尾の"o"を"i"に変化させます。ただし、"solo"は音楽用語のときも原則通り"solos"とすることもあります→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"es"を追加する(echo → echoes)

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(49)
名詞の複数形を作る(14)
【例外】:語尾を変化させる(on → a) 先頭へ

語尾を"on" → "a"にする

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"on"の《名詞》のごく一部は"a"とします。ただし、原則通りの"s"も可能です。よく見かけるのは三語のみ。

【語尾を変化させる(on → ons/on → a)】
名詞(単数形)複数形
automaton(ロボット、機械人間) automatons automata
criterion(判定基準) criterions criteria
phenomenon(天才、驚くべきこと、現象) phenomenons(天才、驚くべきこと) phenomena(現象)

"criterion"(判定基準)の複数形は"criteria"のほうが普通です。

"phenomenon"は意味によって複数形を変化させます。「天才、驚くべきこと、驚異」の意味での複数形が"phenomenons"、「現象」の意味での複数形が"phenomena"です。

【例】:We can say that the Internet is one of the phenomenons of modern times.
【訳】:インターネットこそ現代の驚異の一つと言える。
→複数形"phenomenons"の意味は「驚異、驚くべきもの」
【例】:There are a lot of phenomena that science can't explain.
【訳】:科学で説明できない現象はたくさんある。
→複数形"phenomena"の意味は「現象」

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(50)
名詞の複数形を作る(15)
【例外】:語尾を変化させる(ouse → ice) 先頭へ

語尾を"ouse" → "ice"にする

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"ouse"の《名詞》のごく一部は"ice"とします。よく見かけるのは二語のみ。語尾の綴りが"ouse"だけど原則通り"s"のみを付け足す《名詞》もあります。【例】:blouse(単数) → blouses(複数)[ブラウス], house(単数) → houses(複数)[家]

【語尾を変化させる(ouse → ice)】
名詞(単数形)複数形
×
louse(シラミ) louses lice
mouse(ネズミ) mouses mice
mouse(マウス) mice mouses

"mouse"は動物の「ネズミ」の意味での複数形が"mice"です。コンピューター機器の「マウス」の意味での複数形は"mouses"が普通です。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(51)
名詞の複数形を作る(16)
【例外】:語尾を変化させる(sis → ses) 先頭へ

語尾を"sis" → "ses"にする

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"sis"の《名詞》の多くは"ses"とします。

【語尾を変化させる(sis → ses)】
名詞(単数形)複数形
×
analysis(分析) analysises analyses
basis(基本、基準) basises bases
catharsis(カタルシス) catharsises catharses
crisis(危機、重大局面) crisises crises
diagnosis(診断、診察) diagnosises diagnoses
emphasis(強調、重要性) emphasises emphases
hypnosis(催眠状態、催眠術) hypnosises hypnoses
hypothesis(仮説) hypothesises hypotheses
metamorphosis(大変貌、変身) metamorphosises metamorphoses
neurosis(ノイローゼ、極度の不安) neurosises neuroses
oasis(オアシス) oasises oases
paralysis(麻痺) paralysises paralyses
prognosis(見通し、予測) prognosises prognoses
synopsis(あらすじ、梗概、概要) synopsises synopses
parenthesis(カッコ、挿入句) parenthesises parentheses
thesis(学位論文、主題) thesises theses
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ゼロから始める名詞(52)
名詞の複数形を作る(17)
【例外】:語尾を変化させる(um → a) 先頭へ
【目次】:語尾が"um"の名詞の複数形

語尾を"um" → "a"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(um → a)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"um"の《名詞》の多くは"um"を"a"とします。ただし、"datum"と"bacterium"以外のほとんどの《名詞》原則通りの"s"も可能です。どちらかといえば、"s"を付ける複数形のほうをよく使います。

【語尾を変化させる(um → a/ums)】
名詞(単数形)複数形
atrium(中庭、心房) atria atriums
aquarium(水族館、水槽) aquaria aquariums
auditorium(観客席、客席、講堂) auditoria auditoriums
asylum(保護施設、避難所) asyla asylums
curriculum(カリキュラム、教科課程) curricula curriculums
forum(公開討論、フォーラム) fora forums
gymnasium(体育館) gymnasiums gymnasia
medium(マスコミ、メディア、媒体、手段、中間、霊媒) media(マスコミ、メディア) mediums(媒体、手段、中間、霊媒)
maximum(最大限) maxima maximums
minimum(最小限) minima minimums
memorandum(メモ、覚え書き) memoranda memorandums
millennium(千年) millennia millenniums
moratorium(一時停止、モラトリアム) moratoria moratoriums
planetarium(プラネタリウム) planetria planetariums
referendum(国民投票) referenda referendums
sanatorium(療養所)[※イギリス英語] sanatoria sanatoriums
sanitarium(療養所)[※アメリカ英語] sanitaria sanitariums
spectrum(スペクトル、範囲) spectra spectrums
stadium(競技場、スタジアム) stadia stadiums
stratum(層、階層、地層) strata stratums
symposium(シンポジウム、公開討論会) symposia symposiums
vacuum(真空、空虚) vacua vacuums

"medium"は複数形が二つあり、意味が異なります。複数形"mediums"の意味は「媒体、手段、中間、霊媒」、複数形"media"の意味は「マスコミ、メディア」です→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:語尾が"s"ではないけど複数形(data, media)

名詞(単数形)複数形
×
bacterium(細菌、ばい菌、バクテリア) bacteriums bacteria
datum(データ) datums data

一般に「細菌、ばい菌、バクテリア」と表現するときは"bacteria"を使います。"bacteria"は複数扱いです。単数形の"bacterium"は主に専門用語として個別の「細菌、ばい菌、バクテリア」を表わすときに使います。

【例】:この細菌は抗生物質に耐性がある。
【×】:This bacteria is resistant to antibiotics.
【○】:These bacteria are resistant to antibiotics.
→"bacteria"は複数扱い

【例】:The bacterium can cause pneumonia.
【訳】:この細菌は肺炎を引き起こすことがある。

単数形の"datum"は今ではあまり使いません。単数を表わすときは"a piece of data"や"an item of data"などを使います→【参照】:『名詞の複数形を作る【例外】:複数形が単数形を兼ねる:語尾が"s"ではないもの

語尾を"um" → "ums"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(um → a)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

語尾が"um"でも"um"を"a"に変化させず、原則通りに"s"を付ける《名詞》もあります。たいてい、綴りが短い《名詞》です。

【語尾を変化させない(um → ums)】
名詞(単数形)複数形
×
album(アルバム) alba albums
drum(太鼓、ドラム、ドラム缶) dra drums
gum(ゴム、チューイングガム、歯茎) ga gums
museum(博物館、美術館) musea museums
plum(プラム) pla plums
slum(スラム街、貧民窟) sla slums
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(53)
名詞の複数形を作る(18)
【例外】:語尾を変化させる(us → i) 先頭へ
【目次】:語尾が"us"の名詞の複数形

語尾を"us" → "i"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(us → i)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"us"の《名詞》の多くは"i"とします。ただし、"stimulus"以外のすべての《名詞》原則通りの"es"も可能です。"s"で終るので"ss"ではなく"es"です。

【語尾を変化させる(us → i)】
名詞(単数形)複数形
×
stimulus(刺激) stimuluses stimuli
【語尾を変化させる(us → uses/i】
名詞(単数形)複数形
abacus(そろばん) abacuses abaci
cactus(サボテン) cactuses cacti
crocus(クロッカス) crocuses croci
fungus(カビやキノコのなどの菌類) funguses fungi
focus(焦点) focuses foci
hippopotamus(カバ) hippopotamuses hippopotami
nucleus(核) nucleuses nuclei
octopus(タコ) octopuses octopi[※ややまれ]
radius(半径) radiuses radii
rhombus(ひし形) rhombuses rhombi
syllabus(時間割) syllabuses syllabi
terminus(終点、終着駅) terminuses termini
tumulus(古墳) tumuli tumuluses

"octopus"(タコ)の複数形は"octopuses"が普通です。"octopi"はあまり使いません。

語尾を"us" → "uses"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(us → i)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

語尾が"us"でも"i"に変化させず、原則通り"es"を付ける《名詞》もあります。

【語尾を変化させない(us → uses)】
名詞(単数形)複数形
×
bus(バス) bi buses
bonus(賞与) boni bonuses
circus(サーカス) circi circuses
genius(天才) genii geniuses

"genius"は「守り神、守護神」の意味のときに"genii"と綴ることがあります。

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(54)
名詞の複数形を作る(19)
【例外】:語尾を変化させる(x → ices) 先頭へ
【目次】:語尾が"x"の名詞の複数形

語尾を"x" → "ices"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(x → ices)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"x"の《名詞》のごく一部は、"x"を"i"に変えて"ces"を追加して語尾を"ices"とします。ただし、原則通りの"es"の複数形も可能です。

"ox"(雄牛)の複数形は"oxen"です→【参照】:『名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"e, en, ren"を追加する(nebula → nebulae):語尾に"en"を追加する

【語尾を変化させる(x → ices)】
名詞(単数形)複数形
apex(頂点) apexes apices
appendix(付録、虫垂) appendixes(虫垂) appendices(付録)
index(見出し、索引、指数) indexes indices
vertex(頂点、頂上) vertexes verteices
vortex(渦、渦巻) vortexes vortecies

"appendix"は複数形"appendixes"の意味を「虫垂」、複数形"appendices"の意味を「付録」と使い分けることもあります。

語尾を"x" → "xes"にする
名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(x → ices)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

語尾が"x"の大多数は、語尾の"x"を"ices"に変化させず、原則通り"es"を付けます。

【語尾を変化させない(x → xes)】
名詞(単数形)複数形
×
affix(接辞) affices affixes
prefix(接頭辞) prefices prefixes
suffix(接尾辞) suffices suffixes
annex(別館、別棟) anneices annexes
ax, axe(斧) aices axes
box(箱) boices boxes
climax(最高潮、クライマックス) climaices climaxex
fax(ファックス) faices faxes
fox(キツネ) foices foxes
complex(総合施設、コンプレックス) compleices complexes
mix(混合、混ざること) miices mixes
reflex(反射、反射神経) refleices reflexes
sex(性) seices sexes
six(六) siices sixes
tax(税) taices taxes

「別館、別棟」を表わす"annex"はアメリカ英語の綴りです。イギリス英語では"annexe"と綴ります。複数形はアメリカ英語と同じ"annexes"です。

「斧」を表わす"ax"はアメリカ英語の綴りです。イギリス英語では"axe"と綴ります。複数形はアメリカ英語と同じ"axes"です。

【関連トピック】
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名詞の複数形を作る【例外】:語尾に追加する
ゼロから始める名詞(55)
名詞の複数形を作る(20)
【例外】:語尾に"es"を追加する(echo → echoes) 先頭へ
【目次】:複数形で語尾に"es"を追加する名詞

語尾に"es"を追加する
名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"es"を追加する(echo → echoes)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

"s"の代わりに"es"を語尾に追加して複数形を作るのは、原則として語尾が"s, x, z, ch, sh"の《名詞》に限ります→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【原則】

ただし、語尾が"o"の《名詞》のごく一部も語尾に"s"の代わりに"es"を追加します。

【語尾に"es"を追加する(echo → echoes)】
名詞(単数形)複数形
×
echo(反響) echos echoes
hero(英雄) heros heroes
Negro(黒人) Negros Negroes
potato(ジャガイモ) potatos potatoes
tomato(トマト) tomatos tomatoes
torpedo(魚雷) torpedos torpedoes

語尾に"s"あるいは"es"を追加する
名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"es"を追加する(echo → echoes)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"o"の《名詞》の中には"s"と"es"の両方が可能なものもあります。

【語尾に"es/s"を追加する】
名詞(単数形)複数形
banjo(バンジョー) banjos banjoes
buffalo(水牛) buffalos buffaloes
cargo(積み荷) cargos cargoes
commando(特殊部隊) commandos commandoes
ghetto(スラム街、貧民街、ゲットー) ghettos ghettoes
mango(マンゴー) mangos mangoes
manifesto(政策、公約、マニフェスト) manifestos manifestoes
memento(形見、記憶、記念) mementos mementoes
mosquito(蚊) mosquitos mosqitoes
motto(座右の銘、モットー) mottos mottoes
tobacco(刻みたばこ) tobaccos tobaccoes
tornado(竜巻) tornados tornadoes
volcano(火山) volcanos volcanoes
zero(ゼロ) zeros zeroes

語尾に"s"を追加する
名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"es"を追加する(echo → echoes)(3)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"o"の《名詞》の大多数は原則通りに"s"のみを追加します。

【語尾に"s"を追加する】
名詞(単数形)複数形
×
bamboo(竹) bambooes bamboos
ego(自我) egoes egos
kangaroo(カンガルー) kangarooes kangaroos
logo(ロゴ) logoes logo
photo(写真) photoes photos
piano(ピアノ) pianoes pianos
piccolo(ピッコロ) piccoloes piccolos
radio(ラジオ、無線) radioes radios
ratio(比率、比、割合) ratioes ratios
scenario(台本、筋書き、シナリオ) scenarioes scenarios
shampoo(洗髪、シャンプー) shampooes shampoos
solo(ソロ) soloes solos
studio(スタジオ、アトリエ、工房、ワンルームマンション) studioes studios
taboo(タブー、禁忌) tabooes taboos
tempo(速さ) tempoes tempo
tuxedo(タキシード) tuxedoes tuxedos
zoo(動物園) zooes zoo

"solo"と"tempo"の二語は音楽用語として使う場合、それぞれ複数形が"soli"と"tempi"になることがあります→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】:語尾を変化させる(o → i)

【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(56)
名詞の複数形を作る(21)
【例外】:語尾に"e, en, ren"を追加する(nebula → nebulae) 先頭へ
【目次】:複数形で語尾に"e, en, ren"を追加する名詞

語尾に"e"を追加する
名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"e, en, ren"を追加する(nebula → nebulae)(1)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、語尾が"a"の《名詞》のごく一部は語尾に"s"の代わりに"e"を追加します。ただし、原則通りの"s"も可能です。よく見かけるのは三語のみ。

【語尾に"e"を追加する】
名詞(単数形)複数形
antenna(触角、アンテナ) antennae(触角) antennas(アンテナ)
formula(方式、方程式、公式、秘訣) formulae formulas
nebula(星雲) nebulae nebulas

"antenna"の場合、語尾に"e"を付けた複数形"antennae"の意味が「虫などの触角」、語尾に"s"を付けた複数形"antennas"の意味が「アンテナ」です。

語尾に"en"を追加する
名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"e, en, ren"を追加する(nebula → nebulae)(2)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、ごく一部の《名詞》は語尾に"s"の代わりに"en"を追加します。よく見かけるのは一語のみ。

【語尾に"en"を追加する】
名詞(単数形)複数形
×
ox(雄牛) oxes oxen

語尾に"ren"を追加する
名詞の複数形を作る【例外】:語尾に"e, en, ren"を追加する(nebula → nebulae)(3)

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

複数形を作るとき、ごく一部の《名詞》は"s"の代わりに語尾に"ren"を追加します。よく見かけるのは一語のみ。

【語尾に"ren"を追加する】
名詞(単数形)複数形
×
child(子供) childs children
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(57)
名詞の複数形を作る(22)
【複合語の場合】 先頭へ

複数形にする部分は一か所のみ

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

二つ以上の単語が合体して一つの単語として機能する語句を「複合語」と言います。【例】:daughter-in-law(義理の娘), frying pan(フライパン)

複合語の複数形を作るときは、一語の《名詞》と同じように、含まれる単語のうちのどれか一つを原則通りに"s"または"es"を語尾に追加する。あるいは、語尾が"fe"など例外の場合は"ves"に変化させます→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【原則】』『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】

複合語のどの部分を変化させるのか、主に三通りの方法があります。複合語によってどれを複数形にするのか、微妙に異なります。

複合語の複数形
  1. 最後尾の部分を複数形にする
    【例】:parking lot → parking lots(駐車場)
  2. 先頭の部分を複数形にする
    【例】:passer-by → passers-by(通りすがりの人)
  3. 二通りの複数形がある
    【例】:court martial → courts martial, court martials(軍法会議)
【関連トピック】

最後尾の部分を複数形にする(parking lots)
名詞の複数形を作る【複合語の場合】(1)

複合語の複数形を作る場合、原則は複合語の最後尾の部分を複数形にします。

"s"を付けるのか、"ies"にするのかなどのルールは、一語の《名詞》の場合とまったく同じです→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【原則】』『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】

【最後尾の部分を複数形にする】
名詞(単数形)×
add-on(周辺機器) adds-on add-ons
better half(連れ合い、女房) betters half better halves
break-in(不法侵入) breaks-in break-ins
by-product(副産物、副作用) bys-product by-products
car park(駐車場、立体駐車場) cars park car parks
parking lot(駐車場) parkings lot parking lots
chief executive(行政長官、最高経営責任者) chiefs executive chief executives
chief executive officer(最高経営責任者) chief executives officer chief executive officers
drive-in(ドライブイン) drives-in drive-ins
frying pan(フライパン) fryings pan frying pans
good-for-nothing(ろくでなし、ぐうたら) goods-for-nothing good-for-nothings
jack-o'-lantern(カボチャちょうちん) jacks-o'-lantern jack-o'-lanterns
line-up(出場選手、顔ぶれ、ラインナップ) lines-up line-ups
power cut(停電) powers cut power cuts
power outage(停電)[※アメリカ英語] powers outage power outages
say-so(根拠のない発言、許可) says-so say-sos
show-off(目立ちたがり屋、自慢屋) shows-off show-offs
spin-off(続編、副産物、派生) spins-off spin-offs
start-up(起業、出店) starts-up start-ups
tie-up(協力、提携、交通渋滞) ties-up tie-ups
time-out(タイムアウト、中断) times-out time-outs
trade-in(下取り、下取り品) trades-in trade-ins
trade-off(取り引き、交換条件、トレードオフ) trades-off trade-offs
travel agency(旅行代理店、旅行業者) travels agency travel agencies
travel agent(旅行業者) travels agent travel agents
will-o'-the-wisp(狐火、幻影、はかない幻) wills-o'-the-wisp will-o'-the-wisps
【関連トピック】

先頭の部分を複数形にする(passers-by)
名詞の複数形を作る【複合語の場合】(2)

"passers-by"(通行人たち)や"runner-up"(準優勝の人たち)のように先頭の部分を複数形にする複合語も多数存在します。特に、先頭が"passer"や"runner", "man, maid, looker"のように「人」を表わす場合、たいていその先頭部分を複数形にします。

"s"を付けるのか、"ies"にするのかなどのルールは、一語の《名詞》の場合とまったく同じです→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【原則】』『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】

【先頭の部分を複数形にする】
名詞(単数形)×
carrying-on(愚行、愚挙、愚かな行ない) carrying-ons carryings-on
chief of staff(参謀長、幕僚長、首席補佐官) chief of staffs chiefs of staff
commander in chief(最高司令官) commander in chiefs commanders in chief
consul general(総領事) consul generals consuls general
editor in chief(編集主幹、編集責任者) editor in chiefs editors in chief
grant-in-aid(補助金、助成金、交付金) grant-in-aids grants-in-aid
hanger-on(ゴマすり、取り巻き) hanger-ons hangers-on
jack-of-all-trades(何でも屋、よろず屋) jack-of-all-tradeses jacks-of-all-trades
lady-in-waiting(侍女) lady-in-waitings ladies-in-waiting
looker-on(傍観者、見物人) looker-ons lookers-on
man-at-arms(兵士) man-at-armses men-at-arms
man-of-war(軍艦) man-of-wars men-of-war
passer-by(通行人、通りすがりの人) passer-bys passers-by
power of attorney(委任権、委任状) power of attorneys powers of attorney
president-elect(次期大統領) president-elects presidents-elect
runner-up(準優勝者) runner-ups runners-up
secretary-general(事務総長、事務局長) secretary-generals secretaries-general
summing-up(概要、要約、まとめ) summing-ups summings-up
【関連トピック】

二通りの複数形がある(courts martial, court martials)
名詞の複数形を作る【複合語の場合】(3)

複数形にするのは、複合語の先頭の部分でも最後尾の部分でもOKな単語もあります。どちらかといえば、先頭部分を複数形にする綴りのほうをよく使います。

"s"を付けるのか、"ies"にするのかなどのルールは、一語の《名詞》の場合とまったく同じです→【参照】:『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【原則】』『名詞の「数」:名詞の複数形を作る【例外】

【複数形が二通り可能】
名詞(単数形)○(よく使う)
attorney general(司法長官) attorneys general attorney generals
brother-in-law(義理の兄弟) brothers-in-law brother-in-laws
daughter-in-law(義理の娘、息子の嫁) daughters-in-law daughter-in-laws
father-in-law(義理の父) fathers-in-law father-in-laws
mother-in-law(義理の母) mothers-in-law mother-in-laws
sister-in-law(義理の姉妹) sisters-in-law sister-in-laws
son-in-law(義理の息子、娘婿) sons-in-law son-in-laws
court martial(軍法会議) courts martial court martials
falling-out(ケンカ、仲違い) fallings-out falling-outs
jack-in-the-box(びっくり箱) jacks-in-the-box jack-in-the-boxes
right of way(通行優先権) rights of way right of ways
【関連トピック】
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ゼロから始める名詞(58)
名詞の複数形を作る(23)
【アポストロフィ+s('s)を使う場合】 先頭へ

"s"のみではわかりづらい語句の複数形

複数形を作る:原則へ↑ 例外へ↑

語尾の"s"のみでは見た目にわかりにくい語句の場合、複数形として「アポストロフィ(')+ "s"」を付けることがあります→【参照】:『アポストロフィ(')の使い方:数字や文字、省略語の複数形を作る

名詞の所有格(〜の)を表わす「アポストロフィ(') + "s"」と見た目は同じになります。前後の文脈から、どちらなのかを判断します →【参照】:『アポストロフィ(')の使い方:名詞の所有格を表わす

アポストロフィ(')で作る複数形
【関連トピック】

「数字」の複数形を作る(0 → 0's)
名詞の複数形を作る【アポストロフィ+s('s)を使う場合】(1)

"0"や"1980"などの数字を複数形にする場合、「アポストロフィ(') + "s"」を付け加えて"0's"(複数個の0)や"1980's"(1980年代)と表記することがあります。複数形であることを見た目でわかりやすくするためです。

【例文】:I saw four B-29s flying together in formation.
【例文】:I saw four B-29's flying together in formation.
【和訳】:四機の爆撃機B-29が編隊を組んで飛んでいた。
→"B-29s"では見た目がわかりにくいので、アポストロフィ(')を入れて"B-29's"と綴ることがある

【例文】:What was life like in Japan in the 1960s?
【例文】:What was life like in Japan in the 1960's?
【和訳】:1960年代の日本の生活はどんな風でしたか。
→"1960s"では見た目がわかりにくいので、アポストロフィ(')を入れて"1960's"と綴ることがある

【関連トピック】

「一文字」の複数形を作る(l → l's)
名詞の複数形を作る【アポストロフィ+s('s)を使う場合】(2)

アルファベットの一文字を複数形にする場合、「アポストロフィ(') + "s"」を付け加えます。複数形であることを見た目でわかりやすくするためです。

【例文】:Sometimes it's hard to distinguish O's and 0's (the capital letter O and zeros).
【和訳】:Oと0(大文字のOと数字の0)は見分けにくいことがある。
→"Os, 0s"では見た目がわかりにくいので、アポストロフィ(')を入れて"O's, 0's"と綴る

【例文】:The word "oolong" has three o's.
【和訳】:「Oolong」(ウーロン茶)という単語には"o"が三つある。
→"os"では見た目がわかりにくいので、アポストロフィ(')を入れて"o's"と綴る

【関連トピック】

「略語」の複数形を作る(PC → PC's)
名詞の複数形を作る【アポストロフィ+s('s)を使う場合】(3)

"PC"(= personal computer)[パソコン]や"V.I.P."(= very important person)[要人、重要人物]などの略語の複数形は、語尾に「アポストロフィ(') + "s"」を付け加えることがあります。

【例文】:I have three tablet PCs but don't have desktop or laptop PCs.
【例文】:I have three tablet PC's but don't have desktop or laptop PC's.
【和訳】:タブレットは三つ持ってるけどデスクトップやノートパソコンは持ってない。
→アポストロフィ(')を入れて"PC's"と綴ることがある

【例文】:Terrorists often target V.I.P.s.
【例文】:Terrorists often target V.I.P.'s.
【例文】:Terrorists often target VIPs.
【例文】:Terrorists often target VIP's.
→"ピリオド(.)"を省いて"VIP"と綴ることがある
【和訳】:テロリストはよく要人を狙う。
→アポストロフィ(')を入れて"V.I.P.'s, VIP's"と綴ることがある

【例文】:We cannot say that free Wi-Fis are completely secure.
【例文】:We cannot say that free Wi-Fi's are completely secure.
【和訳】:無料のWi-Fiはセキュリティ的に見て万全とは言えない。
→アポストロフィ(')を入れて"Wi-Fi's"と綴ることがある

【関連トピック】

名詞としてはあまり使わない単語の複数形を作る(if → if's)
名詞の複数形を作る【アポストロフィ+s('s)を使う場合】(4)

普段、名詞としてあまり使わない語句を複数形の名詞として使う場合、語尾に「アポストロフィ(') + "s"」を付け加えることがあります。

【例文】:君の文章には"so"が多過ぎる。
【英訳】:There are too many sos in your writing.
【英訳】:There are too many so's in your writing.
→"sos"では見た目がわかりにくいので、"so's"と綴ることがある

"so"を名詞として使うことは比較的まれです。複数形の名詞として使う場合、アポストロフィ(')を入れて"so's"と綴ることがあります。

【例文】:人生はなぜの連続だ。
【英訳】:Life is full of whys.
【英訳】:Life is full of why's.
→"whys"では見た目がわかりにくいので、"why's"と綴ることがある

"why"を名詞として使うことは比較的まれです。複数形の名詞として使う場合、アポストロフィ(')を入れて"why's"と綴ることがあります。

【関連トピック】